クラブチーム小ネタ(でも興味深い)ふたつ

福山に社会人野球チーム誕生 NPO運営で16年4月発足

福山市を拠点にした社会人野球チーム「福山ローズファイターズ」が来年4月に発足する。市内の企業でつくる運営母体のNPO法人「福山スポーツ雇用サポートセンター」も合わせて設立し、選手らの雇用を確保しながら5月の都市対抗野球大会広島県予選への出場を目指す。

弘前市弘前アレッズに続いてなかなか意欲的なクラブチームが出てきた。運営母体は市内の中小企業10社で構成され、選手は正社員として雇用されるという。将来的にはプロ選手も出したいという気持ちもあるようだ。練習拠点が福山市民球場と書いてあるが、どれくらい優先使用させてもらえるかはわからない。


もうひとつ。
社会人野球:鹿児島ドリームウェーブが一般社団法人化 - 毎日新聞

「クラブチームは財務、練習環境などさまざまな問題があるが、法人化で信頼度を高めて、高校、大学のトップクラスの選手を受け入れられるチームにしたい」と話した。

今年のクラブ選手権でも茨城GGと接戦を演じた鹿児島DWは、ホームページを見てもなかなか意欲的なチームだなとは思っていたが、法人格を得るという。特定非営利活動法人(NPO)の形態をとっているのはNOMOベースボールクラブが知られている(前述の福山の新チームもそう)が、表だって公表していないだけでホームページを見ると実はそういう形態をとっていた、というところも見かける。
仲間内の同好会といったクラブチームももちろん多いけれど、地域の支えをもとにチームを運営していこうという球団は「外」からお金を集めようとする。そういったときに法人化によって信用度を上げようという狙いがあるのはよくわかる。


で、こういった意欲的なチームにとって次の課題は、いかに行政のサポートを得るか、かと思う。地域密着の「地域」には3つの要素があって、一つは個人、もう一つは企業、そして行政だと思っている。この3つによって支えられること。これはアマチュア野球のひとつの理想だ。
そうやっていろんなチームを見ていくと、都市対抗出場の報告に県庁まで出向いたときに市長さんまでくっついて来る全足利って、やっぱり稀有な存在だと思う。近年は、豊岡市NOMOベースボールクラブとの関係や有田市と箕島球友会との関係にも可能性を感じる。