死に方講義2

100歳まで元気に生きる食べ方―頭と体を若くする「スーパー長寿食」

100歳まで元気に生きる食べ方―頭と体を若くする「スーパー長寿食」

 わたしの好きな詩がある。
「最上のわざ」というタイトル。紹介しよう。

この世の最上のわざは何?
楽しい心で年を取り
働きたいけども休み
喋りたいけれども黙り
失望しそうなときに希望し
従順に 平静に おのれの十字架を担う
若者が元気いっぱいで神の道を歩むの見ても妬まず
人のために働くよりも謙虚に人の世話になり
弱って もはや人のために役立たずとも 親切で柔和であること
老いの重荷は神の賜物
古びた心に これで最後の磨きをかける まことのふるさとへ行くために
おのれをこの世につなぐ鎖を少しずつはずしていくのは 真にえらい仕事
こうして何もできなくなれば それを謙遜に承諾するのだ
神は最後に一番よい仕事を残してくださる それは祈りだ
手は何もできない けれども最後まで合掌できる
愛するすべての人のうえに 神の恵みを求めるために
すべてをなし終えたら 臨終の床に神の声を聞くだろう
「来よ わが友よ われ汝を見捨てじ」と…

 これは上智大学の学長にドイツ人の友人から送られた言葉である。
 ウルマンの青春という詩があるが、いくつになっても若い心を失わない人は青春だというが、年をとったら、若い心を失うし、できることも少なくなっていく。
 謙虚に人の世話になり…もはや人のために役立たずとも…
 これが老いである。老いて死んでいく。これでいいんだといっている。
 なかなかそれができないのだが。