ただの冷やかしだったのか? 〜「お局様」の回想記〜

携帯を変えた頃


いつまでたっても「怪しい眼鏡をかけ髪が長くいかにもミュージシャン風の男性」つまり鬼頭さんからの連絡はありませんでした。新しいバンドに少しワクワクしていた私は、「な〜んだ、ただの冷やかしだったのか」と思うようになりました。

が、連絡が来ない原因は私にあったのです。
バンドのライブが終わってすぐに携帯電話を変えていたのです。今でこそ、携帯電話会社が変わっても番号はそのままで、なんて便利なことになってきているようですが、なにせこの話は今をさかのぼること6年前、2000年の話なのです。当然、鬼頭さんからの連絡がくるはずがありません。ならば、こちらから連絡をすればよいじゃないか、と皆さんは思うでしょうが、連絡できないわけがあったのです。びびって気が動転していた私は、鬼頭さんの連絡先を聞いていなかったのです。

ということで、何の連絡もないまましばらく時が経過していきました。が、「とあるバンド」の他のメンバーから、ちゃんと話が回ってきたのです。


2001年の春の今池祭りでブラバンで練り歩き演奏をする、と。


ブラバン始動です。が、このブラバンの最初の演奏には、みんなが誤解しているであろうブラバンにおける私の真実が隠されているのです。


さて、続きは、また後日。
(小島 弓枝)