2006年1月11日付 朝日新聞夕刊
新・欲望論4 「萌え」を利用した優越感
森川嘉一郎氏(建築学者)
私が日頃思っていたことを見事に書き上げていた。
私もオタクの端くれではあるが、最近のマスコミにおける扱いを腹立たしく感じていた。
合理的な説明もなく「キモイ」などと言って遠ざけたかと思えば、昨今の「電車男」や「アキバ」、「メイド」ブームなどをおもしろおかしく取り上げてみたり。
特に「電車男」は、オタクをとことんバカにしたつくりだった。逆に言えば、フジテレビとかTVの制作側のような人間たちがオタクをどのような人種だと見ているかが分かったともいえるが。