2015年、今年を…。

遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。
早くも2015年もひと月過ぎようという今日やっと、今年最初のブログに取りかかっています。

昨年の12月には月謝制を取り入れてから2回目のお正月ということで、正月花に挑戦していただきました。

型をベースにして花材に合わせアレンジしたり、型から離れて花材に合わせてイメージを作り上げたり、とだんだんにいけばならしく、また草月らしく、そしてなによりその人らしさが徐々に徐々に増していると思います。








みなさまも、ぜひ花圓紗維の生徒さんの正月花をご堪能ください。

 














 さて、この文章の下書きをしていた先週には、日中暖かい日が何日か続き、その昔の旧暦の正月というのが年によっては文字通り“春”の兆しの中にあったかもしれないと感じるほのあたたかさでした。そう書きながらも昨年は2月の1週目に大雪が降り、移動で大変な思いをしたことを思い出しました。案の定、昨日降りましたね、雪。雪そのものも厄介ですが、東京にまで積雪がある日というのは、ほぼ例外なく等圧線が混み合って低気圧が暴れている感じがして、骨身にしみます。昨年の終盤は風邪をこじらせ泣かされていましたが、そろそろ本来のところにもどりつつあるかな、というところで、今日はまたこの強風。人間も、ほかの動物も植物も生き物ですから、常にいい状態を保ち、何もかもをいい流れに乗せていく、というのは誰にとっても至難のことと思います。そこをなんとか2015年こそは、と思っていた矢先、年末の買い物で文房具を買い足ししていた際、ふと『しあわせ日記』なる日記帳が目に留まりました。その日の最後の一行に“ささやかなうれしかった出来事”書く欄が設けられているものです。買っても続かないのでは?と自分を訝り、相当行ったり来たりした挙句に、時々書いています。もちろんなかなか思うように事が進まない事態に遭うと残念無念となりまったく手つかずですが、この日記の企画をした方のレールに乗って、小さなしあわせを書きとめています。そうして眺め返すと、実は平凡な暮らしのなかに、いかに多くのプライスレスなしあわせが起こっているかが、静かにわかってきます。プライスレスなしあわせよりは一段落ちますが、先日生まれて初めて宝くじが1万円ほど当たりました。高額当選などではありませんが、はずれに慣れているので驚きました。この宝くじのはずれというのも、買ったときには、それなりに切実にあたってほしいと願い、はずれると残念に思いますが、これがはずれ慣れしているうちに、宝くじがはずれたあと、季節がめぐるころにはこんなふうに気付くようになってきました。「あの宝くじが当たっていたら、その後に起きた流れで出会ったいくつかの巡り合わせと出会うことはなかっただろうな」…。日々日常を繋ぐために格闘する中で培ったもの、それを培うためにした努力や工夫、人様から頂戴したご厚意、境遇を乗り越えようと学んだ哲学のかけら、あれやこれやと有難いものだらけで、そうした出会いや経験から学び、いくらか成長した自分というものが、もしも宝くじが当たっていたら、ここにいないだろう、ということになり、お金では得難い豊かさがほんとうにあるのだと、なんだか不思議な気がしてきます。
きっとこの“今”にも、目に見えるものでは測れない、今の私が理解できない何かが『これに気付け』『これを知れ』『これを分かれ』と私のまわりで囁いていることでしょう。

とりとめなく長くなりました。
今年も花圓紗維、またブログ『花圓紗維日記』を訪れて頂いた皆さまと共に、ささやかなしあわせのひとときを重ね、禍を逃れ、充実の一年を送ることができるように祈りながら、今年最初のブログを締めくくりたいと思います。


最後に、2015年2月16日以降の今年度の教室開催曜日が確定しましたので、お知らせします。

昨年に引き続き、
火曜日 
12時半以降〜、午後(夜8時頃終了)まで、終日レッスン可能です。

併せて今年は
土曜日も 火曜日と同様に
12時半以降〜、午後(夜8時頃終了)まで、終日レッスン可能になります。

そのほか、予備日として
月曜日は12時半〜15時まで、レッスン可能です。
日曜日でレッスン可能な日が、月1回程度変則的にあります。
 現在分かっている教室開催できる日曜日は、2/22、4/5、5/17、6/14になります。
 下半期はまた別途分かり次第お知らせします。

今年もさらに多くの方といけばなの楽しみを分かち合いたいと思います。

どうぞ、よろしくお願いします。

花のスタジオ 花圓紗維  喜 苑