Mills

以前CommAさんのところでご紹介頂いたナイスなSalt & Pepper Millhttp://d.hatena.ne.jp/CommA/20060212ですが、現物がやっと手元に届いたので、類似品との比較を含めて検証してみよう!というお題です。


第1回目の今回紹介するのは
Vic Firth 社製 Salt Mill
http://www.vicfirthgourmet.com/Merchant2/merchant.mvc?Screen=CTGY&Category_Code=STS1

こいつが商品パッケージ。

パッケージを開いて取り出した塩ミル本体です。
開封してちょっと焦るのが、最初から塩が入っているってことです。
まあ腐るものではないし販促には有効でしょうが、そのまま使う気にはなりませんね(^_^;)

かっちょいいですね〜。
面取りなんかもちょうどいいサイズで施されており、外観は非常に良いです。
本体下部にのぞき窓が付いていることが類似品と区別する為の最大のポイントでしょうか。

この窓ですが、本体筒にねじ込まれているだけでして、ごそごそやっているうちに外すことができました。

ここでちょっとお遊び。窓部を除いて連結すると、ちびバージョンになります(笑)。でもこのままだとMillとしては使えませんが。



ではここで数値的なお話を少し。
いずれも手元のノギスと料理用電子天秤での実測です。
まず概算寸法ですが、
直径:φ25mm(1インチ)×高さ:142mm(5.6インチ)
重量:195gf

と、まさに片手サイズで取り回しもラクチンです。
本体筒はステンレス溶接管(平板を筒状に丸めて溶接したもの)の外側を旋盤で加工したものです。


それと上部の押しボタンですが、
ストローク:16mm
最大押し込み時に必要な力:2kgf
ばね常数:140gf/mm

でした。何十回も押してると親指が痛くなります(笑)
ボタンは(中は見えないので予想ですが)丸棒からの削り出しです。コスト掛かってますな。


このミルはボタンを押すとそれに連動して、塩を巻き込んだ「丸棒やすり」状の部品が「ミル出口の穴」の中を通過し塩を挽く(ポンプアクション)仕組みになっています。
従って、ヤスリの目の細かさと穴のすき間によって、どれだけ細かく挽けるかが決まります。
で、ヤスリと穴のすき間(クリアランス)は、直径すき間で約0.2mmでした。
半径すき間で0.1mmですから普通の食卓塩などにも使えそうな気はしますが、やはり「挽く」という意味から考えると、このミルには粗塩(岩塩など)が向いていると思えます。


機能もデザインもシンプルかつ洗練されていますし、削り出し部品が使われているので高級感が漂っています。
なにより、物としての出来が良いので使っていて楽しいです(*^_^*)


次回は類似品のMIU France社製ミルについてご紹介する予定です。