カエルニッキ

ド・ザイナー。

「ダーリンは70歳・高須帝国の逆襲」を読んで


「ダーリンは70歳・高須帝国の逆襲」を読みました。おもしろかったー!

ちょっと前に発売された西原理恵子先生の「ダーリンは70歳」の、高須先生視点からの内容になっていて、文字通り弁明に近い逆襲と、それとご自分の生い立ちなど、まるごと高須先生の本になっています。「ダーリンは70歳」を先に読んでおくと、数々の珍事件の、あの時どうゆう状態だったのか高須視点で知ることができておもしろいです。

本を開いてすぐ感じたのは、文字が大きいこと。高齢者にも見やすいようにとの配慮でしょうか。そして西原先生のカラー描きおろし漫画も章ごとに差し込まれていて、文字の大きさと漫画で、和みながら(?)読んじゃいました。あと、職業病的に気になったのは、文字だけのページだって多いのに、細かく見出しや柱の文字だけ色付きとか、全ページ4色刷で楽しく豪華です。

カバーを取った表紙にも、遊び紙にも近況らしき写真がふんだんに使われていて、最近話題になった熊本へヘリで救援物資を運んだ時の姿や、西原先生が“かっちゃんの足を揉む”姿が拝見できました。

さて本編でおもしろかった箇所はいくつもあるのですが、私の中でとびきり印象強かったところ。

  • サイバラの小部屋漫画で、アシスタントの愛ちゃんに尿漏れの色指定をして、ブチ切れられる
  • ヴィンテージだから愛おしいの章で、「人は欠損に恋をする」のあたりが西原先生の魅力たっぷり
  • ヒヒジジイはどっちだの章で、西原先生の漫画で見たとおり! えげつない話の口火を切るのはいつも志麻子先生。
  • 人生の成功者が偏屈になったのは、孤独が原因なのでは。
  • 二人が結婚せずに恋人同士であることは、残された時間の重さがわかるから。
  • りえくまが飲んで食べて暴れて、そしていつも泣いているところを見ている高須先生。
  • 最後の夕日を見て泣くりえくま。

多感な少女時代に、父親が自殺したのとどうやって向き合ってきただろう。その時の父親の心には家族はどんな存在であったのか、私はそんなことを考え出すと、夜眠れなくなります。

西原先生は年齢も近いこともあり、破天荒な生き様はずっと興味があり見てきたのですが、TVアニメ「毎日かあさん」で高須クリニックのCMを見てから、かっちゃんのことも好きになり、いきなりいろんな業界の大物が飲んだくれた状態で登場するブログ、銭の花はどこに咲く。さいばらりえこの太腕繁盛記 生(なま)にもたびたび登場していて、高須先生の財力と行動力はすごいな〜と思っていました。

このたび「ダーリンは70歳」を読んで、かっちゃんの人となりを知ってますますファンになりました。もちろん逆襲の方も。本当に大好きなお二人です。いつまでも幸せに過ごされますように。