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北沢かえるの働けば自由になる日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2014-12-14 隠しきれないもの

予想通りの展開なので、テレビを切った

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今日は投票に行かなかった。先週の金曜日に投票を済ませておいたからだ。1日動き回って、夕飯を作って、食べようとしたころ、開票速報がはじまった。

衆議院選挙は開票作業が始まっています。

NHKが、投票を終えた全国の有権者を対象に行った出口調査や情勢分析によりますと、自民公明両党は、3分の2の317議席に届く勢いで、自民党は、単独でも、過半数を大きく上回り、300議席に迫る情勢です。

自民党の幹部からは安倍政権経済政策アベノミクスが評価されたという声が出ています。

自公3分の2届く勢い 自民300議席に迫る NHKニュース

まぁ、そんなものか。と思うが、一応、感想を書いておく。

最初に解散する理由として挙がったのは、「消費税増税延期の是非を問う」だったんだけど、気が付いたら、選挙の争点は「アベノミクスの是非」と首相が言い出して、えぇと思った。

この辺りからして、「今選挙をしたら、勝てる見込みが高いからやる選挙」なんだと理解した。

どんな風に取り繕おうが、経済の指標はこれからはいい数字が出ないと思う。なぜなら、『アベノミクス』と名付けている一連の政策で、明らかに効果があったのは「日銀金融緩和をした」ということぐらいで。その緩和のおかげで「円安」と「株高」が起きているのは事実だが、この政策でできることは限られているから、「どうか、プラスで政策として、政府がなんらかの追加処置をしてくださいね」という但し書きがついているはずなんだけどw それがまったくうまくいっていなさそう。そこで続いて手を打たなければ、景気回復して、雇用状況は良くなり、国民の生活が潤う状況にはならないのに。

という話は、新聞やテレビで「第2、第3の矢が必要」と以前によく言われていたことだが、結局、それらの矢はうまく放たれてはいないようだ。与党は放ったつもりになっているが、それを受け止める市場と国民は、実感がないんじゃないか。この程度の矢で、今後もうまくいくはずないと思っている空気はそう簡単には変わらないだろう。

というわけで、今後は、うまくいっているはずの経済でも、悪い目しか出ないのが、わかっているから、今、こんな形で選挙やるんだろうと。

しかし、アベノミクスが争点になるのか? というか、「金融緩和」を止めるか、どうか。ということを国民に聞きたいんだろうが、これは問いになるのか? だって、もう簡単には止められないからね。

アベノミクスやめろ! 金融緩和を止めろ!」

という側を国民が支持して選んでも、止めることは、世界的にまずい。景気に効果があるなし関係なく、米国だってあれだけ苦労していたのに、そう簡単に止めるなんて無理でしょ、この何事にも方針転換が遅いこの国だから。やるのはいいが、止めるタイミングの難しさを思うと、争点にしちまうことに腹が立つ。

選べないから、この道なんでしょ。

この道しか歩けなくしておいて、聞くのは反則だろうに。

昔、経済学を勉強して思ったのは、一国の経済はそんな簡単なものでもなく、学者はいろいろ後付けで理由は言うが、国際化が進んだ現代社会ではそんなにはコントロールできないってこった。金融緩和は数字を動かすだけだから実害が見えにくいとか、いろいろあるんだけれど、これだけ国際化した社会では、異次元レベルで緩和しようが、影響はなんとなく受け止められてしまう。簡単に言うと、日銀がとれる手なんて限られているんだから、先を読まれて、いくらでももうけられてしまう。異次元レベルであろうが、それは一時的には効果があっても、すぐに効果は吸収されて消えていく。

だからせめて、「第2、第3の矢は、こういう点でこういう効果を見込んでいるので、これでアベノミクスを着実にしたい」と言う話ができればいいが、首相には無理なようだ。女性活用も、子育て支援も、地方活性化も、エネルギー政策も、実は今まで手を付けられていなかった既存のシステムに異を唱えることだから。既得権益層へ斬り込む覚悟がないと無理だろうし。そもそも、彼自身がこの手の既得権益層の最たる「家業は政治」という三世議員だしね。


まぁ、外遊続きで、首相に突っ込みを入れる機会がないようにしておいて、なんとなく「解散するよ」というムードをお友だちマスコミといっしょに作って、帰国したら当然決まっていたかのごとく、いきなり解散。会見で「消費税増税延期の是非を問う」と言われても、それはもう決めたことだし。さっぱり理由がわからない。というか、それは理由になるのか。って感じだったが。

アベノミクスの是非」

と矛先を変えたことで、なんとなくうまくいっていそうな「アベノミクス」を止めない方がいいんじゃないのというムードが選挙前からできあがって、うまいな〜と。この辺、代理店が入ってイメージ調査をした結果ですり替えたんだろうが、「第二、第三の矢はどうなったんだ?」という問いは、選挙期間中にテレビや新聞で見かけることはほとんどなかった気がする。

こうやって隠しきる作戦がまんまと成功していくのが、腹立たしいねぇ。

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2014-12-10 白い羊の中の黒い羊

学校なんてぶっ飛ばせ

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朝、テレビをつけたらこんなニュースがやっていて、おやおやと。

不登校など学校になじめずにいる小中学生の中から、飛び抜けた才能や興味・関心を持つ子を見いだし、将来の日本をリードする人材に育てようというプロジェクトが東京大学で始まることになり、10日、開校式が行われました。

「異才発掘プロジェクト」と名付けられたこの取り組みは東京大学の先端科学技術研究センターと日本財団が今年度から始めます。

開校式には全国およそ600人の応募の中から、作文と面接で選ばれた15人が出席しました。

不登校など学校になじめずにいる子どもの中には自分の関心のある分野では特にすぐれた能力を発揮する子もいるといわれています。

選ばれた15人の中にはさまざまなタッチで1日に100枚単位の絵を描くという子や水の流れにこだわり、水路の研究に取り組んでいるという子もいて、プロジェクトではこうした子の隠れた才能を引き出し、将来の日本をリードする人材に育てることを目指しています。

月に1度の講義では世界的に知られるロボットクリエーターの高橋智隆さんや元陸上選手の為末大さんなど各分野のトップランナーが講師を務め、一人一人の興味・関心に応じた指導を当面5年間、継続して行う計画です。

「異才発掘プロジェクト」 開校式 NHKニュース

中邑賢龍先生のところの話だった。

ROCKET - Room Of Children with Kokorozashi and Extraordinary Talents


中邑先生の研究室は、一般的な学校教育になじめない子を支援する方法を研究しているから、その流れなんだろうね。学校教育からはみ出すと、勉強する機会が減るからねぇ。学習はパソコン使ってwebからいくらでもできると言っても、それだけでは、10代の子たちには足りないから、別のやり方を探して欲しいってのはあるよなぁ。


「学校行きたくないのに、なんで、わざわざ集まるの? 家で好きなことやっていればいいじゃないの?」

と見ていた娘が言ったので。

「ま、それはそうだけどね。変な話、親が許すならば、好きなことをやればいいんだけど、大抵は、『子どもは学校へ行かないとダメ』って周りから言われちゃうからね。学校へ行かないだけで、すごくみじめな思いにさせられることも多いから」

「そうなんだ、へぇ」

「大勢がやっていることと、違ったことをするのは、相当なストレスだからさ。で〜も〜、同じようにひとりで『やりたいことをやっている』という仲間がいると思うと、心が強くなると思うんだよね」

「そうだね、似たような感じの子とたまには話をしたいか」

「学校以外だと友だち作りにくいでしょ。学校へ行かないと、だらだらする場もないわけで。だから、たまには集まって、話をするといいんじゃないのってことじゃないかな」

「なるほどね」

「学校の帰りに、しんどいね〜課題どうする〜ってお菓子を食べながら話すみたいなことが、学校の生活では、意外と大事な気がするよ、授業でね、先生たちの話を聞くのも大事だけどねw」

「なるほど、帰りにだべる時間がないってことか、それは辛いな。あれは大事だ」

「好きなことは勝手にやってくわけよ、やれ〜やれ〜と親や先生が言わなくても。でも、それ以外のところがなくては、その好きなこともうまくいかなくなるんだよね、人間は」

「深いねーw」

「深いよーwww それだけではないけれど、頭がいいとかだけでなく、いろんな子がいろんなルートで幸せになる道があるといいね。学校以外にも楽しく過ごせる場が増えるといいね、って実験なんだよ」

「ほー、よくわからないけど、いいことみたいだね」

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2014-12-09 大きいことはいいことだ♪

大きいとはこういうことだw

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今日、スーパーに行ったら、レジに並んでいるある人のかごが目にとまった。

かごいっぱいになるほど、大きな白菜。

重過ぎて、床に置いてあるじゃないか。

これは、これはと思って、さっそく青果売り場の担当者に聞いて、裏から丸ごと1個を出してもらった。

通常のサイズの白菜が、ひと箱に4個入っているとしたら、これは3個しか入らないサイズなんだとさ。


でもって、ピエンローを作った。うまかった。

妹尾河童が紹介していたレシピなんだが、うちは春雨ではなく、ビーフンを使うんだよねぇ。

dancyu読者支持率No1 ピェンロー | dancyu.com(ダンチュウドットコム)

昔はこのぐらいのサイズの白菜が、普通だったんだけどねぇ。

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2014-12-07 1時間、それで終わりだ

対処できればそれでよし

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この間、聞いて、へぇと思った話。

特性のせいで、いろいろ問題を起こす人がいて、ある家族は対処に追われて、疲れていて、

「どうなるんだろ、この先」

みたいな話聞いて、それは困ったねぇと。先生に相談か、薬を調整しなきゃならんよね、なんてぐらいでそう簡単に解決はしないだろうなと思っていたんだが。

久々に話をしたら、

「前よりだいぶ楽になった」

と言っているので、その理由を聞いたら、なるほどと。

「結局、こういう騒ぎは、ある種の“発作”なんだと気付いた。それも長くても1時間続かない。だから、1時間、どうにかすればいいと気付いたら、楽になったんだ」

いきなりはじまる、奇妙な言動やこだわりにもなんらかのきっかけがあるんじゃないか? それできっかけを知って対策をとろうと、日々記録をとりはじめたら、わかったのは、

「もう、“発作”だから、起きるのは仕方ないし、きっかけはあっても、私には予想がつかない」

ということで。

では、どうしたらいいんだろうと、“発作”が続いていた時間を振り返ってみたら、1時間もなかった。起きたら、そばにいて付きあって、なだめたり、止めたり、ケガしないように見張っていれば、いつかは気持ちが切り替わる。切り替わったら、その間の事はどうでもよくなって、通常モードへ戻ってくれる。

「いつまでに終わるかが、見えたのが大きかったね」

いつかは終わるんだから、それまで、どうにかすればいい。1時間我慢すれば……と思いつつ対処するようにしたら、付きあう辛さ減ったし、どうなるかわからない不安もなくなったんだそうだ。

変な話、見通しがつかないし、不安が多いから、“発作”になってしまうんだけれど、それを見守る周囲は、見通しがついて、不安が少ないと、効果的な対処ができるというのは、不思議だなぁ。

プラス、ちょっと距離を置いて見てみるのは大事なんだなと。ディテールを見ていると滅茶苦茶で泥沼に見える状況も、起きている事象だけに焦点を当てると、ある時間だけカオスが現れたってだけに見えるんだろうな。だったら、そのカオスが広がらないように、周囲を固めればいいだけじゃないと。


起きる困り事や家族が疲弊させられる状況は個々のケースで違うのかもしれないが、

ちょっと距離を置いて、観察をしてみる。

その結果、どのぐらいの頻度で、どのぐらいの時間続いて、どんな労力を必要とするのか。

これらをつかんでおくと、“この程度か”と体力や余裕を持って備えることができて、楽にはなるよね、確かに。

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2014-12-05 本人で良かった

本人か、家族か。

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NHKの首都圏だけで放送された番組なんだが、娘と見ていて、とても考えさせられた。

おととしから昨年にかけて、流行した風疹。

妊娠初期の女性が感染すると高い確率で赤ちゃんに障がいが出るため、多くの家族が産むのか、諦めるのかという厳しい選択を迫られました。しかしそうした中、たとえ障がいが出るとしても、出産を決断した家族がいました。先天性風疹症候群(CRS)と診断された赤ちゃんは、全国で45人。その命は今、どう育まれているのか?家族のもとを訪ね歩きました。

1歳を迎え、難聴の診断を突きつけられた家族。赤ちゃんが元気に育ち、人工流産を選ばなかったことに安堵する家族。重い障がいが出て、赤ちゃんが亡くなってしまった家族もいました。さらに、風疹の感染に気づかず、出産後、子どもの障がいと向き合う家族も・・・。

NHK 特報首都圏 | 放送予定 【 毎週金曜日 午後7時30分放送 [総合テレビ 首都圏ローカル]】

予防接種を増やし、風疹の流行を防ぐ意味から、「妊娠中に風疹に感染したら、生まれてくる子は障害児」という情報はだいぶ広まったけれど……それはそんなに単純な話ではなく、先天性風疹症候群もその子によって現れ方はいろいろだってこと。理屈ではわかっていたんだが、実際に生活している子たちを見られたのはとても良かった。それで、「風疹に感染したら諦める」という選択を当然とするのはどうなんだろうと思った。うまく言えないんだが、苦労のポイントをどこに置くかで、受け止め方も違ってくるんだろうし。生まれるまでは、その程度が分からないとしてもね。

「なんで、産んだんだよ。障害があるかもしれないのに」

と他人は言いがちだが、リスク承知で産みたいと思った事情も、ひと家族ごとに向き合ってきちんと話を聞くと理解できるんだよね。話し合い、葛藤して、選んだ道。

その尊さというか、畏敬の念というか、人はすごいなと思った。強いし、美しい。


「それでも、大変だよ。私はこういう人の家族になれないだろうな」

と娘が言ったので。

「まぁ、確かに、普通な生活ができない部分が増えるからね。世話も大変、お金も大変。それでも、家族だから、支えるんだよね」

「あ、でも、本人ならいいな。私が、障害がある人ならいいよ」

「え?」

「だって、自分の人生だもの。障害あるとか、関係ないじゃん」

「……そういえば…そうだけど」

「親だったら、『この子はどう生きていくんだろう』や『生活が大変過ぎるよね』と思うけど、自分だったら『これが私だから、いいじゃん、いいじゃん、これはこれで』って生きていくから」

「ポジティブだねw」

「周りは大変だけど、世話される方ならいいよ! される方なら楽だ!」

……苦笑いしか出なかった。


追記

そんなことを話した後で、娘が寝てから「バリバラ」のドラマ「悪夢」を、私ひとりで見た。

バリバラ特集ドラマ

「悪夢」(※54分)

主演:ハウス加賀谷松本ハウス

あなたは禁断の果実を食べますか?--統合失調症の真(ハウス加賀谷)は幻覚に悩まされているが、それを隠して生きている。働くこともできず追いつめられていく真。ある日、障害者だらけの不思議なラウンジ「悪夢」に偶然足を踏み入れて・・・

NHK バリバラ|最新のバリバラ

統合失調症に悩む主人公が「食べれば、障害がなくなる。その代わり、記憶を失う」という果実を手に入れて、食べるか、食べないかを悩む。という展開になっていくんだけれど、

「やっぱり、ボクは、障害を含めてのボクでありたい」

予定調和的に終わるのかなぁ……そりゃ、キレイ過ぎないか……と思ったら、あぁ、こういうオチもありかという展開になったので、「バリバラ」らしいなと思った。

それを象徴するこのシーンがとても印象に残った。

果実を手に入れた主人公が、迷った末に、ラウンジに集まる障害者たちに、

「あなたは、この果実を食べて、障害をなくしたいですか?」

と問いかけるのだが、それに対しての答えが、さまざまで。

「障害をなくしたい? そりゃそうだよね、不自由な生活はいやだものなぁ。楽に生きたいよね」

もしくは、

「障害があるままでいたい? やっぱ、ありのままの自分がいいよね〜。障害も自分の一部だよね」

ぐらいの単純な対立でとらえていたんだけど、“障害者はこう思うんじゃないか”なんてのは、こっちの思い込みに過ぎず、出演者それぞれの答えがバラバラでユニークで、その理由も様々で。この程度のアングルでしか、この問題を考えられなかった自分が恥ずかしくなった。

特に、この答えにはしびれた。

「今の人生以外の人生も味わってみたいから、果実を食べたい」

そうなんだ、障害のあるなしに焦点を当てるのではなく、「今の人生」をどう思っているかで答えが出る選択なんだよ。

“もっとおもしろいことがあるかもしれない”

と思うなら、違う自分にどんどん変わったっていいんだよ。やりたいと思うなら変わればいい。フリーにいようぜ。という感じが、このドラマ全体にあって、良かった。

娘がその前に言っていた、

「自分だったら『これが私だから、いいじゃん、いいじゃん、これはこれで』って生きていくから」

という答えも、とてもフリーに聞こえたので、うれしかった。

なんか、障害者もそうだし、それを助ける周囲の家族も、介助者も、世間の勝手なイメージを押しつけられつつ生きなければいけないというか、それを甘んじて受け、その通りにふるまうことがどうしても求められてしまうんだよなとか、時折思うわけで。「そんなのおかしい!」と「バリバラ」はいつも言ってると思うんだよねぇ。

「いいんだよ、お前が決めろ。お前の人生は」って。

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