Hatena::ブログ(Diary)

北沢かえるの働けば自由になる日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2018-05-11 ボードを並べて

後悔しても後悔しきれない

| 後悔しても後悔しきれないを含むブックマーク

だいぶ前だけど、映画「スリー・ビルボード」を見たんだが、感想が書けなかった。

その理由は、なんていうか、他人事とは思えなかったから。

子どもを亡くした親。

惨たらしい犯罪で亡くした親。

突然、さよならも言わないで別れるしかなかった親。

そんな状況は想像つかないよなと思っていたんだが、見ていて、あの母親の怒りは、自分の怒りと同じ地平線にあると気づいたら、苦しくてたまらなくなった。

母親の復讐劇のように理解されるかもしれないが、広告を出すことからはじまるアレは、罰なんだ。

あの時、なんで、こうしなかったのか。

あの子のために、なぜ、しなかったのか?

それを悔いて、自分の身体を鎖で叩く。

なんていうか、その悔は、なにをしようが、消えないものなんだろうと。

昨日も、おとといも、女の子が亡くなった。

そんなニュースを聞きながら、あぁ、泣いているんだろう、泣くしかないんだろうと思ったので。

D

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kaerudayo/20180511

2018-05-10 おがくずの壁

えーこれで通すわけ

| えーこれで通すわけを含むブックマーク

驚いた。

というか、与党の議員も怒れというか、正気を疑うレベルで、破たんしてないか、この理屈。


この5年、特に最後の1年で失ったものの大きさよ。

この国を支えているシステムに、信頼がおけなくなった。

嘘、偽証、ねつ造、改ざん、デマ、記憶にない。

子どもが見ている。おてんとうさまが見ている。ご先祖様に顔向けできない。

なんでもいいから、これを冷静に見たら、どう見えるか。

って話は、周囲からでないのか。それが理解できないぐらいなのか。

ふぅ。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kaerudayo/20180510

2018-05-03 庭を造ろう、素敵な庭を

だから「造る」のか

| だから「造る」のかを含むブックマーク

実家へ帰って、母親と庭を歩いた。歩くというほど、広い庭ではないんだが、ひとつひとつ植えられている草花や樹木についての説明を聞いていると、1時間ぐらい平気でたってしまった。それぞれの植物には、どうやって手に入れたか、育ち、根付くまでの苦労がどんな風にあったのか、どういう部分が魅力なのか等々、大量の情報があり、母が話始めると、止まらない。加えて、庭としてどういう構成を目指しているか、そのための植生のバランスや工夫等々を聞きはじめると、もう、半日ぐらい平気でたってしまうんじゃなかろうか。実家の庭は、郊外にあるちょっと広めの住宅の庭であり、特別に素晴らしい計画があり、その計画に沿ってできあがったものではないんだが、そもそもある空間を変則的に変化していくなにかで埋めていくという作業は、こんなにも複雑なのかってことなのだと理解した。よくできた庭を小宇宙に例える文章を読んだことがあったが、確かに、それだけの情報量があると思った。また、誰かがコツコツと作り上げた庭は、現在、この瞬間だけの情報が詰まった場所ではなくて、それぞれの植物に来歴があり、記憶が付随していることにも感動した。

「このエビネは、〇〇さんのご夫婦から分けてもらったもので、白い葉がアクセントになるから素敵と誉めていたら、緑の濃い種類とセットでもらって、どこへ植えたら一番いいかと探して、この木の陰になる部分に植えた。最初はあまり調子よくなかったんだが、この木が成長して葉が生い茂ってきたら、影が濃くなってきたからか、調子が良くなってきて、花もたくさん咲くようになった」

こんな風に、植物のひとつひとつが、母親の記憶とリンクしているので、庭をいじっているとそれだけで気持ちが豊かになるんだそうだ。

中には、もう亡くなった人から預かっているものも少なくない。

「今は、庭を夢中でいじっている時間がいちばん楽しい時間かもね。歩いているだけで、いろいろなことを思い出すし。植物はよく観察をして、丁寧に世話をすれば、応えてくれるし。なんていうか、庭いじりができる環境があることを感謝しているわ」

ってな話を聞いていて、震災原発事故で故郷を追われた高齢者たちのことを思い出した。

自分が住んでいて、そこにいるだけで様々な記憶がよみがえるような土地から、引きはがされてどこかへ行かねばならぬ辛さ。

今さらなんだが、高齢者を避難をさせる場合は、避難する前の生活と似たような環境を選ぶべきなんだろうな。例えば、畑仕事をしていた人たちならば、自分で耕せる畑地を貸すとか。毎日でなくてもいいから、なんらかの作業をして、その作業によって過去とのつながりを作っておかないと、危険なんだろうね。と思った。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kaerudayo/20180503

2018-05-01 立て万国の労働者

メーデーだった

| メーデーだったを含むブックマーク

5月1日がメーデーだったんだが、なんか、最近はメーデー前の日曜日に各種の集会は開催するんだね。


メーデーとは、なんだ? という話になり、労働者の権利を考える日なんだよと娘と話していたら、

「私、なにを仕事にしたらいいか、どんな会社に就職したらいいのか、迷うよ」

と言われて、そりゃそうだなと思った。

財務省防衛省文書改ざんの件、有名企業で相次ぐ偽造に隠蔽、レスリング協会のパワハラの件、なんか、こんなんで大丈夫なのか、日本の組織の倫理はどうなっちゃってんの、という事件が続いているから。

中でも、セクハラだよなぁ。

財務次官のセクハラの件、TOKIOの山口の件、#metooがこれだけ注目されても、平気で被害者のことを責める論調が横行するのを見て、絶望的になるよな。

特に、麻生財務大臣。なんでしゃべらすのかねぇ、国益を損なっているだろ。

また、チョコチョコと、男性のタレントや知識人が発する言葉にも、細かく傷つけられるなと思っている。本人悪気もないし、問題発言とも思っていないが、そんな風に揶揄できる話ではないんだよ。



 あらゆるハラスメントは悪い。ただ、男性被害者も多いパワハラに対し、セクハラの被害者は女性に集中している。有効な防止策が打たれず被害が闇に葬られ続ける背景には、改善を主導できる地位にあまりにも女性が少ない現実がある。

 働く女性が性的対象としてしか見られない、尊厳が傷つけられてもあまり問題にされない社会で損をするのは女性ばかりではない。社会全体が活力を失い、国際社会からも尊敬されない国になる。

社説:セクハラと日本社会 これが21世紀の先進国か - 毎日新聞

世界の人口の半分は女性。日本の人口の半分は女性。

って現実を見れば、怒りを掻き立てるような言動は避けるのが、賢い行動だと思うんだが。

「うちの職場の女性はそんなことは言わないし、怒ってもいないよ」

と夫にも言われて、がっくりした。

いや、いや、静かに腹立ててる人。言っても仕方ないと諦めきってる人は少なくないと思うんだよと、静かに伝えたんだがね。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kaerudayo/20180501

2018-04-30 身近な地獄

インスタ映えする店にて

| インスタ映えする店にてを含むブックマーク

娘から聞いた話。

娘が友だち3人とインスタ映えがする店に行った。友だちや後輩たちのインスタによく載っていた、おしゃれなメニューを出す店なので、一度行ってみようと思ったそうだ。

店に入ったら、平日の夜だったので、予想よりも空いていた。「おすすめはなんですか?」と友だちが聞いたら、「○○と△△がおすすめです」と言われたので、友だちはそれを注文したのだが、娘はメニューを見て、「これください」とまったく別のものを注文した。


「その時は、私はチャレンジングなメニューで、友だちは無難なメニューを選んだと思ったんだよ」


注文した品が来て、インスタ用の写真を撮りまくった後、娘たちは食べはじめたが………。

「……なんか、味が変」

「ま、まずくない?」

「まずいよね? ね」

友だちたちが小声で言い出した。そんなわけないだろう、おすすめメニューでしょと、娘が一口もらったら、

「まずい!」

思わず声を上げてしまった。

「ホントにまずいね。まずいよね? ね? ね?」

と娘が友だちに同意を求めていたら、隣に座っていた人たちが、振り返った。

「えーー、私のはおいしいから、なにか、味付けを間違えられたんじゃないかな」と娘が言うと、友だちは次々にそうだよねと。

「どうしよう、こんなまずくていいのかな」

「なにかの、間違いじゃないかな」

「ホントに、この味なのかな? 店員さんに聞こうか」

不穏な空気がテーブルをおおいはじめた時、隣の席の人が声をかけてきた。

「私、この店のオーナーですが、なにか問題がありましたか?」

というわけで、「味が変だ」と伝えたところ、新しいものを用意してくれるとなった。

オーナーと同じ席に座っていた人たちは、店のプロデュース担当のようだった。彼らが厨房に入っていくなり、怒鳴り声が聞こえてきた。そして、新しく作り直したメニューが、すぐに運ばれてきた。


「それはとても良かったんだよ。偶然、オーナーがいたって、すごくない? やったー、助かったと思ったんだよ。それで、新しく、本来の味に仕上がったメニューが出てきたぞと、みんなで食べはじめたんだ」


オーナーは「サービスでトッピングしておきましたから。インスタで宣伝してくださいね!」とニコニコしていたんだが、みな、言葉少なに食べ終えて、店を出て、歩きだしてから、

「まずい。やっぱり、まずい」



「それで、インスタには投稿したの?」

「うん、『かわいいけど、まずい』ってコメントつけて」

「えー、ホントにそうしたの?」

「だって、ホントにまずいんだもの。たぶん、あの店の感性はズレ過ぎなんだよ。おすすめじゃないものはおいしいんだから、なんか、根本的に違っているんだよ、味のセンスが」

「でも、インスタ映えの店として人気なんでしょ?」

「うん、ところが、よく見ると、インスタに上げて自慢した子たちはたくさんいても、全然リピーターがいないんだよw」

「あー。そうか」

「土日は行列していたみたいだけど、平日はガラガラなのは、味わうともういいかってなっちゃうんだよね、きっと。だから、おかしいなってオーナーたちが視察に来ていて、正直な私たちにぶつかったとw」


なんか、地獄な話だと思った。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kaerudayo/20180430