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北沢かえるの働けば自由になる日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2016-07-26 目の前が暗くなる

障碍者施設に刃物を持った男が侵入、19人を殺害

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第一報を見て、固まった。

26日午前2時45分ごろ、相模原市緑区千木良の知的障害者施設「津久井やまゆり園」に刃物を持った男が侵入して暴れていると職員から110番があった。同市消防局によると、入所者ら多数が刃物で刺され、現場に駆け付けた医師が入所者ら19人の死亡を確認したほか、26人が重軽傷を負った。同3時過ぎ、神奈川県警津久井署に「私がやりました」と男が出頭し、同署が殺人未遂と建造物侵入容疑で緊急逮捕した。容疑を殺人に切り替えて調べる。

http://mainichi.jp/articles/20160726/k00/00e/040/116000c

どうしてこんなことが起きたのか。

逃げようのない人たちを次々と刺し続けたという明確な殺意。

なぜ、こんな残酷なことができたのか。

これを、この社会は、止められなかったって無力感に苛まれている。



考えがまとまらないんだが、刺さった意見。

障害」に伴う困難は、たとえ重複障害であったとしても人間のすべてを覆いつくすわけではなく、解消不可能なわけでもない。多くの人たちから支援を受けて、社会のあたたかさを感じながら(しばしば裏切られながら)みんな喜びも悲しみも経験していく。絶望を経由して得られた夢や希望だってある(もちろん本人と家族とでは違いがあるだろうけれど)。

 そうした自己の表現がわかりにくい人はたくさんいて、誤解は招きやすいかもしれないし、犯人にも全く理解はされていなかっただろう。人間の尊厳とはそのような理屈以前に目の前の命から感受されるものであると思うけれど、それが過剰な期待であるとしたら、障害者の生にある多様な側面について、もっと知られるための努力が試みられなければならないのかもしれない。障害者の生のリアリティを丸ごと伝える、ということである。

「障害者」のリアリティをもって抗いたい - lessorの日記

「重複障害者は生きていても意味がないので、安楽死にすればいい」。多くの障害者を惨殺した容疑者は、こう供述したという。

 これで連想したのは、「ナチスヒトラーによる優生思想に基づく障害者抹殺」という歴史的残虐行為である。ホロコーストによりユダヤ人が大虐殺されたことは周知の事実だが、ナチス知的障害者らをおよそ20万人殺したことはあまり知られていない。

 被害者たちのほとんどは、容疑者の凶行から自分の身を守る「心身の能力」が制約された重度障害者たちだ。こうした無抵抗の重度障害者を殺すということは二重の意味での「殺人」と考える。一つは、人間の肉体的生命を奪う「生物学的殺人」。もう一つは、人間の尊厳や生存の意味そのものを、優生思想によって否定する「実存的殺人」である。

 前者は被害者の肉体を物理的に破壊する殺人だが、後者は被害者にとどまらず、人々の思想・価値観・意識に浸透し、むしばみ、社会に広く波及するという意味で、「人の魂にとってのコンピューターウイルス」のような危険をはらむ「大量殺人」だと思う。

 こうした思想や行動の源泉がどこにあるのかは定かではないものの、今の日本を覆う「新自由主義的な人間観」と無縁ではないだろう。労働力の担い手としての経済的価値や能力で人間を序列化する社会。そこでは、重度の障害者の生存は軽視され、究極的には否定されてしまいかねない。

相模原殺傷:尊厳否定「二重の殺人」全盲・全ろう東大教授 - 毎日新聞

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2016-07-25 書き切れず、語り切れず、語り切れず

暴力の芽と矛先について、考え込んだいくつかの件

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凹むニュースが続いていた。

ここのところの、「こども」のタグを付けたブクマを見てもらうとわかるが、発達障害と暴力について、考えさせられるできごとが続いた。

新聞記事を読んだだけなので、その事件自体についての論評はできないが、印象として抱いたこと。

さすがにこれだけ続くと、あー、やっぱ、「理由もなく、突発的に暴力をふるう子」という風に見られる可能性が高くなるなと。

いや、ここまで極端ではないし、直接的暴力をふるうばかりではないし、他人ではなく自分へ向かう子も多いんだよとは言いたくはなるんだけど。それも、それぞれのケースの背景がもっと見えないと難しいなと。記事として、字数制限もあるから、書き切れなかったものはあるんだろう。当事者たちも、語り切れなかったものはあるだろう。だから、私も読み切れないものはあるって前提で、ちょっと書いておく。

突然の暴力というのは、確かにあるんだが、やりたくてやるというよりは、パニックの現れ方のひとつと理解した方がいいと思う。起こさないように、環境を整え、ストレスをかけ過ぎないようにしていても、起きるときは起きる。それをどう止めるかよりは、それを受けて、どうするか。前後の行動を全部書き出して、周囲の人たちに話を聞いて、きっかけになった出来事はなんかしらあると探す。こうやって原因の特定するのは大事で、どこの誰が悪いとか、ここに責任はないというのではなく、2度と起きないようにという予防対策を練るために重要なんだが、記事を読むとそうはなっていなかったようだ。

だから、言えるのは、

「突然の暴力」をパニックのひとつと思えば、対処法はある。

何回も書いているが、子どもにパニックやフリーズが起きたときは、立ち止まって、作戦を仕切りなおすチャンスなんだ。他人とのコミュニケーションにそれほど関心がない人たちなのだから、その人たちの上げた悲鳴は、聞き逃さないようにしなければと思う。

まぁ、支援級みたいな、専門家がいそうな場所でも、この程度の理解で、その後も対処できず関係改善がはかられなかったショックは大きかったが。

参考

「男児から暴行」特別支援学級の講師、市と保護者を提訴:朝日新聞デジタル


追記

ブクマしていないが、ここのところ出た重大事件の判決でも、被告が発達障害であるという診断が出ていて、考えさせられた。逮捕されてから鑑定されて、診断が付いたと聞くと、残念に思う。気づかれないまま、他者との関係をうまく構築できなかったのか、社会の中に居場所が確保できなかったのか、どうにかならなかったのかと思うと、うまく気づいて、扱ってあげてほしいなと。なんかなぁ、症状がそれほど深刻でないから、なんとなく見過ごされてしまっている子たちは結構世の中にいて、できないことをやらされて苦しんでいるんじゃないだろうか。その苦しみが澱のようにたまっているのを思うと、やるせないんだな。

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2016-07-22 リリース即、ゲットだぜ!

夏休みですからw

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世界的ブームにのって、「ポケモンGO」をはじめましたw

リリースを知った息子にせがまれてダウンロードしたのは良かったが、もう、夜も10時過ぎ。周囲にスポットがあるのはわかったが、一人では行かせられないので、いっしょに歩いた。イングレスのポータルがそのまま転用されているので、スキャナーを見ないでもわかるしw

うーーーん、こんな風に歩くのも、これが最後かもなぁ。

息子も、来年は中学生だからな。そう思うと、この夏ぐらい、いっしょに遊んでもいいかもしれない。

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2016-07-16 テロのある風景

「だから、安心でしょう?」

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凍り付いた。

フランスの複数のメディアによりますと、フランス南部のニースで14日午後10時半ごろ(日本時間の15日午前5時半ごろ)、フランス革命を記念する祝日の花火を見物するために集まっていた人たちの中にトラックが突っ込んだということです。

これについて地元メディアは、検察当局者の話として、「トラックはおよそ2キロにわたり集まった人混みのなかを暴走し60人以上が死亡したおそれがある」と伝えています。

さらに目撃者の情報として、トラックに乗っていた何者かと警察との間で銃撃戦があり、トラックの運転手は死亡したと伝えています。この地域を管轄している当局者がテロの可能性もあるとして地元住民に対し、自宅などから出ないように呼びかけているということです。

フランスでは、14日は、フランス革命を記念する祝日で、パリ中心部のシャンゼリゼ大通りで軍事パレードが行われたほか、エッフェル塔で花火が打ち上げられるなど、フランス各地で花火大会などのイベントが行われていて、新たなテロへの警戒が続くなか、厳重な警備体制が敷かれていました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160715/k10010596371000.html

実は、夏休み、短期の研修で、娘がフランスへ行く。しかも、ニースからそう遠くないところへ。

で、考えた。

フランスでテロが起きたことは受け止められる。世界のどこにも、絶対安全なところはないのだから。テロよりは交通事故の方が起きる可能性は高い、確率論でいえば。テロだけを恐れて、旅行を取りやめるのは、合理的な選択ではない。

しかしだ、フランスは、テロを防げていない。

911以降の米国や、ロンドン地下鉄テロ後の英国を思うと、どうなんだろう。フランスは、非常事態宣言をして、厳戒態勢だったのに、やっぱり防げなかった。それだけ、移民や宗教、貧困、失業、教育にまつわる問題が、根深いからってことなんだろう。それを少しでも解決できない限りは、これからもテロは防げず、繰り返し起きるのではないか?


というようなことを悩んでいたら、フランス語のレッスンから帰ってきた娘。

フランス人の先生とこのテロの話題になって、『どうしよう、大丈夫かな?』と言ったら、『あぁ、大丈夫だろう』って言うんだよ」

それには驚いたが、こんな理屈らしい。

「テロをやったばっかりだろう。だから、すぐには次をやらないよ。せっかく注目されたテロのニュースが消えてしまうから。テロリストは恐怖を煽りたいのにできないでしょう。1か月ぐらいは大丈夫。だから、安心でしょう?」

「言われてみればそうだよねw」と娘はホッとしたようだったが。

その言い方に、テロが日常になりつつあると思ったよ。

2016-07-14 ここは安全ですか?

一粒の麦は死なず

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バングラデシュのテロの報道を見ながら、こんな話をしていた。

「こんなに貧しい国の豊かな階層の人たちから、テロリストが生まれるって、どう理解したらいいのか、わからないよね」

「まぁ、オウムに近いものを感じるよね。エリートだからこそ、引っかかるみたいな。しかも、いったん種が蒔かれたら、その蒔いた人の意思も関係なく、次々と恐ろしいことが起きていく。ISを作った人たちも、これほど効果的にテロを世界各地で起こせるとは思っていなかったんじゃないかな」

「だろうね。もう、勝手に、世界を恐怖に陥れるようなことを次々仕掛けてくれるのを、追加で認めればいいだけで」

「『20世紀少年』を思い出したよ。なんていうか、教祖とか、リーダーが消えても、止まらないんだろう」

「怖いね」

「でもね、きっと、イラクの奥地にいるISだけが仕掛けたわけじゃなくて、彼らをさ、操っている人たちがいるんだと思うんだよ」

「え、なんで? 陰謀論過ぎでしょw」

「洗練され過ぎてない? この手口というか、戦略自体が、オウムやアルカイダを研究して編み出されたような気がするんだよ。なんていうか、高等な教育というか、知識を感じる。心理や宣伝、広告などのプロがいるんじゃなかろうかと。それに、日本の漫画とかも読んでいるよ。『20世紀少年』とか参考にされているんじゃなかろうかな。オウム以上を目指すなら、それは読むだろうなと思わない?」

「なるへそねぇ」

会話の相手は読んでいなかったので、『虐殺器官』を読むように、薦めたのだった。



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