Hatena::ブログ(Diary)

北沢かえるの働けば自由になる日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2016-02-08 もののあはれ的に

ロビー・ロバートソンの疲弊

| ロビー・ロバートソンの疲弊を含むブックマーク

去年放送された志村けんとPefumeの対談番組を見ていて、いろいろ考えさせられた。

SWITCHインタビュー 達人達(たち)アンコール「志村けん×Perfume

志村けんが指名したのは「実は大ファン」というPerfumeローカルアイドルが世界的アーティストに変身したワケ、老若男女に愛される志村ワールドの秘密が明らかに!

3人を前に照れまくる志村。Perfume仕様のハイヒールを試着、世界を魅了する独特のダンスの秘密に迫る。平仮名だったグループ名、髪形を変えないワケなどデビュー以来の数々の裏話や、26歳の本音が明かされる。一方「知らない人についていく」ほど徹底した人間観察がクセになっているという志村。バカ殿様、変なおじさんなど人気キャラ誕生の瞬間から結婚しない理由まで、「コント職人・志村」の思わぬ素顔が明らかに!

http://www4.nhk.or.jp/switch-int/x/2015-12-23/21/32480/2037098/

また、再放送するんじゃないかと思うんだが、なんでこの組み合わせと思いつつ、目が離せなくなって引き込まれてしまう不思議な展開だった。ファンでもない夫もいっしょに見入ってしまって。

「おしゃべりで間を持たす技術がない人たちの、ごまかしのない対話だったよね」

という感想を残していた。うんうん、そういうテレビで生き残るために便利な技が彼らにはないんだよなぁ。だから、対談みたいな場では簡単に地が見えてしまうというか、適当に間が持たせられないというか、ホントに、この日本のショービジネス界で、がんばって生き残ってきているんだなと思った。

Perfumeの所属している事務所の社長さんは、実はキャンディーズのマネージャーだった方だそうだ。先日見た映画「WE ARE Perfume」のラストに登場して、ニューヨークでの公演を成功させた彼女たちに花束を渡して、「次はマディソンガーデンだ!」と祝福するんだが、「会長がこんなのくれたのはじめてだ」と3人は感激して泣いてしまう。それを見ながら思った

なるほど、これは、キャンディーズの復讐(リベンジ)なのかと。

普通の女の子に戻ることを許してしまった彼にとって、日本のアイドルで、世界のエンタメの高みをどこまで目指せるかってのは夢なんだろうなぁ。あの映画は、その過程を記録したものとして残っていくわけだな。

D

上の対談番組を見終わった後で、夫と話したんだが。

「そういえば、なんで、アイドルの中でも、キャンディーズが印象に残っているのかね」

「絶頂期に解散したからだろう」

「そうか、いきなりだったもんなぁ。『普通の女の子に戻りたい』って会見は」

「しかも、解散までの過程を、ファンがいっしょに楽しんだってのはインパクト大きかったってこった」

「そういう風に、美しいまま終わりを迎えるのは難しいのかな。ビートルズももめたもんね」

「グループというのは、売れはじめると、たいていもめるよね。それで、誰かが抜けて突然終わるか、仲が悪くなってダメになってグダグダで終わるかだ。それは仕方ないってことなんだろうがな」

「美しく終わるのは難しいねぇ」

終わりが近づいたとわかると、最後の輝きを見せるというのは、あるんだろうなぁと。そういう意味では、稀有な例としては、映画「The Last Waltz」が、あるバンドの最後の輝きをとらえた貴重な記録だと思う。この映画は、The Bandというグループのライブを記録したものなんだが、このライブを最後に、ボーカルで作詞作曲を担当していたロビー・ロバートソンが脱退。事実上最後のライブになってしまったというもの。大好きなマーチン・スコセッシが監督をしているってのもあるんだが、何とも言えない哀感が漂っている。まぁ、それは終わるという事実を見ている観客は知っているからなんだが、うかれているメンバーの中で、ロビー・ロバートソンの疲弊しきった目が印象に残る。

「これまでの人生で、バンド以外、なにもなかった」

というようなことを語る彼は、メンバーの中で最年少で、彼の音楽人生はこのバンドがすべてだってことなんだが。Perfumeが映画の中で語っていた言葉に似ててねぇ。

いつまでスターでいられるのか。いつまでアイドルを続けられるのか。いつまで売れるのか。

手に入れようとがむしゃらに過ごした後で、ふと、引き換えに失ったものに気づく。

みたいなものなんだろうなぁ、あの「もののあわれ」感は。

D

上の映像で、歌っているドラムではなくて、前でギターを弾いている右側がロビー・ロバートソン。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kaerudayo/20160208

2016-02-07 両成敗でいいじゃない

LINEを信じる人々

| LINEを信じる人々を含むブックマーク

ゲスの極みな話がLINEから漏れて盛り上がっているのを見ていて、気になっていたこと。

最初にあの画像を見たときに思ったのは、

“これ、コラされたんじゃないの? 偽画像じゃないの?”

ってことだった。

早々にベッキーが謝ってしまったので、あれは本物として認定されてしまったんだが。

それで、第2弾の「センテンススプリング」の方が出てきて、あの画像を見て思ったのは、

“これ、コラされたんじゃないの? 偽画像じゃないの? さすがにLINEは使わないだろ”

ってことだったんだが、どうやら、こっちも本物ってことになったようだ。

それでネット界隈では、「通信の秘密を侵した文春、けしからん」という話が出てきて、へぇと。

おー、LINEも通信手段として認められるようになったんだなと。

私は、あれは限定公開チャットみたいな存在だから、見ようと思ったら、誰かに筒抜けって意識で使うもんだと思っていたんだが。

情強なネット民にはそれ覚悟で使うもんだろってのが常識かと思っていたら、TLでは既に「通信としての秘密が守られる」という前提になっていたことに驚いたよっと。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kaerudayo/20160207

2016-01-22 想像の域を超えて

「こんな人見たことないよね」

| 「こんな人見たことないよね」を含むブックマーク

毎日、「あさが来た」を楽しみに見ていたんだが、今週はついに五代が退場してしまった。あぁ、目の保養がまたひとつなくなった。その一方、うれしいこともあって、五代を演じていたディーン・フジオカが、今日は「あさイチ」と「Astudio」に出演して、インタビューに答えていた。私は、彼のことはほとんど知らなかったんだが、千葉育ちでシアトルの大学を卒業後、香港でモデルとしてデビューとか、今っぽいおもしろい経歴だし、インドネシア国籍の奥さんがいて、子どもは双子とか。なるほど、彼の涼やかな感じは、国境を越えて軽やかに動いている彼の地なんだなぁと。

それは、鶴瓶にも衝撃だったようで。「Astudio」の締めでの語りでは、うろおぼえなんだが、

「この人は、まったく違うところから来た人やから。日本の芸能界には衝撃だった。今までこんな人いなかったし、それがポーンと来た。彼のようには、いろいろな経験してないと育たない。あのさわやかさが、普段の彼自身だし、それがそのまま出している」

などと、うらやましいニュアンスを込めて語っていた。

その語りを聞きながら、いや、SMAPの会見の後だからってわけじゃないけど、「顔をつぶした」だの、「あの子を使うならこの子も使ってバーターで」だの、「芸能界から追放してやる」だの、そういうせせこましいこと言って、日本の芸能界は自分らが思うがままにコントロールできると思っている方々には想像もできないところから、グローバル化が進んだこの世の中では、ポーンと才能がある奴が現れて、一気にさらっていく。みたいなことが起きるよって思った。

五代さんも、日本の芸能界がつまらないって思ったら、すぐ、どこかへ行っちまいそうだよね。そして、簡単に見捨てられても仕方ないわな、これではね。


追記

ディーン・フジオカのインタビューの中で一番いいなと思ったのは、「いいでしょ、結婚って?」と鶴瓶に言われたら、「こんなに楽しいと思わなかったです」と即答していたこと。かっこよかったなっていうか、人前でさらっとこう言える男子に、息子はなってほしいよね。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kaerudayo/20160122

2016-01-19 幸福追求権は万民のもの!

SMAPが生放送で謝罪会見

| SMAPが生放送で謝罪会見を含むブックマーク

昨日、スマスマで、SMAPが、生放送で謝罪会見をした。

しかし、誰に謝罪したんだ? 

っていうか、なにか悪いことしたのか?

っていう会見だったな。

この国では、生命、自由及び幸福追求は、公共の福祉に反しない限りは、最大限に尊重されるものだと思っていたんだが、驚いたな。アイドルは治外法権ってことなのか。

これから、斬首されるんじゃないか、ってぐらいひどい顔してたなぁ。

これには、Twitterが落ちたぐらい、世の中の人も驚いたし、TLを見ても、みな呆れたと思っていたんだが。さらに輪をかけて、テレビや新聞の反応がひどくてなぁ。唖然としている。

事務所に戻って、めでたし、めでたし。解散しないで、めでたし、めでたしじゃないだろうに。そこへ無理やりまとめたいんかい!

あ〜あ。解散はなくなったとしても、もう、かつてのSMAPはいないんだと、折にふれて思うのだろうなぁ。嵐も、V6も、TOKIOも、同じように。なんも思わずにこれからも楽しめるか?

参考 kaerudayo(@kaerudayo)/2016年01月19日 - Twilog



みたいなことを考えつつ、TLを見ていたら、キムタクをジハーディー・ジョンに見立てたパロディ画像は出てくるわ、キムタクはタイムリーパー説出てくるわで、ネットの文化の厚みを知ったというかwww やっぱ、ネットは、オヤジとババア、というか40代ぐらいがコアなんだろう、この盛り上がりを見る限りと思った。

D

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kaerudayo/20160119

2016-01-16 ここからは海、ここからは川

「いじめ」について学ぼう

| 「いじめ」について学ぼうを含むブックマーク

息子の小学校に、東京弁護士会の弁護士が来てくれて、「いじめ」について授業をするというプリントが来て、「保護者の方も参観ください」と書いてあったので見に行った。弁護士から見たら、「学校でのいじめ」はどういう風に見えているのか、興味があったし、具体的にどんなことをしているのか、できるのか。みたいな話を聞いてみたいと思った。

まぁ、先日まで、いじめられてましたからねw

それで、2時間程度の、小学5年生を対象にした授業を聞いた。弁護士の先生がひとりで行ったんだが、見ていて、なるほどと思う部分と、そりゃどうなんだよって部分が入り混じっていて、モヤモヤしたので、メモしておく。

授業は、いじめとはなにか。いじめはどうして起きるのか。被害者が悪い部分があってもいじめをしていいのか。というように、「いじめ」について学んで、子どもらの意見を言わせて、それから、具体的なケースを例にさらに検討をしながら進んでいった。

ケースとして挙げられたのは、滝川市立乙部小学校の女の子のケースと、もう1件は中野富士見中学、鹿川くんのケースだった。いじめの結果、被害者が自殺してしまったこれらの事件の経緯を弁護士が語り、被害者の遺書のコピーを配り、いじめの残酷さを訴えるという内容だった。

そして、最後に「どうしたらいじめを止められるのか?」という話を投げかけ、いじめを止めようとして動いた子たちのケースを紹介して、ちょっとしたことで、被害者は救われるし、いじめをエスカレートせずに済むという話で〆た。

なるほどなぁと思ったのは、いじめはどこでも起きるし、ちょっとしたきっかけで起きるが、ほとんどの場合は、なんとなく収まってしまい、自殺するほどまでに追い込まれることはない。それはやはり誰かが被害者に手を差し伸べているし、どこかで誰かが止めているってことなんだろう。そこに子どもらが気が付いてくれればなぁと。

そうやって、いじめを止めることができるのは、被害者ではなく、加害者でもなく、周囲にいる傍観者的な子たちなんだよ。ジャイアンにいじめられるのび太くんを助けられるのは、しずかちゃんなんだよ。だから、見て見ぬふりしないで、そっと被害者に心を寄せてあげて、エスカレートしないように知恵を絞れよ。って、子供らにヒントを与えたいってことなんだろう。

しかし、どうなんだよって思ったのは、「いじめは悪い」や「いじめはひどい」、「いじめは卑怯」というのは、息子らも十分にわかっているし、いじめをやりたいとは思わない。しかし、いじめは起きる。次から次へ、それはなぜ? ってところだよなぁ。

今回、冒頭の部分で、弁護士の先生が聞いたんだが、そこに答えはあるよね。

「いじめられたことがある人、手を挙げて」というと、手は上がるが、「いじめを見たことがある人、手を挙げて」というと、手があまり上がらない。さすがに「いじめたことがある人、手を挙げて」とは聞かなかったが、なぜ、クラスにいじめられた人はいるのに、いじめを見たことがある人はほとんどいないんだろう。

おそらく、誰も、いじめていると思わないで、いじめているからなんだろうね。

「いじめなんて、やったことないし、いじめなんて、見たことないし。いじめなんて、このクラスにはないよ」

と言い切れるのは、「いじめ」のことがわかっていないからなんだろう。よく記者会見でも言っているじゃない、校長先生も、担任の先生も、「いじめがあるとは思わなかった」や「むしろ仲がいいグループで遊んでいるようだった」って。

いじめのはじまりは、遊びの延長だし、注意の延長だし、それ自体はたいしたことない。むしろ、被害者も含めて、仲間にはいっているからこそであり、相手のことを思っているからであり、そんなあからさまな意地悪からって方が少ないんだと思う。それがどうしていじめにエスカレートしていくのか。エスカレートさせるのはなんなのか。

「ここからはいじめ? ここまでは遊び、おふざけ、いじり? それはどこに線をひけるの?」

って疑問が、子どもらの頭にわくんじゃなかろうかなぁ。

まぁ、弁護士の先生も「いじめていた人たちも、まさか、これで死んでしまうとは思っていなかったんでしょうね」と言っていたが、そこが重大なポイントなんだけどねぇ。そうは言っても、自殺に至るまでをさかのぼって事実関係を書き出してみれば、明らかにいじめでしょう。でも、いじめをやったり、見過ごして協力していたと非難された同級生たちは言うよねぇ。

「おれたちはそんなひどいことはしていない。まさか、こんなことで、自殺するとは思わなかった」

ってさ。その辺、もうちょっと話をしてもよかったんじゃないかと思った。

明らかな「いじめ」でも、やっている人たちは気が付かない。

判断力がある大人、先生たちでも、気が付かない。

被害者も、これは、いじめなのか。意識できても、口にするのを迷う。

だから、「おかしいなぁ」と思ったら、誰かに相談するべきだ。クラスの雰囲気がおかしくなっているのに気づいたら、周囲に「おかしくない?」って話をふるべきだし。客観的な目で見られる誰かに、ときどき話を聞いてもらったり、クラスを見てもらった方がいいと思うんだけど。特に小学生ぐらいだと、大人の介入があった方が切り替えができそうだし。

話を聞き終わって思ったのは、子どもらに期待し過ぎだし、思ったよりもいじめへの対策が共感力や感情に訴える面が強かったのが、残念だなぁ。もっと弁護士や大人ができることを話してもよかった気がした。


そういうのはなんだが、具体例として挙げられたふたつのケースは、学校内でもあからさまな兆候があったのに、先生たちがうまく介入できなかったから。特に、鹿川くんを追い込んだのは、担任もいじめに参加したってことだしね。

大人の問題じゃないの?

ってあたりを伏せて、話をしていたので、うーーん、なんかなぁ。もやもやしたよ。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kaerudayo/20160116