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北沢かえるの働けば自由になる日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2017-02-27 薄気味悪いなにかについて

「お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな」

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安倍晋三記念小学校になるはずらしい学校と、教育勅語を大声で叫ばせる幼稚園の件。

やっと、薄気味悪さが、世間に共有されてきたようだ。

国有地売却問題の三角すい?今週の注目点はここ(渡辺輝人) - 個人 - Yahoo!ニュース


あちこちで映像が出てきているので、見てもらえばわかるが、なんていうか、この幼稚園で行われてきたことは、驚くべき、滅茶苦茶さだなと、思想としても、スタイルとしても。

右を自認する人らは、怒った方がいいと思うよ。

バカにしてますよ。

あそこで称賛されている、薄気味わるいなにかは、戦前の国粋主義でも、天皇主義でもなく、なんていうか、個人崇拝&盲目的な忠誠心、近くの小さい方の、寒い国で実践されているようなもんだと思うが。

前から、それをいかにも、戦後教育で失われたものを取り戻す教育みたいに称賛するなよと、眺めていたわけですが。

「お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな」

うへぇ、この寒さはなんだろう。

大物政治家から、文科省大阪府財務省など、高等教育機関で多少学べば、そりゃ、ダメだろうというようなことを、マジにやっていた団体を表彰し、多額の補助金を用意して、小学校を作らせた、無理くりなスキームを組んで。

補助金申請をしたことがあるならわかると思うが、申請時も、その後も、多岐にわたる資料を請求されるし、審査もあるし、その後にも監査もあるし、大変じゃないですか。それが、借金はあるわ、そもそも経営に失敗している、財政基盤もない団体が、なんで通っちゃうわけ? 10億も⁉ え、なんなの、この不公平。

自分と主義が違うからとか、この政権自体を好かないからとかではなく、この国のシステムを管理している人たちの劣化を感じて、絶望しているんだが。

なんで、よりによって、こんなもの、いいとか言っちゃうの? ね? ね?

どう伝えたらいいのかわからないが、なんで、こんな簡単に目に見える、ダメさに気付かないのかと、思った。

そして、慌ててつくろっている姿のみっともなさ。うへぇ。

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2017-02-12 ひとでなしの恋

『カルテット』を見て悶えている

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ここんとこ夜中に「カルテット」を見て、悶えているんだが、第4回にも悶えたw

あーー。子どもが心配より、ビオラを取り戻したかったんだよなあというオチ。

別れて流した涙は本物でも、あれでは親としては近づけられないってことだろうなと、いや、たまらん。

『カルテット』は、主要人物がチラチラと見せる狂気から目が離せないというか。会話のおもしろさもだが、それぞれの目の輝きや手の置きどころなど、セリフがない部分が気になっている。4人それぞれが、演じるというより、その“人物”をまま存在させている感じがいいなぁとか。あと、それぞれが自分のひとでなしぶりにうんざりしながら、それを止められない辺りも、闇が深くて、この先どうなるか、楽しみだ。

思っていたより、視聴率がふるわないようだが、人に勧めにくい話ではあると思う。このまま明るく笑いながら破滅していくんじゃないかと、予想しているので。

でも、なにかになりたいと志したことあったり、芸術にのめり込んだことがあったりすると、彼らの苦しさが自分の事のように感じられて、悶えると思うんだがなぁと。『逃げ恥』に悶えた層とかぶらないのが、辛いのかもしれないが、おすすめです。


今期は、『日暮旅人』も狂気が通奏低音として流れているし、『山田のカンヌ』は狂気がなくちゃはじまらない話であり、『バイプレイヤーズ』も当たり前のように狂気を語ってるし、なんか、世の中、怖くなっているなと。

なんていうか、明るく狂ってく感じは、嫌ではないが、怖いよ。

2017-02-08 受験コンボ

あーー、またか

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今、娘、大学受験用の塾探し真っ最中。


一難去ってまた一難だなぁ、今年も。


しかし、AOって、怖いよなぁと。

「『人間を見られる』って方が、しんどくないか? 『今まで生きていたことで誇れることはなに?』とか聞かれたら悶死しそうw」

「落ちたら凹むよね〜。凹むよなぁ〜。たぶん、一般受験で落ちるより、怖い。人生を全否定感半端ねwwww」

などと話をした。

そもそも、AOに向いていないから、勝手なことをいえるよなぁとw



小学校のころの娘を思うと、大学受験とか考えるのは、夢のようだなぁと思う。このまま育っていったら、どうなるんだろうと、頭を抱えていたころを思うと、支えてくれた今の学校には感謝しかない。人との付き合い方や不快に思われない言動というのは、親でも教えられない。いろいろな経験をしたり、いろいろと自分なりに失敗を繰り返すしかないんだが、そういう部分で、今の学校は、笑われずに、怒られずに、なんとなくまずいことはまずいと学べる雰囲気があったんだと思う。

なんていうか、人は場を与えられれば、成長するんだよ、少しずつかもしれないが。

その成長ができる場っていうのは、周囲がうまく見守ってあげられるかだと思う。失敗しても、それが終わりにならないって言われ続けていると、のびのびとその子なりに動けるんじゃないかなぁと。なんていうか、場なんだよ。

昨日の記事に反応が大きくて驚いたんだが、別に私立であろうが、公立であろうが、こういう風な「見守り」をしてくれれば、伸びる子はもっといると思うんだが、それが頼めないぐらい公立中学の先生たちは忙しい。私立中学でも、大半の学校では、そんなことよりは進路指導や学力向上を売りにしているわけだし。でも、今の学校は、説明会でも「ひとりひとりを大事にする」という方針をどう担保するか、きちんと説明していたし、親たちもそれを期待して通わせていると思う。

しかし、中学受験の世界では、こういうことを望む親や、それを受け止める学校なんてのは、少数派のようだがねと。

でもね、勉強はできるけれど、人づきあいが苦手で、友だちができにくい、自分の気持ちを表したりも下手。みたいな子たちは、中学高校でこういう見守りをしてもらうのが、大事だと思う。学力なんて、いつだって身に着けられるんだから。

娘の成長っぷりを見ているとね、この子の持っていた可能性とか、豊かな感性とか、人とは違うかもしれないが、おもしろくていい部分をうまく伸ばしてくれて、それを周囲の子たちや先生たちも受け止めてくれると、こんなに笑顔で過ごせるのか。って思うわけで。

これをベースに、勝手に伸びていってくれればいいんだよ、あなたの進みたい道を歩けばいいんだよ、ってな感じです。現状、はい。

2017-02-07 光が強ければ闇も濃い

なぜ、東京の親は、中学受験をさせるのか?

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中学受験が終わった子を持つ親の感想を読みながら、ま、そうだなと思ったが、うちの息子の受験では、まったく違う風景が見えていたので、メモしておく。同じ東京で、同じ年なのに、こんな風に違うよって辺りを書いておく。

中学受験をする子たちは、娘が受験をした5年前と比べると、だいぶ違っているように思えたが、本質的には変わらないと思う。

いろいろな塾の説明会にも行ったんだが、男女ともに、いわゆる御三家を頂点として、偏差値順に並んだ中学を目指して勉強をする進学塾に通う「中学受験」は変わっていないようだ。サピとか、日能研とか、モーレツぶりも相変わらずだし、そのルートに乗ると、自動的に御三家を目指すことになる。いわゆる大手進学塾とは、「東大へ入る子がたくさんいる中高一貫校への合格を目指す勉強」をするところなので、それをしないならば、行かない方がいいと思う。なによりも、

「これだけはやってください。守ってください」

と塾の先生が提示する、合格するための条件とやらが、無理過ぎるから。

膨大な宿題のために、さらに家庭教師をつけるようなことまでして、小学校5年生から6年生まで、勉強が最優先の生活を過ごさなければいけない。あらゆる楽しみを捨ててて、この状況に耐えて、しかも、意欲をもって勉強をできる人たちが、御三家に合格するんだと思うと、すごい。大したものだが、

すごいストレス、たまるし、それは、どこかへとばっちりがいく。


娘らが見た、塾内外での、そういうできる子たちの荒れっぷりを知ると、本当にこれに耐えられるかどうかは、親がよく見極めた方がいいと思う。むしろ親が夢中になって、追い込んでいることが多いので、塾の姿勢も含めて心配にはなる。

こういうことを言うと怒られるが、御三家レベルを望まないならば、もっと、楽に入れるところがあるし、そっちの方がお得なんじゃなかろうか。超人気な渋渋とかも、最初はそういう感じで人気が高まった印象がある。どうしても御三家レベルへと思わないならば、塾の言うとおりに勉強させるのは、どうかなと思う。

うちの子らは、そもそも、言われたことを黙ってやるような性格ではないし、大教室に集まって、何時間も講義と演習を繰り返すみたいなことが苦手なので、中学受験の王道を行くのは無理なことはわかっていた。

そういう子たちも、東京では、中学受験をするんだよ。

東大へ入れたい」というわけではなく、「この子を伸ばしてくれる学校を選ぶ」みたいな親も少なくないから、中学受験者がこれだけいる。東京では、そういう選択肢として、さまざまな私立中学があるから、みな悩むし、考えるわけだ。

特に、女子の場合は、「高校受験でギスギスしたり、苦労させるのがイヤだから」と中高一貫校にいれることは少なくないと思う。のんびりして、落ち着いた校風の女子校の説明会へ行くと、そういう考え方の親も少なくないのがわかる。入学させれば、大学受験までは塾にも通わず、推薦やAOでそれなりの大学へ進学させてくれるから安心って話はよく出た。

まぁ、娘のころに比べると、そういう風に割り切って、大手進学塾には入らず、その子のペースで勉強をして、合格できるレベルの中学校でもいいという親も増えた印象があった。東京の場合は、通える範囲にある地場の伝統校や、大学進学が楽な付属校という選択肢もある。御三家には相当頑張らなければ入れないというのはわかっているから、あえて無理させないという選択もする。


要は、どうしても、私立中学でなければダメというより、公立中学では無理って子をどうするかって話なのだ。

娘の場合もそうだったが、息子の場合も、地元の公立中学に進んだら、半年もしないで学校に行かれなくなるか、がんばって通って心身ともにボロボロになるか。と夫婦で悩んでいた。今でも、学校でイヤなことがあると、クタクタになって倒れ込むように寝ているのを見ているので。小学校レベルでこれでは、中学校では無理かなと思った。

なんていうかなぁ、特になにか大きな問題があるわけではないが、感覚は過敏なところがあるし、人の流れにのれないときもあるし、行動がズレているから目立ちやすい。娘の場合は、中学入学当時から、問題点を伝えて、見守ってくれるように頼んで、校内でのサポートをお願いして、どうにかうまく高校へ進学できたが、同じようなことは公立中では頼めないだろう。

サポートがあれば、どうにかなる。

みたいな、成績もよくないし、友だちからも浮きやすいし、なんとなく問題児になりやすいタイプは、公立中学校がいちばん過ごしにくいんじゃなかろうか。親としては、もうちょっと面倒を見てくれたら、学校生活が楽しくなるのにというモヤモヤ抱えて、3年間過ごさせるのはイヤだなぁと。


もうひとつは、高校受験は、内申が大きいことも、頭が痛い。

公立中から公立高校へ進学しようとすると、高校受験の時に内申を見られるだろう。息子は、決められた期日までに提出物を出すとか、真剣に〇〇会の練習に取り組むとか、クラスでの委員を積極的にやるとか、絶対しないし、やれと言ったら、絶対やらないので。そういうことがきっちりできないと、志望しようが、受験もさせてもらえないそうだ。

「あいさつがきちんとできない子は、受験させない。後から続く後輩に悪い影響を与えるから」

みたいな話を、公立中の校長先生から聞くと……普段からなにかと問題を起こすし、素直に先生の言うことは聞かない子は、到底無理だろと。先生の顔色をうかがうようなことはできるのか、できないなぁ、あ〜あと。



だらだら書いてしまったんだが、「中学受験=大学進学へのステップ」みたいなよりは、生き延びるための、別ルートを探した。みたいな子たちも、東京では少なくない。

高校になると、通信制や単位制もあって、自分のペースで学んだり、学歴を付けることはできるんだけど、中学をどう過ごして、傷つかずに済ませるかみたいなのは、親としてはいちばんの悩みだったなぁ。


まぁ、私立へ行けば、全部解決とは思わないが。



試験が終わって、ニコニコしながら控室に戻ってきた息子が、

「友だちできたよ、で、みんな入学式で会おうぜ! って言って、別れたんだよ」

と言った時、ここに通わせたいなと思ったんだよね。心から。

たぶん、楽しんでくれるんじゃないかな、学校生活を。


追記

コメで指摘を受けているように、私立中学に行くのは金が許せばのサバイバルルートであり、万人におすすめはできない。東京以外では無理と思うし、公立中学で耐えるのが無理な子らが、行く場があればと探した結果だから。

勉強ができなくてもバカにされない。

部活で活躍しなくても無視されない。

ノートがきれいにとれなくても減点されない。

みたいな中学があれば、私立限らず行かせたいんだが、それは、この辺りの公立では無理な注文になるようだ。

あなたのいいところを伸ばしなよと、はげましてくれればいいんだがなあと。


追追記

不思議でたまらないのは、公立中学でも、私立のような多様な形態があってもいいんだと思うんだが。今住んでいる品川区は恵まれていて、公立中学の中から行きたい中学を選択できる。しかし、なにが違うのかというと、場所と生徒数ぐらいしか、違いがわからない。部活動ぐらいか、あとはw

どこかやさしくしてくれる中学がないものかと、見学したり、話も聞いたんだが、小学校6年の課程をギリギリでクリアして、いくつかの科目は苦手としていて、たぶん、サポートなしでは付いていけない可能性が大。というような子は、どこでも放置されてしまう。特別支援級や通級に通うほどの問題ではない。と判断されたら、

3年間、授業が分からなくても、自己責任。お客様状態で座ってもらうしかない。

それならばと、苦手な科目については補習塾に通わせながら、公立中から高校受験を目指そうかと思ったこともあったんだが……たぶん、みじめな思いをさせられるんだな。本人は勉強ができるできないとか、体育が得意得意でないとか、そういうのは気にしないで、人のいいところはいいところと思っているんだが、周囲はそうは見ないんだな。

勉強できない奴は、努力しない奴。

ゆとりが終わった今どきは、学力向上至上主義というか、とにかく学力アップを目指しつつ、礼儀や立ち振る舞いみたいなものも向上させようという傾向が強くなっているので、バランスが悪い子は、その子のペースでうろうろしているだけでスポイルされやすい。勉強がそれなりにできても、先生が望むような勉学の姿勢みたいなのがないと、評価が低くなってしまう。これでは「結果を出せばいいんだろ」ってタイプの子は、しんどいなぁと思う。

世の中では、「個性的なタイプも包み込んで社会の活力に!!」なんて美しいフレーズが語られるようになったが、小中学校がこんな状態では、どうなのかと思う。

「大学へ向かって走っていくだけが、人生に必要なことではない」

みたいなポリシーで、中学卒業までに必要な生活上の知恵とか、基礎学力をきちんと身に着けさせようとする公立中学校があれば、そこで十分なんだが。

なんか、そうあるべきな、公立が、そうはなっていないのは、なぜなんだろうね。

2017-02-06 うまいこと言ってやろう症候群

「女ですが、なにか?」

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昔は、よく、ダブスタのことを愚痴ったりした。

今は、愚痴ることもなく、淡々と受け入れるぐらい、大人になったんだと思うが、昔はよく怒っていた。怒っていたのとは、違うか。

内心、ムカッとした。

なので、ダブスタな人たちに、怒っていると気づかれることはなかったと思う。

ある日は、

「女性はさぁ、視野が狭いっていうか、俯瞰で見ることできないから、部下を持つような役職は難しいよね。もっと大きな視点でものごとを考えないと」

と持論を開陳されて、ほぉ〜と。

また別の日は、

「女性ならではの視点っていうか、男性にはない着眼点があったり、発想が違うから、そこを生かして活躍してほしいんだよ」

とか激励されちゃったりして、はぁ〜と。

正直、なんだこれはと思っていた。えっと、仕事において、あなたたちの言う「女性ならでは」が欲しいのか、欲しくないのか、どっちだよと。つまり、要は、あんたらの都合に合わせて、その場、その場で、評価したふりしているだけだろう。

今はさすがにここまで露骨なのを見ることもないし、起きていないと思ったんだが、そうでもないようだ。

「女性ならでは」

みたいな、誉めや評価が、どんだけ、バカバカしいものか、一から説明しないとわからないのだろうか。この間の、男性保育士の件でも思ったんだが、「男性OR女性ならではの利点」みたいな評価を平気でするのは、なぜなのか? それがさも当然のように。


あ〜、嫌だ、嫌だ。


でもって、絶望的なフレーズを、最近目にしたわけです。

多様性を企業が持つのは極めて重要だろうと思っている。女性の重役がいる企業は破綻(はたん)する比率が下がっていくという統計もある。よく私が申し上げるのは、「リーマンブラザーズ」がもし「リーマンブラザーズ&シスターズ」だったら破綻しなかっただろう。

 その意味で、夫婦でお互いに協力し合う、家事も育児も協力し合うことは極めて重要な視点だ。(地元の)山口県あるいは(麻生太郎)副総理の地元の九州も、(夫が休日に家事や育児をする)比率が低いのは大変残念なことで、ぜひ変えていきたい。

 私自身、子どもがおりませんから育児はできませんが、家事的なこと、ごみを出したり、掃除をしたりということは、あんまり女房から言うなと言われているんですが、結構やっているというのも事実です。私の地元も含めて、日本の男性は家事育児をしないというイメージを払拭(ふっしょく)していくために力を尽くしていきたい。

「リーマンが、ブラザーズ&シスターズだったら…」首相:朝日新聞デジタル

絶句しかないんだが。このジョークとされるフレーズを聞いて、自分なりに解析してみた。

「リーマンブラザーズ」がもし「リーマンブラザーズ&シスターズ」だったら破綻しなかっただろう」

  • そのままの意味にとった場合

「名前の通りの、男性だけの会社じゃなくて、女性もいる会社だったら、破たんしなかっただろう」

現実のリーマンブラザーズには、女性もいたわけで、名前が変わろうが、あんまり関係ないと思うが、経営権を左右するぐらい女性がいたら、破たんするような羽目にはならなかっただろう。要は、リーマンブラザーズのような、金融機関が持っている、利益第一主義とか、強欲さとか、ワーカホリックな体質とかが、女性が多かったならば、それが中和されていたんじゃないのとでも言いたいのだろう。

「『女性ならではの視点』とやらがあったら、破たんしなかったかもしれない」

上で書いたように、この手の「女性ならでは」決めつけには、いい加減、腹立っている女性も少なくない。例えば、ギリシャのころの「女の平和」をよく引き合いに出して、「やっぱり女性は平和を愛する」みたいなこと言う人もいるが、何を言いたいのやら。

絶望しかない。


  • 反語的にとった場合

「男性だけじゃなくて、女性もいたら破たんしなかったとか……んなわけないよねwww」

現実のリーマンブラザーズには、女性もいたわけで、“女性がいれば”ぐらいで破たんしないみたいなことはない。要は、リーマンブラザーズのような、金融機関が持っている、利益第一主義とか、強欲さとか、ワーカホリックな体質とか、女性社員が増えようが変わらない。よく、女性の社会進出が増えれば、会社が変わって、社会が変わるみたいなことを言うが、そんなのうまくいくわけない。すぐ「女を入れろ、女に任せろ」みたいなことを言うが、んなの、大した意味ない。

ってな感じに、男女共同参画社会を揶揄したり、自嘲した方が、ジョークっぽく聞こえる。



では、こちらの記事に引用された方々は、どんな意図で使っていたののか。

「リーマンブラザーズが『ブラザーズ&シスターズ』なら潰れなかった」への反応……発言者が首相か、リベラル論客かで印象変わったんとちゃう(笑)? - 見えない道場本舗

ハフィントンポストの方は、上の意味で使っているのかもしれないが、私はまったく笑えなかった。全文を読むとわかるが、「女性は、男性よりも、仕事とプライベートの両立ができている」という前提で、このジョークを発したようだから。私としては、なに言ってんだか、よくわからないんですが。

 

マイケル・ムーアも言っていたらしい。どうやら、映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』の中でのようだ。映画自体が「女性の視点があれば、世界は変わる」というような内容のようだ。映画を見ていないから断言はできないが、これはジョークというより、そういう煽りなんだろと思う。以前あった「ボーリングのせいで、校内で銃を乱射するのか?」みたいな過激な煽りじゃないかと思うが、ジョークなのか、これは?




でもって、本邦の首相は、明確にジョークと思って使っているようだ。

よく私が申し上げるのは、「リーマンブラザーズ」がもし「リーマンブラザーズ&シスターズ」だったら破綻しなかっただろう。

……よく言ってるらしい。

ところが、前段で「多様性を企業が持つのは重要」と述べて、男女共同参画社会の中でも女性の社会進出について語るために、このジョークかと思いきや、続けては「夫婦でお互いに協力し合う、家事も育児も協力し合うことは極めて重要な視点」というまったく別の話に代わっている。これでは、え、なんで、わざわざこのジョークを挟んだの? という感想しかない。

毎度思うんだが、このスピーチライターが目指している「いいこと言ってやろう」みたいなのは、勘弁してほしい。今回、このフレーズの背景への理解がないから、つなぎが滅茶苦茶ではないかい。



というか、首相が語る、このジョークがドカンと受けた場ってどんなところなんだろう。


これも、絶望的な状況しか、浮かばないんだが。

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