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2014-02-05 ギャフン! ギャフン! ギャフン!

「交響曲第1番HIROSHIMA」の佐村河内守さんにゴーストライターがいたそうだ。

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今朝、テレビを見ていて、ブーーーッとしかけた件。

耳が聞こえない障害を乗り越えて作曲しているとして、CDが異例の売り上げとなっている、佐村河内守さん(50)が、代表作の交響曲などを別の作曲家に作ってもらっていたことを、5日未明、弁護士を通じて発表しました。

佐村河内守さんは広島県で生まれ、独学で作曲を学び、耳が聞こえない障害と闘いながら作曲活動を続けているとされています。

平成20年に初めて演奏された「交響曲第1番HIROSHIMA」は、「希望のシンフォニー」として、特に東日本大震災のあと注目を集め、CDが18万枚以上の売り上げを記録するなど、クラシックとしては異例の売り上げとなっています。

しかし、5日未明、佐村河内さんは弁護士を通じて、十数年前から別の作曲家に曲を作ってもらっていたことを明らかにしました。

これについて佐村河内さんは、NHKの取材に対し「平成8年ごろ、初めての映画音楽の作曲の依頼があったが、耳の状態が悪くなり、半分以上を作ってもらったことがきっかけだった」と説明しています。

その後も、このときに知り合った作曲家に、曲の構成や楽器の編成、曲調のイメージを伝え、作曲をしてもらう形で作品を発表し、報酬を渡していたということです。

佐村河内さんは「自分は楽曲の構成をしたが、作曲をゴーストライターに任せてしまったことは、大いなる裏切りであると思っています。ファンや深く傷つけてしまった方に、心よりおわび申し上げます」と話しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140205/k10015025061000.html


夫とふたりであんぐりしてしまいましたw

この人を扱ったNスペは、かなり真剣に見たし、心動かされたからねぇ。

「お母さんたち、涙ぐんでいたもんねぇwww」と娘。

しかし、こうなってみると、障害と芸術、というか、「障害者が作ったからこそ」みたいなものが生む感動。というのを考えさせられるなと。この人に怒るというよりは、「私たちは物語を消費したがリ過ぎている」って感じがした。


その時の感動をつづった記事より。

「この作家さんは、いつ聴力を失ったのかな? 生まれつきだとしたら、どういう曲を書くんだろう。中途だとしたら、今はどうやって作曲をしているんだろう」などと、技術的な興味から夫が見ていて、私や子どもらも付き合っていたんだが。

その作曲家こと、佐村河内守さんは、14年前に原因不明で聴力を失った。彼は、絶対音感の持ち主なので、頭の中に譜面を作り、記憶を頼りに、楽器を鳴らして、出てきた旋律をノートに書き写しているんだそうだ。しかも、聴力を失ってから、頭の中では延々と耳鳴りが続いているから、そのノイズをかきわけて、かすかに聞こえる旋律を拾い上げる作業を繰り返しているんだとか。多量の薬を飲みながら、ただ頭の中の音と向き合う孤独な作業。

「すごい努力だなぁ。それに、理論がわかっているからといって、実際の演奏を聞かずに、オーケストラの曲を書くのはとても難しいんだよ」と夫。

「なぜ?」

「まぁ、理論上は問題ないけれど、楽器で演奏すると、美しく聞こえない音の組み合わせがあってね。うなりというかなぁ。ベートーベンもそうなんだけど、耳が聞こえない人が書くと、これはやらないだろうって部分が曲の中に出てくるんだよ。要は、試しに演奏させることでしか気付かないこともあるわけでさ」

「へぇ」

なんて、夫から解説を聞きながら、見ていた。

(中略)

苦しみながら、想像を絶する努力で曲を書き続けること。もちろん、その苦しみがすばらしい曲を生み出すとは思わないが、そういう魂を削るような行為が、人の心を動かす曲を生み出すんだろうな。

理論だけでは理解できない、芸術の神秘みたいなもんを感じたな。

スワンの涙 - 北沢かえるの働けば自由になる日記

読み直すと、しみじみするものがありますよw

私は一体なにに感動したんだろう?



追記

「耳が聞こえないのに、作曲なんかできるか」というブコメが、元記事辺りで散見されたので。

聞こえていたのが途中で聞こえなくなった中途失聴者の場合は、作曲できます。記憶を頼りにですが。

佐村河内さんの場合は、絶対音感があるので、耳が聞こえなくなっても、自分の中で楽器を鳴らして、その音を書き写せば、作曲はできるのですが……彼の難聴は、絶えず風の音のような轟音が鳴り響くタイプだそうで、その音の奥に聞こえる音を拾って書き写しているから、1曲作るのに想像を絶する苦労がある。

とのことでした。

以前、夫の友人が突発性難聴に苦しんでいたことがあって、彼も作曲家だったので、佐村河内さんの苦闘ぶりに、夫は共感したんじゃなかろうかと。音楽関係の人で突発性難聴に悩む人は意外と多いんだけど、それでも仕事をしなければいけないから、公表はしない。普通はね。

なわけで、「耳が聞こえなくなっても、作曲はできる」ので。


追追記

耳が聞こえない人が作曲をするとどうなるのか? さっき説明を受けたのでメモとして。

例えば、頭の中で聞こえた音を譜面どおりに書いても、実際演奏してみると、不協和音になってしまうことがある。

高音部では問題なく聞こえる和音を、低音部に移動した場合、倍音成分が干渉しあって音の濁りはじめるポイントがある。これを「ロー・インターバル・リミット」と言うんだそうだ。だから、作曲するときは、低音では和音を避けたりするんだそうで。特にオーケストラで演奏するような曲は、どう聞こえるかは、実際鳴らしてみないとわからない部分があるんだとか。

でもって、中途失聴者だったベートベンだが、この「ロー・インターバル・リミット」を考えずに作曲された曲があるので、なるほど、演奏を聴いて修正をすることができなかったからかと。この辺から耳が聞こえにくくなったんだなと、わかるんだそうだ。