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北沢かえるの働けば自由になる日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2015-11-17 学級崩壊か、家庭崩壊か、地域崩壊か

おそるべき子どもたち、その後。

| おそるべき子どもたち、その後。を含むブックマーク

学級崩壊のその後について、教師が語った記事が人気になっていて、興味深く読んだ。

学級崩壊した後の学級担任|小学校非常勤講師のブログ

娘の学年には相当大変な子たちが集まっていて、小学校1年生で壮絶な学級崩壊を引き起こし、その後も、何度もトラブルを起こした。そのクラスのトラブルの中心に娘はいたので、学級崩壊とは、どういう状況になり、どうやって立ち直っていくのか。わかっているつもりだったんだが。

この記事は、先生側から見ると、学級崩壊はそう見えるんだなって部分がおもしろかった。

「学級崩壊してしまったクラスは、立ち直らない」

というように、娘のクラスが学級崩壊をした9年前は言われていたのだが、手練れの先生にかかれば、かなりのスピードで回復して、それなりに立ち直るものだと思った。上のブログにあるように、冷静な目での観察と分析の上で、対策を立てていくんだが、それを常に変化し続ける子どもら相手に駆使するのは、相当神経を使うようだ。

学級崩壊した翌年に転任してきた担任は、女性ながら、戦略的に子どもらを動かす人だった。動かされていると意識されずに、子どもらが自然と勉強に取り組んでいく辺りは、プロだなぁと。怒らず、わめかず、平易な言葉で、子どもらを動かす。その腕を買われて、立て直しに入ったというのは、すぐわかった

「1年生で覚えておかなければいけないことの、3分の1も身についていないんです。どこまでできるかわかりません」

と最初の保護者会で正直に言ってくれたのを聞いて、真っ青になった。小学校低学年の場合は、担任先生とは、学習面だけでなく、掃除や給食の配膳、整理整頓など、学校生活の全てにおいて子どもらの手本になる存在だから。その担任を信頼して、ついていけなかったハンデは、予想以上に大きいだろうと。

1年生の担任は声をかけてやらせようとしていたが、子どもらがついてきていなかった。だが、この先生は、やらせるというよりは、学校ではどうしたらいいのかを、先生がお手本となって見せて気づかせていた。そして、それをすると「楽しい」と条件付けしていく。静かに座った話を聞いた方が、楽しい。みんなで協力した方が、楽しい。その積み重ねをしているうちに、お互いを大事にしはじめる。

などという積み重ねを丁寧にやっていくと、子どもらの表情が変わってきた。

勉強以前に、そこから立て直さないといけないわけで、学級崩壊は怖いなぁと。特に低学年は。

その後、5年生の時にもう一度学級崩壊寸前まで行ってしまったんだが、翌年、6年生の担任になった男性は、アメフトで鍛えた鋭い観察眼があり、的確な指示を与えることで、子どもらに好き勝手させないタイプだった。見られている意識があるってのは、この年頃では大事だから。問題があればチェックを入れるが、それ以外は子どもらの判断に任せる。線引きと切り替え、それを自分たちの判断で決めさせる。ってのはうまいなぁと。これは相当腕利きの先生だと思っていたんだが……その先生も、卒業式後、男泣きに泣いていた。

「教師になってから、いちばん辛い1年でした。やりがいもあったけれど、大変でした」


本当に大変だったと思う。

1年生の時の担任が、教師としての能力も低くて、そもそもなんで採用されたのかというぐらい社会人としてダメで、初授業参観から親たちにバレてしまっていた。これでは、鋭い子たちからは、、アッと今に見切られて、ついてきてもらえなかったんだと思う。

立て直しを引き受けたふたりの先生は、タイプは違ったが、その年ごろの子どもの理解力に合わせて、うまく手法を選んで導いていた気がする。それぞれの子どもに合わせた対応が、フレキシブルにできるかどうかが、たぶん、大事なんだと思う。

あと、当時の校長先生が言っていたんだが、教え方が下手な先生は、学級崩壊を起こすそうだ。その理由といえば、

「子どもたちがその先生についていくかを決めるのは、教え方がうまいかどうか。先生といちばん長く接する時間は、授業なんですから。その授業がつまらなかったら、子どもたちは言うこときかなくなりますよ。つまらなくて、つらいだけの時間を過ごさせる人なんて、好きになれないでしょう」

私はこれは、真実だと思ったなぁ。

なわけで、上の記事のこの下りには、首をひねった。

 学級崩壊を内部の目から書いたので、学級崩壊の原因は担任の先生の指導方法によるような書き方になったが、そうではない。先生は要因の内、2〜3割ぐらいのものである。

 原因の3割は、保護者にある。教師を信頼しない保護者が多い。それが原因である。些細なことでも、先生を信頼して、分からなければ先生に尋ねる。それをしない。子どもからの話だけで判断する、他の保護者に問う、先生に問わない。それを見ているのは子どもである。子どもも先生を信頼しない人になる。

 原因の3割は、子どもにある。先生の話を聞かない。学習障害が原因であることもあるが、保護者の育て方に多くの原因がある。先生の言うことは聞かなくて良い、というようなことを言っている保護者の子どもが学級崩壊の核になる。

 そして残りの1〜2割は、地域性にある。先生を信頼しない人が多い地域、放任で育てている人が多い地域では学級崩壊が起こりやすい。

この辺、昔からの住人が多いし、学校への関心も高いし、行事などへの参加率も高い。最初の学級崩壊の時には、学校を信頼しているからと親たちが静観していたせいで、対策が遅れたという印象を持ったが。

そもそも、親も、子どもも、住んでいる地域も、大変動したわけでもないのに、学級崩壊を起こし続けるってことがなかったのは、なぜなんだろう? 

学校から帰ってくれば、別に親の言うことを聞かずに飛び出していくこともない。塾や習い事の場で、学級崩壊のようなことを起こしているわけでもない。

それなのに、なぜ、学校だけで、暴れたり、大人を無視したり、話をきかないんだろうなぁ。

でもって、この恐るべき子どもたちは、現在、高校1年生になっている。

あのころはトラブルを引き起こす素だった、鋭い観察眼と、常識を疑い、大人であろうが物おじしない態度、やると決めたらやる行動力、きっぱりと決める判断力、多少のことではへこたれないメンタル……って、いいものを持っているじゃないかwww あの問題児らが転じて、将来が楽しみな子たちになるって、不思議だねぇw

続き http://d.hatena.ne.jp/kaerudayo/20151118