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北沢かえるの働けば自由になる日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2016-02-16 先に行け、どんどん行け

かっこいいとはこういうことだ。

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この間、娘と友だちが、浦安の海辺にある、あの遊園地に行った。中学受験のおかげで休みになった平日だったので、似たような中学生と高校生、大学生が何組も来ていたそうだ。写真を見せてもらったら、おそろいの服で同じようなメイクをしたりして、チーム感を演出しているグループが何組もいた。

「なにをしているの? この人たちは、そろいの服を着て。仮装大会?」

「あぁ、みんな、こんな感じに、お揃いにして楽しむんだよ! 大学生になると靴まで揃えていたりするんだよね。ホントはストアで買って、その場で揃えるんだけど、お金かかるからね、私たちは無理だったけど」

「なんで、揃える? 見せに行くの?」

「だって、その方が楽しいじゃん、インスタにも載せるしね」

「へー、あなたたちは、どんな風にやっていったの?」

「うん」

見せてもらうと、カールを巻いて作った、くるんくるんのツインテールに、そっくり同じパーカーとスカートの娘と友達が、いろんなところでポーズをとっていた。顔には涙型のラメのシールを貼ったり、化粧もしてある種の仮装にしているんだけれど、なるほど、ポップなアニメに出てくる双子みたいでかわいい。

「こんなのも作ったんだよ」

と娘の友だちがインスタにアップしたというビデオを見せてもらったんだが、1分半ぐらいに遊園地の中での様子をまとめているものだった。それが、よくできていて驚いた。音楽に合わせて、カットを切り替えて、緩急をつけている辺り。こういうところのリズム感は天性のものだからね。

「よくできているねぇ、音楽との連動がうまいよ、プロみたい」

「でしょ! 上手なんだよね、スマホだけで作っているんだよ、これ」

「え! そりゃすごいわ」

娘の友だちは、特別に習ったわけじゃないし、格別映像に興味があるってわけでもないんだが、スマホでここまでやってしまうのか。ってのに驚いたよ。アプリが優秀になっているとはいえ、よくも簡単に作ってしまうもんだな。昔だったら、アルバムに貼ってデコるぐらいだろうが、今はプロモ風ビデオを作ってインスタにアップかよと。

それが大したことじゃない。ってのにはまいったよ。


もうひとつ、娘の小学校の時の友だちで、あの恐るべき子どものひとりが、春から留学するそうだ。この日記を前から読んでいる方はよくご存じの、学校のパソコンのフィルタリングを無効化して、自在につなげるようにしてしまった、あの情強少女が、ブラジルへ単身飛び立つそうな。

「なんで、ブラジルなの?」

「よくわかんないんだけれど、すごいよねぇ。かっこいいよねぇ」

「いきなりポルトガル語か」

「そうなんだよ、英語じゃなくて、ポルトガル語。しかも、あの子の友だちも、同じころにロシアへ行くんだって。だから、今、ツイッターをやっていると、わけわかんない文字がTLに入ってきて、なんだ、なんだ、逆さまなアルファベットだよwww ロシア語だよ、読めないよってwww もうさ、ポルトガル語ロシア語でつぶやかれると、わけわかんないや〜www」


欧米やアジアならわかるけど、高校生でいきなりブラジルか……いきなりロシアか。軽く国境を越えていくってのにはまいったよ。




この二つの話に、なんで感銘を受けたかというと、どっちも普通の子なんだってことだ。

特別に親が熱心だったとか、なにか才能があったからというわけでもなく、面白いことを自分で発見して、私らの世代では思いもつかなかったことをやってのける。

そして、彼らにとっては、それは、別に、特別なことでもない。

例えば、日本のクリエイティブな商品を世界に売り込むみたいな企画を税金突っ込んでやっているけれど、そんなことしなくても、普通に子どもらは世界へ発信しちまうし、それが「すごいこと」とは全然思っていない。

娘らのインスタを見ると、画像処理のノウハウを学んでなくても、適当なツールを使って、自分らの感性を発揮した映像を自在に作っているんだな。残念なことに、クローズドでやっているから紹介できないんだけれど、誰かに教えられたわけでもなく、ひとりでここまでやってしまう情熱と能力ってのは、素晴らしいと思う。

「普通に、子どもらが、ネットを通じて、あらゆる情報にアクセスして、自分から学ぶ」

って、国がしゃかりになって旗振らなくても、やっているのに驚いたというか、娘らにとっては、そういうツールを使って、なにかやるのが当たり前。だって、これ便利でしょ。検索して、調べて、そこから得ればいいんだもん。って感覚は、もう、アラフィフの私たちにはわからないんだと思う。

あと、グローバル化が進む世界に適応するには英語をやらねばと私らの世代は思うんだが、娘たちはそうは思っていないらしい。以前、英語を勉強しなくちゃってのを、国際化社会でのビジネスツールとして必要という面から説明したら、

「だってさ、誰だって使うようなものは、適当に使えればいいでしょ。死ぬ気で頑張るレベルの力出さないとダメじゃ、使われないよ。それに英語みたいに必要な言語は、安くて便利な翻訳ツールがきっとできるから。むしろ、他のこと勉強したほうがいいんじゃないかな」

みたいなことを言われて、ひやぁ。

もう、恐るべき子どもらは、どうなっていくんだろう、わからん。まったくわからんw

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