KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

主に作家の日垣隆、猪瀬直樹、岩瀬達也、岡田斗司夫、藤井誠二などを検証しているブログです。

魔弾の射手とヴァルキリー 検証・日垣隆『すぐに稼げる文章術』盗用疑惑(補論E)

東京ビッグサイトで開催されるコミックマーケット87にサークル参加します。

日時:3日目(2014年12月30日/火曜日)

サークル配置場所:東ホール S03b

サークル名:カフカールナ!

サークルの詳細については、コミケカタログ(Web)なども御参照下さい。

・初めて当エントリーを読まれる方は「日垣問題の記録 〜 日垣隆 研究報告 〜」「日垣隆(Wikipedia)」「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」の御一読をおススメします。
 ・当ブログへの御意見・御感想は、下記のメールアドレスまで御連絡下さい。
kafkaesque1924@gmail.com


・日垣センセイのFb投稿から。

【ある編集者の断末魔】

不況になるとウツ病が増える、と精神医学者の間では語られている。英語でも、不況はdepression、ウツ病も同じくdepressionである。

私より幾分歳下の、15年目にはなる編集者が突然、正常さを失った。それまでもストーカーで通報されたり、トラブルも絶えず、作家に接するときは無口で慇懃、仲間内ではヘラヘラしつつも大酒を呑んでは毒舌を吐くという二つの顔を持っていた。昨今のdepressionゆえ仕事が激減し、佐野眞一氏を執拗に攻撃する初の共著も全く売れず、ついに壊れてしまった。

今は各方面に、天を仰ぎたくなるような悪態文を送りつけている。彼は「創」というサヨク総会屋雑誌に憧れて働き始めた翌年からアル中になり、最近はフリーとなって、女性数人を自宅まで尾け回して警察の世話にもなった。

知人たちは彼を救おうとしたものの、何ものにも耳を貸さない。

いま彼が凶悪犯罪をおかしても無罪になる(刑法39条)。出版不況のせいにしてはいけないと私は哀しく思うのである。

2014年11月7日10:07*1

日垣隆 昨日、1100万円前後の原稿料未支払い分を、大幅に負けて150万円前後で「解決」となったようです。
全著者に支払いを滞らせながら「良い雑誌を継続させるために自主的に寄付してもらっている」などとウソ八百の編集長は詐欺師として逮捕されるべき。そのマナ弟子たる荒井という左翼編集者はスパイであったことを自供。著作者の生活を破壊しておいて、何が民主主義と言論の自由か。

2014年11月7日13:10*2

  日垣センセイが自身のスタッフライターだった荒井香織氏と疎遠になったらしいことは、前回のエントリーでも簡単に取り上げましたが、これはもう完全に決別したと見ていいでしょうね。相変わらず、例によって虚実をないまぜにして語っている日垣センセイですが……蜜月状態から絶縁にいたった経緯は不明です。日垣センセイは荒井氏の何に怒っているのでしょうか。

 因みに、柳美里氏への原稿料未払い問題については、柳氏本人の他、雑誌『創』の篠田博之編集長からの事情説明もあります。

本日、『創』稿料未払い問題、決着しました。 - 柳美里の今日のできごと

柳美里さんとの騒動を煽る捏造記事について - 月刊「創」ブログ

作家・柳美里さんとのことについての経過説明 - 月刊「創」ブログ

 尚、『創』が1982年まで総会屋系雑誌であったことは事実ですが、それ以降は総会屋云々との関係は切れています。

 余談ながら、鬱病でも犯行時に心神喪失状態であれば、裁判等で「無罪」になります*3。それ以前に日垣センセイが大した根拠も無く、他者に「鬱病」のレッテルを貼って攻撃するのは、名誉棄損の可能性があります。例え「鬱病」が事実であったとしても、理由はどうであれ、他者の病気や障害を殊更にあげつらって中傷するのは、いただけません。一体、日垣センセイと荒井氏の間で何があったのやら……。


・生前、作家の村上春樹氏の直筆の生原稿を、勤務先(当時)の中央公論社から無断で持ち出し、私物化した上で、密かに古書店に高値で売りさばいていた自称「スーパーエディター」の安原顕ことヤスケン*4

 そのヤスケンも日垣センセイの信奉者だったようです。bk1(現honto)のネット上の書評にて、ヤスケンは日垣センセイの『敢闘言』(太田出版)と『エースを出せ! 脱「言論の不自由」宣言』(文藝春秋)を無反省に賛美していました。

敢闘言 さらば偽善者たちの通販/日垣 隆 - 紙の本:honto本の通販ストア

エースを出せ! 脱「言論の不自由」宣言の通販/日垣 隆 - 紙の本:honto本の通販ストア

 どうやらヤスケンは、フランス文学者の中条省平氏に薦められて日垣センセイの著作の虜になったようです。ヤスケンは死後、前述の原稿無断売却事件が被害者の村上氏の告発によって発覚し、正体が露わになりました。ヤスケンも日垣センセイ同様、人一倍嫉妬深く、自己愛の強い大言壮語の人だったようですから、似た者同士で惹かれあっていた可能性が。


日垣隆、盗用事件の影響

 本題。現在、冬コミ向けの同人誌の新刊「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.2 盗用篇(仮)」を鋭意作成中ですが、ここで日垣センセイの盗用事件、特に『すぐに稼げる文章術』(幻冬舎新書)で発覚した第1の盗用事件が日垣センセイ自身にもたらした影響について簡単に取り上げます。

 それまで、数十本の連載を抱えるなど、当時は超が付くほどの売れっ子だった日垣センセイにとって、第1の盗用事件の発覚はそれなりにダメージだったらしいです。事件発覚から暫くして、日垣センセイは自身の有料メルマガ「ガッキィファイター 258号(2007年10月19日発行)」で2008年1月1日から2009年3月31日までの新聞・雑誌等における休載を宣言しています*5。実際、日垣センセイは2007年末で有料メルマガとTBSラジオサイエンス・サイトーク」以外の全ての連載を降板しており、本格的な復帰は、2009年7月に『週刊現代』(講談社)で始まった「なんなんだこの空気は メディア考現学」 などを待たなければなりませんでした*6

 同時期にこれまた幻冬舎新書で発覚した唐沢俊一の盗用事件と比較すると、マスコミから黙殺されたこともあり、結局、日垣センセイの第1の盗用事件は、致命傷にはならなかった可能性もありました。事実、有田芳生氏、藤井誠二など、日垣センセイの「お友達」は事件後も何食わぬ顔で交流を続けており、多くの読者も盗用事件のイメージで日垣センセイを語ることは稀でした。日垣センセイが映画評論家の町山智浩さんに撃退され、化けの皮が剥がれるまでは殆ど言及されることも無かったです。

 しかし、今にして思えば、第1の盗用事件こそ、作家(元・ジャーナリスト)・日垣隆の個人史における一大ターニングポイントでした。大仰に言えば、絶頂からの転落でしょう。一つの大きなキッカケになったことは否めません。盗用が発覚した時点で、日垣センセイの過去の仕事にも疑惑の目が向けられ、徹底的に検証されていれば、第2の盗用事件の被害者はもとより、麻木久仁子さんなども散々な目に遭わずに済んだでしょう*7

 事件後、ネット上に無数の検証サイトが立ち上がり、過去の仕事の欺瞞、経歴詐称疑惑に到るまで次々と暴かれていった唐沢俊一とは対照的だったのが、つくづく悔やまれます。


★参考資料

創 (雑誌) - Wikipedia

村上春樹 - Wikipedia

安原顯 - Wikipedia

日垣問題の記録 ~ 日垣隆 研究報告 ~: 日垣問題年表

[mixi]全連載終了 - 日垣 隆 | mixiコミュニティ

Archives - 内田樹の研究室

活字中毒R。

村上春樹の生原稿流出事件をめぐって(その1) ( その他文学 ) - BUNGAKU@モダン日本 - Yahoo!ブログ

日垣隆のシャラップ!である

盗作問題 - ガッキィスレまとめサイト @ ウィキ - アットウィキ

http://blog.goo.ne.jp/j9090380/e/d69324d074f0c1e59c43f3ed808e2051

日垣隆『すぐに稼げる文章術』が好きになれない理由 - Yondaful Days!

これは盗作とちゃうんかいっ・これは困った篇: 漫棚通信ブログ版

唐沢俊一『新・UFO入門』盗作騒動もくじ: 漫棚通信ブログ版

トップページ - 唐沢俊一 まとめwiki - アットウィキ

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すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)

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ぎりぎり合格への論文マニュアル (平凡社新書)

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