Hatena::ブログ(Diary)

KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

2015-10-18

日垣くんの評価の事情ー検証・日垣隆の評価(永江朗氏の場合)

同人誌の既刊本が国立国会図書館内にて閲覧可能になっています。御興味があられる方は、同館にお越し下さい。

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・初めて当エントリーを読まれる方は「日垣問題の記録 〜 日垣隆 研究報告 〜」「日垣隆(Wikipedia)」「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」の御一読をおススメします。

・当ブログへの御意見・御感想は、下記のメールアドレスまで御連絡下さい。日垣センセイの学生時代など、情報提供もお待ちしております。情報源の秘密は厳守します。また、貴重な情報をお知らせいただいた方には、謝礼も検討していますので、宜しくお願いします。
kafkaesque1924@gmail.com
※2015/10/21追記:エントリーを一部更新しました。


・日垣センセイが、ホリエモンこと堀江貴文氏と「堀江貴文ブログでは言えないチャンネル」内のニコ生放送『日垣隆×堀江貴文 居酒屋ホリエモンチャンネル〜メディアビジネス編〜』にて、対談することが決定したそうです。




 「クレド特別会員学習会「公開対談 堀江貴文×日垣隆」」は果たして、どうなるのでしょうか。別途開催予定(?)。

 僕(当ブログ管理人)としては、日垣センセイが堀江氏と公開対談すること自体は、必ずしも反対していません。近年、暴走が過ぎて業界から徹底的に干され続けている日垣センセイにとっても、久々のメディア出演であり、貴重な仕事でしょうから。できれば、堀江氏には日垣センセイの有料メルマガ「ガッキィファイター」の発行部数及び世界各国での発行の実態など、様々な疑惑に突っ込んで貰いたいところですが。とはいえ、一抹の不安を拭えないのも事実です。繰り返しますが、堀江氏は日垣センセイのネット上での悪評に無頓着なのでしょうか。日垣隆のワードでグーグル検索しただけでも、当ブログを始めとして数多の検証サイトが検索上位で表示されるのですが。表面的にはどんなに親しくしていても、少しでも気に食わないことがあると、弊履のごとく捨て去って罵詈雑言を浴びせるのが日垣センセイの十八番ですから……。対談はニコ生の有料チャンネルでの配信ですが、日垣ウォッチャーの端くれとしてタイムシフト予約で視聴することを検討しています。場合によっては、見送る可能性も。

 ともあれ、堀江氏が新たな「被害者」にだけはならないことを祈ります。


日垣隆評価永江朗氏の場合

 月刊誌噂の真相』(休刊中)で、各界の著名人へのインタビュー企画「メディア異人列伝」の連載などを手掛けていたライターの永江朗氏。

 その永江氏が、同時代の44人の文化人を論じた『批評の事情』(ちくま文庫、2004年9月10日第1刷発行)P91〜101で日垣隆 疑え!笑え!虚構を突け!」と題して日垣センセイを好意的に取り上げています。そのまま引用するには分量が多過ぎるため、所々、端折って引用することになりますが、御容赦下さい。

 会ったことはないのだけれども、写真を見ると細面の顔が神経質そうで、文章を読むとしょっちゅう怒っているし、第一印象としては若手の佐高信というところか(日垣はいやがりそうだけど)。しかしその本をよく読むと、とにかく丹念に調べて、じっくり考えていて、さらにその末に怒っているんだということがわかる。《私は、公憤を私憤に変える、という方法論をとって生きてきた》と『敢闘言』の「はじめに」で彼は書いている。しかし、多くの物書きは、逆だ。私憤を公憤に変えて、つまり自分の足元の些細な怒りから発して、天下国家を論じようとする。七〇年代に「等身大」なんて言葉がもてはやされたのはそういうことだろう。あるいは「生活者」とか。だけど、「私憤から公憤へ」というスタイルでは、結局は徒党を組み、数を頼んで圧力をかけるということになる。多くの市民運動がそうだった。日垣は逆をいく。

 日垣隆は怒りを言葉にするだけではない。なぜ怒っているかを読者に感情ではなく理屈で納得させ、その怒りに読者の側を共振させる。とにかくパワフルな書き手だ。
P91〜92


 批評であれ、ルポであれ、文献にあたる、現場を目で見る、人に会うというのは基本中の基本であるが、これが難しい。しかもテーマがダイオキシンとなると、その量は果てしない。試しにインターネットgooにアクセスして「ダイオキシン」で検索してみたら四九六四件と出てきた。もちろんこれは文中に「ダイオキシン」が含まれる文書の数だから、それが全部「ダイオキシンについて」の文書ではないが。日垣の論文には文献何本、取材何か所、インタビュー何人と数は明記されていないけれども、それがとんでもない数だったことはたしかだろう。

 これは自戒を込めていうのだが、いいかげんな(原文ママ)ライターは、この基本取材の部分で手を抜いてしまう。いちばん(原文ママ)ありがちなのは、新書で出ている概説書を読んで事の全体像をつかみ、次に「Aは危険だ」という論調の本を読み、さらに「Aは危険だ、というのは間違っている」という論調の本を読む。それから当事者や事情をよく知っている人に話を聞く。この程度で済ませてしまう。いや、ここまでやればいいほうで、新書を一冊読んで、中立的な立場の専門家一人に話を聞いて、という記事も多い。ただ、そうしたいいかげんな記事が大量生産される背景には、経費や原稿料の問題も大きいだろう。なにしろ最近は資料代すらろくに出さない出版社も多い。原稿料をすべての経費込みと考えると、ついケチりたくなる。もちろん、ケチるほうが間違っているわけで、そろばん勘定が合わないのなら、とっととライターなんかやめてしまえばいいのだけれども。誰も叱らないから、だんだんイージーなほうに流れてしまう。
P93〜94


 日垣は一般メディアが入手可能なとんでもなくレアな情報源にアクセスできたわけではない。誰でもアクセスできる情報に当たっただけだ。唯一違っていたのは、手間暇を惜しまなかったことと、「なんかへんだ」という素朴な疑問にこだわり続けたということだけだろう。

 この「ダイオキシン猛毒説の虚構」の初出は『文藝春秋』だが、このルポを書いたときのことが、『敢闘言』にもある。題して「反『自動販売機ルポ』宣言」。

《旧世代の多くの書き手たちは、例えばダイオキシンというテーマに取り組むとして、いかにダイオキシン禍がひどいか、との姿勢で書くと最初から決めていた。だから、単調で、つまらなくなる。私はそれを自動販売機ルポと呼んできた。取出口からはメニュー表示のものしか出てこない。書いた本人にとってさえ、そこらに溢れている思い込みをなぞっただけの文章が、他人に面白いわけがない》(324頁)

 で、単行本ではこれに次のようなコメントがついている。

鎌田慧さんや佐高信さんのように、変化も進歩もない書き手たちは、ある意味で安定しているともいえる。愛読者は、だから安心して読める。宗教党派と同じだ。貴重な人材である。皮肉ではなく》(同)

 鎌田慧の文章は鎌田慧ファンしか読まず、佐高信の文章は佐高信の意見と相容れない人は読まない、批評のタコツボ化というものが起きている。日垣が批判するのはそこのところだ。

 単行本『敢闘言』の副題は「さらば偽善者たち」だが、この「偽善者批判」という点をさらに推し進めたのが『偽善系』だ。こちらの副題は「やつらはヘンだ!」。

 この本では子の親や教育関係者、知識人などが批判されているのだが、「少年にも死刑を」と「裁判がヘンだ!」の章が迫力だ。

 「少年にも死刑を」はショッキングなタイトルだが、少年が加害者となった事件では、被害者よりも加害者の人権ばかりが重んじられるという問題を論じている。日垣自身、一五歳の時に弟を殺され、しかも殺した犯人はまだ一三歳であるという理由で、罰を受けることもなく平然と学校に通っていたという。少年法の問題は、この日垣の本が出る前後から急速に議論が高まりつつあり、そのなかにはずいぶんとヒステリックなものもあるのだけれども、それまであまり問題になってこなかったことのほうが、不思議な気がする。しかし日垣は、ここでは自分の体験については少し触れるだけで、山口の母子強姦殺人事件について述べながら、少年事件の裁判の奇妙さについて怒る。そして、少年にも死刑を、というわけだ。
P96〜98


 日垣は東北大学法学部の出身である。しかし、級友たちが司法試験の準備に狂騒しているようすを見て、一カ月で法曹への道はあきらめたのだそうだ。
P99


 なお、蛇足のようにつけ加えるが、日垣はいつも頭から湯気立てて怒っているわけではない。なるべく読者を笑わせようという努力をしている。しかし、そのユーモアが黒いのだ。たとえば「裁判がヘンだ!」のなかに、休憩時間の裁判官をそっとつける場面がある。裁判官は独り言をいいながら食堂に入り、ご飯を三度こぼして一度も拾わず、コーヒーを注文するときも「コーヒー」とだけ言った。やだよね、こんな男に裁かれるのは。

[文庫版付記]
 ※その後、お会いしました。文章から受けるイメージとは正反対。温和で腰が低い。そしてイメージ通り、礼儀正しい。
P101

永江朗『批評の事情』(ちくま文庫、2004年9月10日第1刷発行)P91〜92、P93〜94、P96〜99、P101

 永江氏の日垣センセイの称賛ぶりも、今となっては悉く的外れであり、頓珍漢なものです。「日垣自身、一五歳の時に弟を殺され、しかも殺した犯人はまだ一三歳であるという理由で、罰を受けることもなく平然と学校に通っていたという。」と例によって、日垣センセイの弟さんの死因に関する嘘八百を鵜呑みにしているあたり、永江氏が下調べを充分にやっていないことを露呈しています。言うまでもなく、論評だろうと報道だろうと、事実関係の確認は必要不可欠であり、虚偽を書き連ねていい筈がありません。

 日垣センセイはベストセラー買ってはいけない』(金曜日)シリーズへの反論の他、「ダイオキシン猛毒説の虚構」など偽科学批判で頭角を現しましたが、その後、近藤誠、内海聡を信奉しているところからすると、単なる逆張りだったと言えます。鎌田慧佐高信両氏に狂犬よろしく噛みついていたのも、嫉妬や近親憎悪というよりも、典型的な売名行為だった可能性が。大物文化人に公然と喧嘩を売って高く買ってくれれば、悪名であれ、話題になりますから、ある種の炎上商法でしょう。

 「※その後、お会いしました。文章から受けるイメージとは正反対。温和で腰が低い。そしてイメージ通り、礼儀正しい。」永江氏は第一印象のみで日垣センセイを持ち上げています。しかしながら、表面的には口達者で魅力的なのが、サイコパス疑惑のある人物の特徴です。その点、重信メイ氏も痛い目を見ています。日垣センセイが現実世界でも常軌を逸した性格破綻者であることは、重信氏とのトラブルでも実証されていますが。フィリピン英語学校留学中のトラブルでも。

 それにしても、永江氏の『批評の事情』。日垣センセイ以外にも、岡田斗司夫切通理作などをべた褒めしているあたり、永江氏も人を見る目が無さ過ぎます。岡田はともかく、切通理作が人としてライターとして問題ありまくりなのは、『教科書が教えない小林よしのり』(ロフトブックス、1997年11月10日初版第1刷発行)で、宅八郎氏、松沢呉一氏、ツルシカズヒコ氏らが徹底的に検証しているので、御参照下さい。今回の検証で、永江氏も自分にとって都合の悪い事実から目を背けるライターだったのかと、大いに幻滅しました。


★参考資料

no title

日垣問題の記録 ~ 日垣隆 研究報告 ~: 弟(兄弟)

永江朗 - Wikipedia

精神病質 - Wikipedia

サイコパスとは何か?-私たちが知っておくべき善意を持たない人々- | 私たちはどんな悪人にも少しくらいは良心を持っているだろうと信じていると思います。しかし、世の中にはそんな考え方が全く通用しないサイコパスと呼ばれる人間が存在しているのです。

敢闘言―さらば偽善者たち (文春文庫)

敢闘言―さらば偽善者たち (文春文庫)

偽善系―正義の味方に御用心! (文春文庫)

偽善系―正義の味方に御用心! (文春文庫)

批評の事情 (ちくま文庫)

批評の事情 (ちくま文庫)

批評の事情―不良のための論壇案内

批評の事情―不良のための論壇案内

教科書が教えない小林よしのり

教科書が教えない小林よしのり

八神くんの家庭の事情 (1) (小学館文庫 (くE-1))

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八神くんの家庭の事情 (2) (小学館文庫 (くE-2))

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八神くんの家庭の事情 (3) (小学館文庫 (くE-3))

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八神くんの家庭の事情 (4) (小学館文庫 (くE-4))

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八神くんの家庭の事情 1 (少年サンデーコミックス)

八神くんの家庭の事情 1 (少年サンデーコミックス)

八神くんの家庭の事情 [DVD]

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2015-10-03

WEB版 BOOK REVIEWS!!−検証・日垣隆の評価(花田紀凱の場合)

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「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.2盗用篇」

「猪瀬直樹検証本 作家篇」


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「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」



「猪瀬直樹検証本 作家篇」



 ファイル形式はPDFファイル、価格は「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」が1,512円。「猪瀬直樹検証本 作家篇」が1,080円です。



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kafkaesque1924@gmail.com
※2015/10/010追記:エントリーを更新しました。


日垣隆評価花田紀凱の場合

 土井たか子在日認定デマで全面敗訴するなど、ネット上のデマを何の検証もしないまま、平然と垂れ流している月刊誌『WILL』編集長にしてレイシスト花田紀凱

 以前にも少しだけ書きましたが、その花田もまた日垣センセイの信奉者であり、日垣本を賛美する書評をネット上に投稿していました。

偽善系 やつらはヘンだ!の通販/日垣 隆 - 紙の本:honto本の通販ストア

The History God Only Knows −Takashi Higaki's Secret− - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

偽善系 やつらはヘンだ!

何でも学校のせいにするに人権ママ、国民の敵郵便局、傍若無人な携帯電話など小気味いい文章でバッサリ。

正論の通りにくい世の中である。ヘンなことをヘンだと言うのにさえ勇気がいる。怒りも心のうちに留めておかないと、とんだ目に会う。
先日、禁煙の駅のホームで、だらしない服装をした、だらしない態度の高校生5、6人がこれ見よがしにタバコを吸っていた。
こういう時、必ず注意することにしている。「ホームは禁煙だろう」
そう言われると、一応やめる。実はそのへんもちょっと気に入らないのだが、長くなるのでカット。
しかし、その5、6人がなんとなくチラチラとこちらを見ている。体当りでもされて、ホームから転落なんてことになったらかなわないから、ぼくも相手の様子をうかがっていた。すると中のひとりが、
「おい、ガンたれてんじゃねえよ」
ガンをつけるのガン、つまり「眼」とわかるまで数秒かかった。その言葉の汚さ、品のなさに腹が立つより、ゲンナリしてしまった。それ以上、関わりになって刺されでもしたら間尺に合わないから黙っていたけれど。
こんなことを言うのにさえ“勇気”がいるのだから情ない。
この本の著者日垣隆さんくらいハッキリ物が言えたらさぞかし気持がいいだろう。
「うるさいぞ携帯電話」「郵便局は国民の敵だ」「検察審査会は無意味だ」……。タイトルを見ただけでも胸がすく。
ことに第3章「少年にも死刑を」は御自身、仲の良い弟さんを13歳の少年に殺されたという辛い体験を経ているだけに力がこもっている。

日垣さんがまず問題にするのは日本の刑罰の軽さ。
〈一人殺しても求刑懲役10年、判決はせいぜい7、8年などというのは日本をおいてほかにないだろう。(中略)最新の統計によれば、殺人644人のうち、無期懲役は33人、死刑に至っては3人である。〉
しかも、刑事訴訟法475条で(死刑執行判決確定後6ヵ月以内)と定められているにも拘わらずなかなか執行しない。
〈罰則規定がないから違反してもいいというなら、少年法に抵触するマスコミ報道や遺族に対して法務省が戒告する資格などない。〉
日垣さんは次に法曹界の人々の人権人命感覚の鈍麻を問題にする。
シンナー仲間の少年6人が、結婚を間近にした理容師と婚約者を44時間にわたってなぶり殺した「名古屋アベック殺害事件」。
〈担当弁護士はこんなことを臆面もなく言っている。
死刑は少年の生命自体を奪い去って、人として成長発達する機会を永遠に失わせるものであるから、(中略)犯罪の重大性や悪質さのみを理由に安易に死刑適用することがあってはならない。)〉
殺された若い二人が「永遠に失った人として成長発達する機会」をこの弁護士はどう考えているのだろうか。
少年法を考えるうえで必読の1冊。 (bk1ブックナビゲーター:花田紀凱/編集者 2000.10.18)


 花田が日垣センセイの弟さんの死因に関する嘘八百を鵜呑みにして、「ことに第3章「少年にも死刑を」は御自身、仲の良い弟さんを13歳の少年に殺されたという辛い体験を経ているだけに力がこもっている。」と日垣センセイを持ち上げている個所など、花田のメディアリテラシーが如何に貧弱であるかを雄弁に物語っています。とどのつまり、この頃から何も変わっていないというか、流石は土井たか子在日認定デマで全面敗訴しただけのことはあります。他人の出自を捏造してまで誹謗中傷し、ヘイトスピーチのお先棒を担ぐレイシストぶりといい、ある意味、花田は日垣センセイの同類です。類は友を呼ぶと言いますか……。

[日垣隆「弟の死」]記事一覧 - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

 実際、花田は『WILL』の創刊号から日垣センセイを連載に起用し、『すぐに稼げる文章術』(幻冬舎新書)で盗用が発覚して2007年末、自主的に降板するまで続けさせました。その後も日垣センセイと渡部昇一との対談をセットし、デマ捏造疑惑が燻る足利事件のレポートを掲載するなど、少なくとも2009年8月前後までは蜜月関係にありました。花田は、日垣センセイの商業媒体での最後の連載となった『週刊現代』(講談社)誌上のコラム「なんなんだこの空気はーメディア考現学」も「痛快!」と褒めちぎっていたという情報があります*1文芸評論家福田和也坪内祐三両氏でさえ、口を極めて酷評していたあの駄文コラムまで絶賛するなど、花田は頭がおかしいのではないでしょうか。花田と日垣センセイは常識と日本語が(悪い意味で)通じない日本人同士、お似合いの編集者とライターと言って過言ではありません。

 とはいえ、こうして日垣センセイが花田を始めとする編集者たちから、ある時期まで重用され続けていた事実を鑑みると、案外、日垣センセイは編集者たちにとって使い勝手のいいライターだった可能性があります。同業者とのトラブルが異常なまでに多い日垣センセイですが、編集者にとっては御しやすかったのではないかと。まあ、幼稚で人一倍自己愛が強い日垣センセイですから、豚もおだてりゃ木に登るで、編集者が最初から仕事の企画なり方向性を決めるなどして予めお膳立すれば、やっつけ仕事であれ、成し遂げることができたのでしょう。SNSを始めてから発覚した稀に見る悪文、誤字脱字の多さも編集者が日垣センセイの原稿を赤ペンで添削し、推敲を促せばいいだけでした。無論、編集者のチェックでさえ、日垣センセイの詐術を完全に看破することはできなかったようですが。日垣センセイのペンの暴力による被害者たちの場合、「抗議」の類はともかく、同業者は言論による批判には、言論で応えるべきだ!」という大原則に呪縛され、まず裁判に訴えることはありませんから、編集者にとっても訴訟リスクは低かったでしょう。正式な抗議があったとしても、出版社お抱えの弁護士に任せて、合法的に封殺すれば良かっただけの話ですから。

 事実、日垣センセイは月刊誌『諸君!』(文藝春秋)に発表した「人物鑑定 佐高信とは何者か」(同誌2000年10月号)という評論家の佐高信氏を槍玉に挙げた論評(佐高氏から圧力を受けた!と例によって例のごとく「批判」の根拠捏造している疑惑がある)で、「第7回(2001年度)編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞・作品賞」を受賞しています。当時は編集者たちの間でも、日垣センセイは高い評価を受けていました。

ランナーズ×ライターズー検証・日垣隆「ライターデビュー年&受賞歴の謎」 - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

[日垣隆vs佐高信]記事一覧 - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

 ある意味、編集者たちが防波堤なり、ストッパーとして機能していたのですが、それをいいことに日垣センセイはさらに増長して暴走し、遂には大惨事を引き起こすに至ったのが映画評論家町山智浩さんとの対決で見せた狂乱ぶりでしょう。あれは日垣センセイの病的なトラブルメーカーぶりを猛獣使いよろしく、面白がって煽り続けて起用してきた編集者たちによる日垣問題の総決算だったとも言えます。別の言い方をすれば、日垣センセイは最初から壊れかけた爆弾でしたが、壊れっぷりを悪ふざけでいじくり回した挙句、大爆発を起こしてしまったのが歴代の担当編集者たちの功罪でした。商業ライターとしての日垣センセイを生かすも殺すも、編集者次第だった一面もありますから。

 いずれにせよ、花田といい、無軌道な暴言吐きで常軌を逸した日垣センセイを「いい加減にしないか!」と窘めるどころか、「万事、洒落なんだから、本気になりなさんな」と言わんばかりに便乗し、悪ふざけを続けて多くの人に迷惑を掛けた編集者たちは、社会的責任を取るべきでしょう。日垣センセイが過去の人になったからと全て「無かったこと」にするのは、厚顔無恥も甚だしいです。日垣センセイが「裸の王様」になってしまったのは信者だけでなく、取り巻きの編集者たちにも責任がありますから。


 高津カリノ先生の公式HP「うろんなページ」で連載されていた時から、『WEB版 WORKING!! 』の愛読者です。個人的には、足立村主のカップルがお気に入り。アニメ村主さんの「笑顔」が是非とも観たいです。







★参考資料

花田紀凱さんのレビュー一覧 - honto

土井たか子・朝鮮半島出身在日李高順説 花岡信昭裁判と加賀孝英 - 知識連鎖

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編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞 - Wikipedia

どっからでもかかって来い!―売文生活日記

どっからでもかかって来い!―売文生活日記

怒りは正しく晴らすと疲れるけれど

怒りは正しく晴らすと疲れるけれど

偽善系―やつらはヘンだ!

偽善系―やつらはヘンだ!

偽善系〈2〉正義の味方に御用心!

偽善系〈2〉正義の味方に御用心!

偽善系―正義の味方に御用心! (文春文庫)

偽善系―正義の味方に御用心! (文春文庫)

すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)

すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)

2014-08-10

僕らの大学 君たちとのキャンパス? 検証・日垣隆の大学時代(きっと青春が聞こえる )

東京ビッグサイトで開催されるコミックマーケット86にサークル参加します。

日時:3日目(2014年8月17日/日曜日)
サークル配置場所:東ホール Q25a
サークル名:カフカールナ!

サークルの詳細については、コミケカタログ(Web)なども御参照下さい。

 ・初めて当エントリーを読まれる方は「日垣問題の記録 〜 日垣隆 研究報告 〜」「日垣隆(Wikipedia)」「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」の御一読をおススメします。
 ・当ブログへの御意見・御感想は、下記のメールアドレスまで御連絡下さい。
kafkaesque1924@gmail.com

・日垣センセイのFb投稿のコメントから。

A(仮名)*1 メルマガはおやめになったんですか?購読しようか考えているのですが、サイトを拝見すると7月は発行されていないようですが…?

日垣隆 おかげさまで以前より多角化しています。15000部を突破し、たぶん日本一だと思います、有料では。


 日垣センセイの有料メルマガの発行部数が15,000部を突破した!……とのことらしいです。「事件関係ブログ」さんも指摘していますが、先月は一通も出ておらず、一般誌での連載も『週刊現代』の「なんなんだこの空気はーメディア考現学」が2012年7月30日号で打ち切りになって以来*2、2年以上も皆無の状態が続いています。単行本に至っては2011年11月に刊行した『つながる読書術』(講談社現代新書)を最後に3年近くも新刊が途絶えている現状で、どうやったら発行部数を増やせるのでしょうか。実に不思議。因みに、今年1月23日のFb投稿では、13,000部と断言していました。まあ、例によって例のごとくいずれも嘘八百の可能性大ですが*3

・日垣センセイ、Fb投稿で、上記のA氏からのクレドの年間会費10万円の使い道に関する質問に逆ギレして、以下のようにほざいています。

日垣隆 Aさんは、私を日々攻撃しているクループ(原文ママ)の一員ですよね。証拠を顧問弁護士が手に入れてくれました。私をまた無駄に攻撃する前に、まずあなたがどこにいくら寄付しているのか教えてください自分ができないことをやっているものに対して、ボンビーな町山智浩くんに盲従して「信じられない」というのは哀しいよ。
そのような方々に申し上げても私の時間が惜しいのですが、手短かにーー。

すべて監査を受けています。私の収入のごく一部(昨年の寄付は3800万円)ということになりますが、どこに寄付をしているか、国税と会員の多くは交流を通しては知ってくれています。が、あなたの目的が分かりません。どうかお引き取りを。

なお、クレドの会費と、私の寄付には、何の関係もないのですよ。怨嗟と嫉妬をカムフラージュしても、哀れなだけだぞぉ。


 うわあ……日垣センセイ、この期に及んで、またもや映画評論家町山智浩さんの仕業と決めつけるとは、被害妄想全開だなあ。無論、町山さんの仕業でないことは火を見るよりも明らかですが。そもそも寄付の話からして、胡散臭いです。以前にも被災地に全財産を寄付したとか、これまたデマを書き飛ばしていましたから*4

 自分にほんの少しでも不都合なことを質問されると、逆ギレして暴れ出すのが日垣センセイ。まるで幼稚園児のようなメンタリティです。


日垣隆の大学時代の先輩の証言(?)

 前回のエントリーでも触れましたが、佐高信氏が『エコノミスト』の連載を降板した後も、日垣センセイはこれでもか、これでもかと執拗に佐高氏を「総会屋出身」「(佐高氏が、かつて編集長を務めた経済誌『現代ビジョン』は)総会屋雑誌」とまるで鬼の首を取ったかのように嬉々として誹謗中傷していきました*5。佐高氏が本当に総会屋出身で、『現代ビジョン』の経営方針に関わっていたのかなど、最後まで肝心の根拠を一切明示しないままでしたが。

 ところで、実は日垣センセイにも佐高氏を嗤えない過去があるのです。日垣センセイの東北大学時代の先輩B(仮名)*6氏から、下記のような告発のメールをいただきました。「引用はOK」とのことでしたので、その一部を紹介します。

カフカエスク様

日垣隆氏の検証について、興味深く拝見しました。
東北大学時代に、同じ時を過ごしました。

(中略)

*7は、当時、バリバリの共産党員で、当時の政府批判では突出していました。
東北大の全学部の自治会総委員長をこなしています。
生協活動はほとんど、せず(原文ママ)、また後輩の田中耕一くん(ノーベル化学賞受賞)
との接点もありません。


 日垣センセイが東北大学在学中、日本共産党の活動家(民青?)だったらしいというウワサは、僕(当ブログ管理人)の許にも時折入っていましたが、改めて当時を知る関係者の貴重な証言が得られた格好になります。もとより、この証言が100%真実だと断定はできません。しかしながら、日垣センセイ自身、大学時代は講義そっちのけでマルクス主義に傾倒していたと書いており*8Fbの閉鎖ウォールでも、学生時代に民青から支援を受けていたと漏らしていたようです。このように傍証がいくつかあった上で、「当時、バリバリの共産党員」だったというB氏の証言が事実ならば、これはもう日垣センセイは佐高氏の過去をどうこう言う資格などありませんね。ノーベル化学賞を受賞した田中耕一氏とも、実際には面識が無かったそうです。

また、彼の長野時代の過去については、
「弟はいじめにあって、自殺した」と言っていました。

ですから、「事故」で亡くなった事実と異なり、非常に驚いています。
ただし、日垣隆氏は、他の学生と比較して、論戦においては別格でした。
その意味では、現在の彼は変わっていません。


 これは初耳でした。日垣センセイは学校事故で亡くなった弟さんの死因を捏造し、嘘八百を吹聴して自分を売り込んでいったのですが*9、大学時代から既に実践していたようです。しかも当時は、弟さんの死因を後に言い張るような「少年事件による他殺」ではなく、「弟はいじめにあって、自殺した」と自殺の設定にしていたらしいとは……これも事実だとすれば、日垣センセイは空想虚言症を通り越して、真性のアレの可能性が極めて高いです。実際、町山さんも日垣センセイについてアレ疑惑を指摘していましたが*10

 いずれにせよ、B氏の告発によって、日垣センセイが自画自賛している東北大学時代の裏面史が浮き彫りになりました。日垣センセイは公式サイトにあるプロフィールでも大学時代の武勇伝をしたり顔で披露していますが、一貫して大学在学中に共産党員だった疑惑はひた隠しに隠しています。人に歴史あり、と言いますが、虚言癖のある日垣センセイの佐高批判に「痛快!」と拍手喝采を送っていた人達は、日垣センセイの知られざる経歴についてどう受け止めるのか。それでも尚、日垣センセイを信じて評価するのか。個人的には興味があります。


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★参考文献

日本民主青年同盟 - Wikipedia

精神病質 - Wikipedia

サイコパスとは何か?-私たちが知っておくべき善意を持たない人々- | 私たちはどんな悪人にも少しくらいは良心を持っているだろうと信じていると思います。しかし、世の中にはそんな考え方が全く通用しないサイコパスと呼ばれる人間が存在しているのです。

偽善系―正義の味方に御用心! (文春文庫)

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怒りは正しく晴らすと疲れるけれど

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どんなときもずっと

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きっと青春が聞こえる

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*1:プライバシー保護のため、引用に当たっては仮名表記にしている。

*2さよなら盗用先生ー日垣隆『週刊現代』連載コラム「なんなんだこの空気はーメディア考現学」打ち切り決定! - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

*3日垣隆先生のメルマガ部数 - Togetter

*4日垣隆さんが被災地に全財産寄付したのにマスコミはなぜ報道しないのだ(怒) - Togetter 日垣隆氏への最後通告 - Togetter

*5日垣隆偽善系』(文春文庫、2003年5月10日第1刷)P302〜307、P314。日垣隆『怒りは正しく晴らすと疲れるけれど』(ワック、2009年8月8日初版発行)P178、P203〜204。

*6:メールにはB氏の実名と電話番号が明記されていたが、御本人の希望に加えてプライバシー保護の観点から、仮名表記にしている。

*7:言うまでも無く、日垣センセイのことである。

*8法科大学院の劣等生ー検証・日垣隆「続・受賞歴、大学講義出席の謎」 - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

*9日垣問題の記録 ~ 日垣隆 研究報告 ~: 弟(兄弟)

*10日垣隆氏にどう対応するか。豊崎由美氏と町山智浩氏の会話をまとめました。 (2ページ目) - Togetter

2014-03-12

ピカレスクの肖像ー検証・猪瀬直樹『ミカドの肖像』盗用疑惑(補論)

 ・初めて当エントリーを読まれる方は「日垣問題の記録 〜 日垣隆 研究報告 〜」「日垣隆(Wikipedia)」「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」の御一読をおススメします。
 ・当ブログへの御意見・御感想は、下記のメールアドレスまで御連絡下さい。
kafkaesque1924@gmail.com


 ・日垣センセイのFB投稿コメントから。

日垣隆 中学3年で弟が同級生に殺された時、全学年登山に引率していた教職員が職務放棄し、危険な場所での花火大会を決行させ、教員は一人残らず責務を放棄して酒宴をやっていた、という体験をしたため、新田次郎の『聖職の碑(いしぶみ)』を事件直後に読み、以来、私の中で大きなテーマの一つになっていました。

 大川小学校問題では、引率教諭の多くが亡くなっているので、善意かつ必死であったことは間違いありませんが、あらゆる点で、子供たちと若い教師の「山さ逃げよう」が全面的に正しく、権力優位にある役職教師のーー津波が近づいているのに大河川の傍に引率するなど、「子供たちは殺された」と言わざるを得ないと確信するに至りました。現場百回。
 先日、仙台地裁に提訴されました。教委の逃げ腰も裁かれるべきと思います。

3月10日 21:51*1

 日垣センセイが「弟の死」について、花火大会の出来事だった事実を語るのは、これが初めてでしょう。とはいえ、相変わらず「弟が同級生に殺された」という虚言を弄し、その「設定」を維持するために「全学年登山に引率していた教職員が職務放棄し、危険な場所での花火大会を決行させ、教員は一人残らず責務を放棄して酒宴をやっていた」と嘘の上塗りまでしている疑惑があります。判決文によると、あくまで「学校事故」であり、事件性を伺わせるものも一切無く、そもそも花火大会には引率の教師たちも参加していたのですが。学校側の事前の安全確認が不徹底だった責任にも触れています*2

 それから新田次郎『聖職の碑(いしぶみ)』ですが、単行本初版の発売日は1976年6月頃ですから、1973年7月の「事件(学校事故)直後」に読んだというのは不自然です。まあ、日垣センセイが単行本初版の発売日を勘違いしている可能性大ですが。


月刊誌『現代の眼』原典との照合

 前回のエントリーで見送った月刊誌『現代の眼』の記事に載った草野洋氏のコメントの原典との照合ですが、『現代の眼』の該当資料を入手したので実施します。

 近く西武ものを書き下す(原文ママ)草野洋は、義明の唯我独尊ぶりを次のように語る。

 「ある幹部に西武グループにおける義明はどういう存在だと聞いたことがあるんですよ。そうするとその幹部は、ずばり太陽だと言う。じゃあ、太陽の囲り(原文ママ)には惑星があるが、重役は惑星かと聞いた。すると違うと言う。じゃあなんだと聞いたところ、せいぜい月の石ころだと自嘲ぎみに言う。あそこにはブレーンはいない。義明は、頭を使うのはオレ一人で十分だ、みんな働けというような調子だからね。

 いま国土計画の所有している土地は、それこそうなるほどある。その土地の大半は、国有地、元皇族や元華族の土地。ダマしたり、政治力で康次郎が手に入れたものです。赤坂プリンスは元梨王邸、高輪プリンスは元竹田宮、北白川宮、麻布プリンスは旧藤田男爵邸、横浜プリンスは元東伏見宮別邸だったところです。終戦でカネに困った皇族や華族から二束三文で買ったものなんです。そういう康次郎の悪辣な手段で手に入れた遺産があるから義明もあれだけのことができるわけで、そこを割引くとたいしたことはない。

 義明は、康次郎のやったことを現代的にアレンジし、スマートにやっているだけで、手口は康次郎同様あくどくて、えげつない」

池田房雄「続・現代虚人列伝 堤義明/骨肉の争闘を制した二代目「ピストル堤」野望の証明」月刊誌『現代の眼』(1983年2月号)P191

 
 確かに草野氏は池田房雄氏が執筆した記事の中で、『西武商法 悪の構図』の出版直前にも関わらず、西武鉄道グループの土地買収の手口を告発した核心部についてコメントを寄せていました。池田氏によると、上記の記事を草野本と一緒に猪瀬直樹に渡したそうですから*3、猪瀬がこれらの資料を読み込んで『ミカドの肖像』を書いていたのはほぼ確実でしょう*4。にもかかわらず、本文中はおろか巻末の参考文献リストにも載せないで存在そのものを抹殺していたのですから、いよいよもって不可解です*5。草野氏の抗議にも逃げ回っていたようですから*6

 例え著作権法上は問題無しだとしても、この対応にはいただけない部分が多過ぎます。猪瀬に佐野眞一の盗用を一方的に批判する資格など、やはり無いと考えられます。


★参考資料

新田次郎 - Wikipedia

聖職の碑 - Wikipedia

ミカドの肖像(小学館文庫)

ミカドの肖像(小学館文庫)

ピカレスク 太宰治伝 (文春文庫)

ピカレスク 太宰治伝 (文春文庫)

ドリアン・グレイの肖像 (新潮文庫)

ドリアン・グレイの肖像 (新潮文庫)

聖職の碑 SVBP-45 [DVD]

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2013-09-01

ヒガミシザーズー検証・日垣隆と新潮社の校正・校閲体制

・初めて当エントリーを読まれる方は「日垣問題の記録 〜 日垣隆 研究報告 〜」「日垣隆(Wikipedia)」「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」の御一読をおススメします。
・当ブログへの御意見・御感想は、下記のメールアドレスまで御連絡下さい。
kafkaesque1924@gmail.com


・ジャーナリストの岩瀬達哉氏が、『週刊現代』(講談社)の2010年12月18日号から20回に渡って「グリコ森永事件27年目の真実」と題する記事を連載した中で、作家の黒川博行氏を名指しではありませんが犯人と断定したことに対し、黒川氏が岩瀬氏と発行元の講談社を訴えていた裁判*1、原告の黒川氏が勝訴したそうです*2

判決によると、岩瀬氏及び講談社は黒川氏の過去の住所を調べる過程で調査会社に依頼し、行政書士(司法書士?)を通じて住民票を不正に取得するなどの違法行為にまで及んでいたとか。しかも、件の行政書士は2011年11月頃に発覚した別件の住民票不正取得で逮捕されていたらしいです。

このトラブル、雑誌そのものが廃刊になってもおかしくないレベルの不祥事の筈ですが……日垣センセイを去年7月頃まで重用してきた件といい*3、『週刊現代』もまた問題だらけですね。岩瀬氏もこれまた別件で、同業者の本多勝一氏らと裁判沙汰などのトラブルになった過去があります。

岩瀬氏には、どことなく日垣センセイの既視感があります。岩瀬氏の著作等の「検証」も面白いかもしれません。



●新潮社の校正・校閲体制は凄い?

少し前になりますが、小説家・ノンフィクション作家の石井光太氏が新潮社の校正・校閲体制を絶賛したツイートが話題になりました。その反響ぶりは「新潮社の校閲すごいっ!校閲のプロの仕事っぷりが話題 - NAVERまとめ」でも伺うことができます。

さて、404 Not Foundによると、「校閲と校正の違い」とは、端的に言えば、“「校正」は元原稿と試し刷りを見比べ、明らかな字句の間違いを直すこと”です。

これに対し、“「校閲」は上記のような字句の誤りに加え、元原稿に書いてある内容の事実関係にまで踏み込んでチェックします。校閲マンは赤字部分の直しはもちろん、EINというホームページが本当に存在するのか、EINはNIEの間違いではないのか、「教育に新聞を」でいいのか、さらには開設年月日が本当に正しいかを調べます。そしてEINは「新聞に教育を」の略で、開設年は98年ではなく、97年であると間違いを指摘し、直すことが業務として求められます。”

“「いい国(1192)作ろう江戸幕府」という元原稿があったとして、それが「いい国(1192)作ろう鎌倉幕府」になっていたとしたら、両者はどうするか。校正マンは業務として鎌倉を江戸に直します。でも明らかに歴史的事実に反しているので、ちょっと気持ちが悪い。筆者に問い合わせをし、「元原稿に江戸幕府とありますが、鎌倉の間違いでは」と聞くでしょう。一方校閲マンは、事実関係では鎌倉が正しいものの、筆者に何らかの狙いがあるのではと考え、「原稿に江戸とありますが、このままでよろしいですか」と問い合わせるでしょう。”……とのことです。

新潮社の公式サイトの新潮社定期採用2014 社内紹介によると、同社には校閲部なる部署があり、「誤植のチェックのみならず、文章の内容まで踏み込んで矛盾や間違いをチェックして、新潮社の出版物のクオリティをしっかり支える、プロ中のプロともいうべき凄腕の校閲者が揃っています。」と自社の校閲体制は完璧だと言わんばかりに自画自賛しています。

新潮社の校閲体制については、月刊誌『本の雑誌』(2013年9月号)の特集「いま校正・校閲はどうなっておるのか!」の巻頭にある「校正・校閲担当者座談会」(P4〜9)の中でも出てきます。座談会には新潮社の井上孝夫氏、早川書房の関佳彦氏、鷗来堂の柳下恭平氏が出席しているのですが、新潮社の井上氏は次のように述べています。尚、井上氏は入社以来、校閲一筋37年のキャリアだそうです*4

 新潮社さんの校閲部は大所帯ですよね?

 六十何人かな。正社員だけじゃなく契約社員その他も含めてですが、それだけいても全然足りない。編集者って仕事を簡単に増やすけど、減らすのはできないでしょ。新しい企画はすぐに決まるけど、じゃあ、その分何か減らしてくれるのって聞いても、これはやめられないんだと(笑)。それで、仕事がどんどん増殖するんですよね。

『本の雑誌』(本の雑誌社、2013年9月号)P5


「プロ中のプロともいうべき凄腕の校閲者が揃っています。」「六十何人かな。正社員だけじゃなく契約社員その他も含めて」……にも拘らず、日垣センセイの『少年リンチ殺人』『そして殺人者は野に放たれる』のデタラメぶりに全く気付かないとは*5。いや、気づいていても見て見ぬふりをしていた可能性もあります。いずれにしろ、日垣センセイにお手盛りで第3回新潮ドキュメント賞まで贈っていながら、杜撰極まりない。新潮社の場合、実際にはその他の本でも誤字・誤植の類が多いそうです。新潮社の校閲がお粗末なことは、映画評論家町山智浩さんも指摘しています*6

新潮社校閲甘すぎ。「違法性と責任を混同」「心神喪失認定による不起訴が日本以外の国のおおむね100倍」にデータ根拠なし。http://amzn.to/otBTyv

2011年9月6日 - 0:29*7


新潮社の校閲部には、猛省を促したいです。日垣センセイのデマをそのまま垂れ流して拡散させたのは、あなた方にも責任の一端があるのだと。



★参考資料

グリコ・森永事件 - Wikipedia

岩瀬達哉 - Wikipedia

黒川博行 - Wikipedia

石井光太 - Wikipedia

新潮社の校閲すごいっ!校閲のプロの仕事っぷりが話題 - NAVER まとめ

新潮社の校正・校閲のダメな例 - Togetter

404 Not Found

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