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Think Kagawa 賀川豊彦を考える RSSフィード

2009-02-25

ユヌス氏のマイクロクレジット

 2006年度のノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏は1940年、チッタゴンの宝石商の子供として生まれた。フルブライト奨学生として米国に留学、バンダービルド大学で経済学博士号を取得した。在米中に東パキスタンが独立運動を起こし、バングラデシュとなった。独立後母国に戻り、チッタゴン大学経済学長として迎えられたが、国内の貧困を目の当たりにして、「経済学」が貧困解消には役立たないと感じるようになった。

 1974年、大学の近隣の貧しいジョブラ村の調査を通じて、村人たちが高利貸のために生産したほとんどを奪われている実態を目の当たりにした。手始めに、竹製の椅子を作っていた貧しい女性に少額のお金を貸すこととなった。彼女は材料を仕入れる際に高利貸しから借りていた。収入のほとんどが利払いに充てられ、手取り収入はわずか2・5円だった。

 次に彼女と同じような境遇の村人42人に、27ドル(約3200円)を貸してみた。全員がちゃんとお金を返した。マイクロクレジット(少額無担保融資)の始まりはたった27ドルの私財から始まった。

 ユヌス氏の確信は「適切な利率で融資すれば、多くの村人の生活が向上する」というものであった。大手銀行の人たちが決して相手にしない人々にお金を貸すという天地がひっくり返るようなことビジネスにしようと考えたのがグラミン銀行の設立のきっかけだ。

 「グラミン」とはベンガル語で「農民」という意味である。グラミン銀行の設立は1983年。借り手は5人のグループをつくらなければならない。グループ内でお互いに助け合うためだが、同時に返済の共同責任も負う。貧困者、特に女性向けに融資を拡大した。
 ユヌス氏によれば、貧しい人々にとってマイクロクレジットは「ラストリゾート」だから「真面目に返す。返済率は97%にのぼる」という。同銀行の2005年の総収入は1億124万ドル(約133億756万円)で、利益率は13・5%にもなる。現在、661万人に融資しており、うち97%が女性だ。

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