共栄火災海上株式会社の成り立ち

 協同組合・協同組織の前身である産業組合は、保険制度の導入に強い希望をもっていました、中でも賀川豊彦は産業組合による保険事業の経営について熱心に衝動されました。
 昭和17年、産業組合は損害保険会社2社を買収・合併することで、その思いを実現させ、社名は産業組合の理念である「共存同栄」の2文字をとって「共栄火災」と命名されました。
 昭和21年には、創業の精神に即した組織形態となるべく、国内で初めて株式会社から相互会社へ転換し、より協同組合に近い組織形態となりました。そして、火災・傷害・自動車などの一般家計分野において損害保険の市場が拡大していくなかで、着実に地歩を固めていうとともに、設立母体を同じくする各種協同組合・協同組織と深い関係を保ちながら、補償機能において共済事業を補完する存在として堅実な事業運営を図ってまいりました。
 平成15年4月、経営基盤の強化、競争力および信用力をより一層高めることを目的に、株式会社へと組織変更を果たしました。組織変更にあたっては、全国共済農業協同組合連合会日本生活協同組合連合会全国労働者共済生活協同組合連合会農林中央金庫信金中央金庫をはじめとする協同組合・協同組織の諸団体を中心に出資を賜り、盤石な財務基盤を確立、名実共に「協同組合・協同組織を基盤とする保険会社」としての位置付けを確固たるものとしました。
 今後もより一層の関係強化を図ることで安定的な成長に向けての事業基盤を確立し、産業組合の理念である「共存同栄」、「相互扶助」の精神に基づく損害保険会社として、常にお客様を第一義とした事業運営に努めてまいります。(「賀川豊彦とともに明日の日本と協同組合を考える」パンフレットから転載)