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Something Orange このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2012-02-04(土)

ネギま!ラジオ。


 8時からGiGiさん、かんでさんとあと4話で完結する(らしい)『魔法先生ネギま!』最終回予測ラジオを放送します!

http://www.ustream.tv/channel/kaien

2012-02-03(金)

ライトノベルは支那そばに戻れない。


 この頃、「最近のライトノベル」という言葉を嫌いになりつつある。その理由は簡単で、往々にしてその後に否定的な言葉が続くからである。

 曰く、最近のライトノベルはダメになった。曰く、最近のライトノベルは萌えばかりで退屈だ。曰く、最近のライトノベルはワンパターンも良いところだ。とにかく、肯定的な言葉が出てくるのをめったに見かけない。

 それがライトノベルの実像を客観的に眺めた末の意見なら仕方ないが、往々にして感情的意見に過ぎないように思えるのだ。で、そのとき、必ずといっていいほど名前を挙げられるのが十年以上前、ライトノベルが「ヤングアダルト」と呼ばれていた頃の作品たちだ。

 「最近のライトノベル」を貶める一方で、「昔はまだ良かったんだけどな」とやるのがひとつのパターンになっている。これも、昔の「ヤングアダルト」作品のほうが絶対的に質が高かったというなら仕方ない話だが、ぼくにはそういうふうには思えない。

 そして、それにもかかわらず、「最近のライトノベル語り」は大量生産し続けられているわけだ。いったいいつからこんなことになったのだろう?

 たしかに「最近のライトノベル」を飾るイラストレーションが「萌え系」と呼ばれる絵柄に偏っていることはたしかだろう。それはライトノベルのひとつの欠点であるかもしれない。しかし、だからといって作品の中身を見ずに鎧袖一触で否定してしまうことはいかにももったいないように思う。

 ライトノベルをラーメンにたとえるなら、かつてのライトノベルはいわゆる「支那そば」であったかもしれない。素朴でシンプル。決して美味しくないわけではないし、飽きが来ない味ではあるが、派手な魅力には欠ける。

 しかし、いま、ラーメンもライトノベルもより濃密な快楽を重視するようになったように思える。ライトノベルの話に戻すと、最近は、昔だったらメインヒロインひとりふたりを出して済ませていたところを、何人ものそれぞれタイプの異なるヒロインを出さないとなかなかヒットにはたどり着けない、というところまで来ている。

 また、物語は長大になり、設定にしてもより複雑怪奇に入り組むようになっている。これを、一様に進歩といえるかどうかはわからない。昔の素朴な「支那そばの味」が恋しい、という人はいて当然だろう。

 しかし、それでもなお、時代は逆行しない。ラーメンが支那そばの時代に戻れないように、ライトノベルも昔には戻れないのである。いったん濃密な快楽を味わってしまった人びとの感覚は、決してそれ以前の作品では充たされないだろう。どうしてもよりディープな快楽を求める方向に進歩してゆくしかないのだ。

 もっとも、いまでもシンプルなラーメンを出している名店があるように、シンプルな作品も、ほそぼそとではあるが生き残っている。とはいえ、それがいつまで生き残れるかはわからない。過去の名作群も、やがては淘汰されてゆくだろうと思う。

 なぜか。それは結局、ひとが貪欲に快楽を求める生き物だからである、というしかない。フィクションにおいてもラーメンにおいても、快楽は増大する方向にしか進まない。

一度濃密な快楽を味わったら、もう二度とより素朴な「味」で満たされることはないのだ。時おり昔の味を懐かしむことはあるにしろ、感性そのものが昔には戻れないのである。

 こうして、ライトノベルはより過激に、より濃密になってゆく。もちろん、それもどこかで限界が来るはずだ。しかし、その限界が実際にやって来るまでは、この「進化」は止まらないだろうと思う。

 これはもう、良かれ悪しかれそういうものだというしかない。テレビゲームでも何でも同じことである。大人は昔の素朴な遊びをなつかしむが、子供たちはそれには目もくれない。それと同じこと。

 そういう意味では、川原礫『ソードアート・オンライン』あたりはさしずめ「トッピング全部のせ」のゴージャスラーメン、ということになるであろう。

 そこには往年のヤングアダルトの冒険物語があり、現代の萌え美少女があり、さらに独自のSF設定があり魅力的なキャラクターがある。『ソードアートオンライン』はおそらく、クラシックライトノベルのファンをも満足させるものだろうと思う。

 いくら時代が逆行しないとはいっても、「萌え」に奇形的に特化した作品は飽き飽きだ、という声もわかるので、ライトノベルはさらにべつの方向に進歩することが求められていると感じる。

 それは決して「昔のようにやる」ということではない。ただ、快楽増進の法則に従って、「萌え」以外の方向でもさらなる快楽を追求することになるだろう。可能性は、いつも未来にしかない。


 ◆◆◆

 上記の記事は発行中の無料メールマガジンからの引用です。この無料メルマガでは、ほかに、

・特集「真作偽作ブラック・ジャック(1)」

・連載コラム思い出の名作たち「菊地秀行『吸血鬼ハンター』」

・ブックレビュー『ここがウィネトカなら、きみはジュディ』

 といった記事が掲載されています。

ブラック・ジャック (1) (少年チャンピオン・コミックス)

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おとなおたく

   

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2012-02-01(水)

『魔法先生ネギま!』に見る、読者補完型ストーリーテリング。


魔法先生ネギま!(36) (講談社コミックス)

魔法先生ネギま!(36) (講談社コミックス)

 赤松健『魔法先生ネギま!』がいよいよ佳境に入っている。いままでの穏やかな日常は崩壊し、物語はいままでにない凄まじい速度で結末へと進んでいく。

 あとどれくらい話が続くのかわからないが、一年以上続くことはないのではないか? そんなふうに思う。少なくともこの先何年も続いてゆくことはなさそうだ。

 ひとつの長い物語が終わろうとしている――感傷に浸りたいところだが、それも許さずに物語は怒涛の勢いで進む。いったいこの先にどんな結末が待ちかまえているのか?

 ハッピーエンドになることは間違いないと思うけれど、いくらかの苦さは覚悟しなければならないかもしれない。いずれにしろ、読者にできることはいままでと同じ、わくわくしながら展開を見守ることだけだ。

 それにしても、今週号ではメインの物語に混ざってさりげなく重要情報が提示されていて驚いた。ネギが、場合によっては父ナギを自分の手で倒さなければならないことを自覚している、という情報である。

 どうやらネギは読者の知らないところで何かしらの情報を入手し、そこから推理してひとつの結論を導き出しているようなのだ。それは、読者が予想していることと重なるのだが、こうもあっさりネギが「そこ」に到達するとは思わなかった。

 『ネギま!』では、この手のことがしばしばある。登場人物が(主にネギが)読者の予想にあっさり追いついてくれるのである。そして、その追いつくまでのプロセスは描かれない。読者ひとりひとりが自分で考えてくれ、といわんばかりだ。

 展開の穴を、読者の予想で埋めることを前提にしたストーリーテリング、といえばいいのか。さりげなく漏らされたあるひと言から読者が先の展開を予想していることを前提にした語りなのだ。

 想像力で穴埋めしなければ成立しない物語、といえばいかにも欠陥品のようだが、そうではない。あらかじめ読者の予想を物語のなかに組み込んでおくことは、展開をショートカットすることに繋がる。そして何より、展開にわざとらしさがなくなる。

 『ネギま!』のキャラクターは、読者にとって自明の新情報に一々驚いてみせたりしない。読者がわかっていることは登場人物もわかっているのだ。そういう意味で、非常に知的なテリングであるといえるだろう。

 いよいよ神楽坂明日菜は百年の彼方に消え、来週からはネギの父親探しが描かれるものと思う。この洗練された語り口で描かれる物語がどこに着地するのか、本当に本当に楽しみだ。願わくは、見事な結末を見出さんことを。

2012-01-29(日)

有料メルマガQ&Aとサンプル。


 メールマガジン有料版に関する疑問点などをQ&Aの形にまとめてみました。

Q1.有料版は無料版とどこが違いますか?

A1.まず、量が一通原稿用紙50〜60枚にまで一気に増えます。それから、無料版は週一で始めて次第に刊行ペースを落としていく予定ですが、週一で出続けます(毎週水曜日発行の予定です)。内容もバラエティに富んだものを企画しています。

Q2.ひと月315円って高くありませんか?

Q2.限界まで安くしたつもりなのですが……。まぐまぐ!に登録されている他のメールマガジンと比較してみてください。このメルマガの安さがわかります。ちなみに月4、5通発行されるため、一通78円程度ということになると思います。

Q3.「Something Orange」は今後どうなりますか?

A3.メルマガのほうに労力を割くため、当然、更新は減っていくでしょう。有料メルマガに登録すればいままでの「Something Orange」以上の内容を週一で入手することができます。

Q4.無料で読めるのはいつまでですか?

Q5.いま登録すれば、3月末日まで無料で読めます(ただし、メルマガの創刊は3月7日です)。それ以降は月315円が請求されることになります。

Q5.クレジットカードの登録が不安なのですが……。

A5.まぐまぐ!は歴史あるサービスであり、信頼が置けると思います。

Q6.メールアドレスが流出する、あるいは悪用される危険はありませんか?

A6.まぐまぐ!の規定上、ぼくのほうでは登録されたメールアドレスはわからないので、流出、悪用の心配はありません。

 登録は以下のページからどうぞ。なお、このページでは1配信あたり315円と記されていますが、これは未創刊だからであり、実際にはこの4分の1から5分の1の価格になります。また、このページに置かれているサンプルより以下のサンプルのほうが分量的にも多く、本発行号に近いものになります。

http://www.mag2.com/m/0001419251.html

 掲載コンテンツとしては、

・挨拶

・今月の特集

・連載コラム「海燕の遊々自適」

・連載コラム「思い出の作品たち」

・過去記事掘り起こし

・ブックレビュー

・マンガレビュー

・アニメレビュー

・ゲームプレイ日記

・今週の漫画雑誌

・雑談コーナー

・今週のツイート

・情報クリップ

・メール返信コーナー

・これがオススメネット小説だ!

・あとがき

 などを考えています。

 以下は、サンプルです。本発行号とほぼ同等の分量がありますが、内容的には本発行号はさらに洗練される予定です。

続きを読む

2012-01-28(土)

有料メールマガジン創刊前夜!


 有料メールマガジンの審査が通りました。仮題『オトナオタク有料版』ですが、変えるかもしれません。創刊は3月7日ですので、それまでに登録しておいてくださると創刊号を受け取れることになります(もっとも、3月中に登録してくだされば無料で同月のバックナンバーを読めます)。

 ちなみにまぐまぐ!のメールマガジンは創刊前の月は無料です。この場合、3月以前の月、つまり今月、来月は購読料がかかりません。さらに創刊前に登録すれば創刊月も無料なので、いま登録すれば1、2、3月のあいだじゅう無料ということになります。

 無料でもメルマガそのものが発行されなければ意味がないわけですが、2月に創刊準備号を発行する予定ですので、3月以降登録するよりはいま登録したほうがお得です。

 このメルマガは1月315円(15円は消費税)で毎週刊行ですので、1号75円程度ということになります。分量は原稿用紙で50枚〜60枚、文字数にして20000文字前後になるでしょう。具体的な内容はのちに説明します。

 登録にはあわせてまぐまぐ!の会員登録とクレジットカードの登録が必要になります。面倒かもしれませんが、一度登録すれば済むことですので、どうかよろしくお願いします。

 登録は以下のページからどうぞ。

http://www.mag2.com/m/0001419251.html

 それでは、よろしくお願いします。