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2007-08-10(金)

 『らき☆すた』ファンは、搾取されているか?


 先日取り上げた記事で『らき☆すた』に対して「搾取」という言葉が用いられていたことが気になっています。

 いや、べつに非難したいわけじゃなくて、『らき☆すた』の評価をめぐってなぜこれほど対立が生じるのか、その理由の一端がここらへんにあるんじゃないかと思うわけです。

 たしかに、『らき☆すた』のファンはスタッフに搾取されているのだ、と感じるid:Shsgsさんの気持ちはよくわかると思います。

 『らき☆すた』の本編には、同じ製作会社が過去に製作した作品が、セルフパロディというかたちで無造作に利用されています。見方を変えれば、あからさまな宣伝ですね。

 その宣伝に忠実に商品を購入しているファンは、『らき☆すた』に乗れないひとにしてみれば、ハーメルンの笛吹きに踊らされる鼠のように見えるでしょう。

 たしかに、ある意味では、現代のオタクは「搾取」されているでしょう。いまどきの人気作品はまさに膨大な量の関連商品を生みます。ノベライズ、コミカライズ、ポスター、フィギュア、ゲーム、音楽CD、ドラマCD、抱き枕、副読本、その他いろいろ……。

 そして、ファンはいかにも無邪気にそういったものを消費しているように見える。

 でも、物事にはべつの見方というものがあって、いまほど安価でアニメを楽しめる時代はないともいえるんですね。

 ただでさえ月間何十本もの作品が放送されている上に、ニコニコもあるし、YouTubeもある。Winnyもあるし、Stage6もある。ちょっと知識があれば、片っ端からダウンロードしてパソコンに保存出来る時代になっている。

 だから、製作サイドに「搾取」されたくないと思うひとは、いくらでも安くアニメを楽しむことが出来るはずなのです。

 ただ、皆が皆、とにかく1円でも安く鑑賞したいと思っているとは限らない。むしろ、いいものを見せてもらったらそれに見合う金額は払ってもいいよ、と考えているひとは少なくないと思う。

 そして、たぶん、そういう心理を抱えた層は、少々商品を買ったくらいでは、「搾取」されているとは、感じないでしょう。

 ま、たしかに、ファンはスタッフにいいように踊らされているだけだ、と見ることもできます。でも、一方ではさんざんMADを見たり、同人誌を買ったり、製作者の権利を侵害するかたちで作品を消費していたりもするファンも多いわけです。

 そういう意味では、ファンのほうこそ、製作スタッフを食い物にしているとすらいえるかもしれない。

 そして、そんな「『らき☆すた』本編を起点とする文化」全体の豊かさを考えれば、1000円かそこらのCDを買って「貢ぐ」ファンがいても何もおかしくないと思いますね。

 いずれにせよ、いまこそアニメファンは自分の意思でお金を払っているといえるのではないでしょうか。何しろ、ただ見るだけ、ただ聴くだけなら無料のものに対して、あえてお金を払うことを選んでいるわけですから。

 そういう意味では、現代こそ最も「搾取」とは縁遠い時代です。こなただって、自分が搾取されているなんて思わないだろうな、きっと。

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