ブログトップ 記事一覧 ログイン 無料ブログ開設

Something Orange このページをアンテナに追加

2007-10-17(水)

 初音ミクの魅力はオタクにしかわからないのか?


 初音ミクが本気で『奇跡の海』を歌ったくれたようです。

D

 ミクの本気すげえええ! ネタとしておもしろいとか、「初音ミクでここまで聴かせるのはすごい」とかじゃなく、普通に音楽として楽しめるレベル。

 ソフトリリースから2ヶ月足らずでここまで来てしまったのか。ver.1.0と比べてみると、明らかに進歩していることがわかる。

D

 何も知らないひとに聴かせたら機械音声とは思わないんじゃないかな。そりゃ、不自然なところがないわけじゃないけれど、この進歩速度はすさまじい。

 ちなみに、本家坂本真綾が歌う『奇跡の海』はこっち。

D

 さすがに比較してみると坂本真綾のほうがずっと巧いですね。当然? でも、1年後には当然じゃなくなっているかもよ?

 例のTBSの「初音ミク」偏向報道問題では、「一般人にわかりやすく伝えるためには、仕方ない側面もある」という趣旨のことを書いているサイトもあった。

 でも、ほんとにそうか? 初音ミクの歌声に可能性を感じるのはオタクだけなのか? ぼくにはこのすごさが「一般人」に全く伝わらないなんて、ちょっと信じられない。

 初音ミクと、そしてミクの可能性を極限までひき出そうとする「初音ミク使い」たちには、何か、「萌え」とか、「オタク」とか、そういう枠をぶっちぎりで乗りこえていくものがあると思う。

 それは、先端技術がエンターテインメントと出逢うところにのみ存在するあのスリル、いま何かが起こっている、何か新しいものが生まれようとしている、その興奮だ。

 初めてプレイステーションの画像に見入ったとき、あるいは『ジュラシック・パーク』で恐竜が闊歩している場面を目にしたとき、同じ興奮を感じた。

 何かが起こっている。何かが変わろうとしている。いままでに見たこともないものがここにあり、そして瞬く間に進歩していく、その現場に、ぼくは、ぼくたちは立ち会っている。

 この臨場感を感じ取れるのは本当に一部の限られた人間だけなのか? 既にニコニコには350万のユーザーがいるのに? 何かが間違えているんじゃないか。

でもねえ、「視聴者は低俗なものを好む。低俗じゃないとウケない」って、送り手の側の勝手な思い込みなんじゃないかという気がしてなんないんですよ。それって「視聴者はバカですから」といってるのと大して変わらない。そして、前にもこのブログで書いたことがありますが、受け手をバカにしていると、仕事の内容はいくらでも手を抜くことができてしまいます。手を抜くための「言い訳」が先に用意されてるんだから。

テレビ局の方がここを見ることはあまりないと思いますが、皆さんに言いたいのは、あなたがたが現場仕事にかまけ、無駄に朝まで飲んだりしているうちに世の中はどんどん先に進んでいるということです。人々はTV以外の媒体で情報を得たり、あるいはTV番組を検証する手段も、異議を申し立てる手段もすでに得ています。状況はそれだけ変化しているということです。

今回の「初音ミク」の一件も、TV人が現状を見ずにいるうちに大きく立ち遅れてしまったことを象徴する事件のひとつに数えられるんじゃないでしょうか。


 ぼくもそう思う。

 そして、ぼくはもはやテレビに怒りを感じはしない。結局、テレビとは、少なくともその地上波放送とは、既にその程度の能力しかもたない古臭いメディアに過ぎないのだ、とまたもや実証したに過ぎないのではないだろうか。

 いいたい奴にはいわせておけばいい。時代の最先端は既にそこにはない。それはここにあって、そして、さらなる先へと連なっている。

 古いメディアがどれほど愚かな報道を続けようとも、初音ミクの可能性は揺らがない。「彼女」は既に勝利しているし、これからも勝利しつづけるだろう。

 もう、「オタク」という概念じたい、あまりにも古臭く感じられる。そんなものにこだわることは、テレビに任せておけばいい。