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Something Orange このページをアンテナに追加

2008-03-25(火)

個人サイトで「つまらなかった」と書く必要はない。


 しかし、俺と同じことを感じるけど、まだ買ってない人もいるわけよ。「レビュー見て決めよう」とか、「評判だったら買おう」とか、そういう人もいなくはないと思うんだよ。マンガブログ読者なんて、そうなんじゃねえの。

 そんで、仮にさ。俺がクソつまんないと思ったマンガが強烈にプッシュされてたとする。べた褒めされてたり、買うべきみたいに書かれてる。いや、それはその人の感じ方だからいいんだ。そのブロガーどうこうは思わない。

 いいんだけど、でも、俺は俺で「いや、つまんねえよ」と言うべきなのかもしんない。別にどっかの誰かが失敗しても俺には関係ねえんだけど、でも、つまんないと思ったんなら、つまんないと書くべきなんじゃないか。

自分が冷静且つ客観的に、そして広範な知識のバックボーンを以て「批評」する分には良いかもしれないけど、「感想」として書くなら不要でしょう。

漫画と同じで読者が何を求めているかをサイト運営者は常に意識して書くべきだと私は思います。それが出来ない人のサイトには人が集まりません。

 ぼくも書く必要はないと思うけれど、その理由はちょっと違うかな(よく考えてみたら、同じかもしれない)。

 思うに、サイト読者のことを考えるなら、「つまらなかった」というだけの感想は必要ないと思うんですよね。だって、役に立たないから。役に立たない、とぼくは思っている。

 なぜなら、現在、1年間に約7万冊の本が出版されているといわれているからです。「Something Orange」のようなサイトを訪れる読者は、この7万冊の蓄積のなかから読むべき本をさがそうとして訪れていると考えてもいいでしょう。

 そのようなとき、「つまらなかった」感想はどのように役に立つでしょうか? 仮にその意見が正しく、信頼できるものだったとしても、あまり役に立たないのではないでしょうか。

 だって、7万冊のなかから読むに値しない1冊を取り除く意味しかないわけですから。

 7万冊から読むべきではない本を1冊1冊取り除いていけば、最後には読むべき本だけがのこるかもしれませんが、それはあまりに迂遠です。

 最初から真にすぐれた本を見つけ出して薦めることのほうが合理的である、とぼくは考えます。

 道義的に「つまらなかった」と書くべきではない、といっているわけではありません。そうではなく、読者のことを考えるならそのやり方は効果が少ない、といいたいのです。

 例外は、検索サイトなどから書名をたよりに未読のひとがやって来た場合でしょうか。この場合は、「つまらなかった」感想は役に立つかもしれません。未読の読者としては、より多様な情報を入手できたほうが良いわけですから。

 ただ、このような一見の読者を常連の読者より優先するべき理由はないように思います。

 それに、このような「多様な情報の提供」という点では、Amazonなどの集団レビューサイトのほうが優れているんですよね。

興味を持ったソフトがあり、それが発売済みのものであればすでに購入した人の意見を聞かない手はない。
そんなときに重宝するのが読者参加型のレビューサイト。

(中略)

定量的データベースの特徴として、「投稿の数が多い人気作は高得点と低得点が相殺されやすい」、逆に「投稿の数が少ないマイナー作は高得点、低得点に偏りやすい」というものがある。

その辺は各レビュアーが「その点数を投じた理由」を丁寧に書いているので、点数だけではなくレビュアーの嗜好も考慮に入れて参考にするといいだろう。

 ここに書かれているように、Amazonのような集団レビューサイトは、ある作品を購入するかどうか迷った際、非常に役に立ちます。

 個人レビューサイトの意見には、どうしても偏りが出るものですが、集団レビューサイトでは、無数の意見が寄せられることによってその片寄りが相殺されるからです。ある意味で中立に近い意見を入手することができるといっていいでしょう。

 それでは、そのような集団レビューサイトにはない、個人レビューサイトの利点とは何か? それは、そのサイトの運営者の優れた「目」に尽きるでしょう。

 個人レビューサイトの読者は、そのサイトの運営者の「目」を信頼するからこそ、そのサイトに通うわけです。サイト運営者はその信頼に応える必要がある。

 で、世の中、傑作と凡作を比べればやっぱり傑作のほうが少ないわけですから、その数少ないマスターピースを見つける努力を惜しまないことが、信頼に応えるとに繋がると思うわけです。

 いろいろ書きましたが、読者の役に立つ立たない以前にとにかくうっぷんを晴らしたくて仕方がない、という場合は、もちろん、どう書こうと勝手ですね。

 また、批判そのものが芸の域に達しているということもあると思います。その自信があるなら、挑戦してみても悪くはないでしょう。

 失敗した場合の代償は大きいかもしれませんが。