2009-03-22(日)
NHKが流せなかったテレビ番組の裏側。
タイトルは3分の2だけ釣り。
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- 作者: 春風亭小朝
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2000/02
- メディア: 単行本
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いまから少し前、NHKの『小朝が参りました』という番組で、春風亭小朝が全国の百歳の老人に逢ってまわる企画があった。この本にはその裏話が載っていて、これがおもしろい。
たとえば、こんなひとがいる。
戦争へ行って、たくさんの人間を撃ったというお爺ちゃん。この方自身も左肩を撃たれているにもかかわらず、「また戦争してえ。人を撃ちてえなあ。あの感じが忘れられねぇんだよ」と、目を輝かしてお話になるのです。
いいですねえ。健康の秘訣なんかどうでもいいからこういうところをクローズアップしろよ、と思うのだが、当然、この部分はカットされて画面には白鳥が映っていたそうだ。
こんなひともいる。
家の中で倒れて救急車で運ばれ、しばらく入院してから家へ戻ったというお婆ちゃんは、その時のことを恥ずかしそうにお話になっていました。私が理由をおたずねすると、「だってあなた、この歳で救急車に乗ったら、そのまま死ななきゃみっともないじゃないですか」
その恥じらいがかわいいというか何というか。
初体験は強姦で、そのあと男に狂い、めちゃくちゃな人生を歩んできたというお婆さんは、平気でタバコをスパスパ吸う。
お婆ちゃん、あんまり吸うと身体に毒ですよって言ったら、キッとガンをとばしてきて、
「ほら、アンタも吸いなよ」
私、この時のお婆ちゃんの目が忘れられません。オレの杯が受けられねえのかよ、という感じで、その目の底にはあきらかに悪意がありました。百歳の悪意です。
人間、百歳にもなると人生に達観して枯淡の境地に至る、なんて印象は大嘘ですね。
百歳すごいよ、百歳。
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