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Something Orange このページをアンテナに追加

2009-05-15(金)

お前の紹介した漫画がつまらなかったらどうするんだ問題。


 某知り合いから「漫画レビューサイトは煽りすぎっショ」と言われました。俺みたいな「漫画はいいとこ探し」という考え方もいいとは思う。ただ、その漫画のいいところだけを切り取って伝え続ける漫画レビューはどうなんだと。それを見て買ってみてからガッカリする人間もいるんじゃないかと。

 あー、ねえ?

 漫画書評サイト一般が煽りすぎかどうかはともかく、「Something Orange」は間違いなく煽りすぎていますね(笑)。ぼくも自覚がないわけじゃないんだ。

 もっとも、ネットで漫画を紹介するようになってそろそろ十年以上になるのに、「お前の紹介した作品がおもしろくなかったぞ。どうしてくれる」という苦情は受け取ったことがありません。

 そういう被害者がいないとは思えないから、皆、泣き寝入りしているのでしょう。可哀想に。

 冗談はともかく(冗談だよ)、ある作品についてどこまで語るべきか、という問題はむずかしい。それはたとえば、物語を結末まで書いてしまうのか、序盤でやめておくのか、という問題でもある。

 もちろん、正解など存在しないことで、こうすればいい、というわけには行きません。ひとりひとりの書き手が自分で考えるしかない。それは「良い書評とは何か」という問題と同じなのですから。

 ぼくの場合、自分がおもしろいと思わなければ熱意ある書評は書けないので、必然、良く作品が売れる書評は自分が熱烈に愛する作品のものになります。その上で、読者と感想が合わなかったら、それはもう仕方ないかと。

 Amazonアフィリエイトを確認してみたところ、このあいだ書いた『この世界の片隅に』の紹介記事からは九○冊くらい売れています。当然、Amazon以外の方法で購入した方もおられるでしょうから、ぼくの書評の影響で計数百冊は売れたと見ていいでしょう。

 ぼくとしては、これくらい売れれば満足ですね。アフィリエイトでいくらかお金が入ってくることもまあ嬉しいけれど、それ以上に、作品と読者の間を仲立ちできたことが嬉しい。結婚斡旋業者の喜び、といえばいいでしょうか。

 もちろん、そのなかには「読んでみたら全然おもしろくなかった」というひとも混じっているかもしれない。しかし、それはすべての結婚が巧く行くはずもないのと同じこと、神ならぬ身にはどうしようもないことです。

 そういうわけで、これからもスタイルは変わらないと思います。だまされて買ってしまったひとには申し訳ないけれど、ま、それも自分の判断ですからね。自分で責任を取ってもらうよりどうしようもない。

 ぼく自身、そうやって本を読んでいます。

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