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2009-06-01(月)

なぜオタクは自分の趣味を広めたがるのか。


 格闘家兼レイヤーとして(一部で)有名な長島☆自演乙☆雄一郎のインタビュー。

──相手選手も「ふざけんな!」って思いますよね。

「でしょうね(笑)。でも、単に目立ちたくてコスプレするわけじゃない。ただ自分が好きなことをしてるだけなんです。たとえ他の誰かに『何してんねん』と思われても、もし勝てばインタビューで、『ハルヒが好き』って言える。そのとき『ハルヒって何だろう』って、誰かが少しでも興味を持ってくれるかもしれない。そうやって自分の好きなアニメを広げていくのが目的なんです」

 オタクだなあ(尊敬)。

 そう、オタクとはやたら自分の趣味を広めたがる生き物。

 ええ、このブログ自体、その一例なんですが、自分が好きな、おもしろいと思う作品は「布教」せずにいられないひとが多いんですね。

 長島さんの場合は極端な例でしょうが、友人知人に好きな作品を布教した経験があるオタクは少なくないはず。

 特にお金をもらっているわけでもないのに、なぜそんな面倒なことをするのか? それはまあ、ひとによって違っているでしょうが、ぼくの場合、「世のため人のため自分のため」ですね。

 優れた作品が広まることは世の中のためになるし、おもしろい作品を読ませることは人のためになる、そして自分も仲間が増えて嬉しい。何と、だれもがしあわせになれるではないですか。

 ええと、この理屈には何か大きな勘違いが含まれている気もしますが、気にしない、気にしない。

 もちろん、すべてのオタクがそうだというわけでもないでしょう。好きな作品は自分だけのものにしておきたい、と考えるひともいるはず。

 でもね、上に書いたことは満更単なる冗談でもなくて、ぼくはおもしろいことがあったら「布教」してくれるひとがたくさんいた方が世の中は良くなると思っているんです。

 もちろん、好きでもないひとにむりやり押し付けることは良くないけれど、そうじゃないないなら、好きなものはどんどん広めていった方が世の中は良くなると思う。べつだん、アニメとか漫画だけじゃなしにね。

 このあいだ、ペトロニウスさんたちと話したんだけれど、世の中にはマイナスの話題をまき散らすひともいれば、プラスの話題を広めようとするひともいると。

 で、ぼくとしては、やはりプラスを広めたがるひとの味方をしたいのですね。

 自分の好きな作品を広めようとすることは、自分の価値観を広めようとすることであるわけで、自分なりに世界を良くして行こうとする行為だと思うのですよ。

 もちろん、その価値観が正しいかどうかはわからない。でも、それをいったらだれだって自分の価値観が本当に正しいのかどうかは知る術がないわけで、ひとはただ、自分の価値を信じ、行動していくしかないのだと思う。

 自演乙のパフォーマンスもまた、そういう行動なんじゃないかな。

 オタクは自分の趣味を広めたがる。それは自分の信じる価値で世界を塗り替えて行こうとする行為。「布教」という言葉は、案外、正鵠を射ているのかもしれませんね。