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Something Orange このページをアンテナに追加

2009-06-11(木)

この少女小説がエロい!


愛百合女学院へようこそ (ティアラ文庫)

愛百合女学院へようこそ (ティアラ文庫)

 ま、少女小説といえるのかどうか微妙なところですが、昨日も書いた通り、フランス書院から出ているHありの小説〈ティアラ文庫〉を二冊、買ってみた。

 そのうち『愛百合女学院へようこそ』は読み終えたので、以下はその感想など。

 いやあ、これはすごい。読んでいて頭がくらくらした。タイトルからわかる通り、百合小説であるわけですが、その世界のディープなこと。

 ま、百合小説には詳しくないから、ひょっとしたらこの世界ではこれが普通なのかもしれないが、なかなか三十男には入りづらい世界である。

 まず、入学式にうさ耳付きアリス服を着込んでくる主人公が受け付けない。その主人公に対し、半年間は私服着用を許可する学校が理解できない。「きゃう〜〜〜ん」が口癖で、出逢ったばかりの主人公に対し、いきなりセクハラを始める〈王子様(女の子)〉が許容しえない。

 思わず途中で挫折しかけたが、ま、そこはぼくも色々と読んできていますからね、すぐにこういうものなのだと割り切って読むことを覚え、事なきを得た。

 いったん割り切ってしまうとこれはこれでなかなかおもしろい。H描写も濃密だしね。

 この『愛百合女学院へようこそ』の成田空子も、いっしょに購入した『華の皇宮物語』の剛しいらも、ふだんは主にBL小説を書いている作家らしい。

 じっさい、『愛百合女学院へようこそ』の強引な展開は、性別さえ変えればBL小説でも通用しそうである。BLも百合も男女カップリングも、結局、作劇の方程式は同じなのかな、と思ってしまう。ようするに女の子の夢の世界であるわけだ。

 個人的には、ティアラ文庫には、それなりに期待している。ここから大人向けのライトノベルが出て来る可能性を妄想している。

 ぼくはオタクなのでライトノベル的なものは好きだが、さすがにこの歳になると、ジュブナイル的な物語には物足りなさを感じる。そこでダークでアダルトでエロティックなライトノベルを読んでみたい、と思うわけである。

 もちろん、既存のライトノベルにもそういう作品はあるけれど、表現の枠がより広いと思われるティアラ文庫から何かおもしろいものが出てこないかな、と思う。

 ま、エロエロエロ小説もいいけれど、もっと大人向けの渋い作品が出たら感心するよね。百合作品にしても、いわゆる『愛百合女学院へようこそ』のような作品だけでなく、もっとダークでハードボイルドな作品がほしい。

 もっとも、ぼくは主要購買層から外れていることはなはだしい存在だと思うので、あまり要望を並べることはできないのだが。

 しかし、『愛百合女学院へようこそ』はエロかった。美少女文庫で普通に通用しそうなレベル。評価が高い『華の皇宮物語』がのこっているので、そっちにも期待することにしよう。