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Something Orange このページをアンテナに追加

2010-01-25(月)

すべての新人賞には第0次審査落ちがある。


 ひさしぶりにまともな更新です。いいかげんもうブログの書き方を忘れているわけですが、リハビリとして新人賞の話でも書きましょう。題して「すべての新人賞には第0次審査落ちがある」。

 釣りタイトルのようにみえて、その実、ほんとの話。多くの小説、漫画などの新人賞では第1次審査、第2次審査、第3次審査、などと関門があるわけですけれど、そのまえに「第0次審査」があるということですね。

 つまり、原稿を出すまでが「第0次」。この「第0次」で落ちているひとは少なくないはずです。ようするに、原稿を出すこともできずに終わっているということですね。

 その理由はもちろん、色々と考えられます。単純に書くのが遅くて間に合わなかったとか、規定枚数をオーバーしてしまって出せなかったとかね。

 ただ、それ以上に多いのは自意識の問題で出せなかったひとではないでしょうか。つまりまあ、どんな作品も出しさえしなければ落選しないわけです。だから、必要以上にプライドが高いひとは作品を出すことすらできない。出して落ちたらショックですからね。

 しかし、当然、出さない原稿が受賞することはありえません。だから、出したいのに出さずに終わっているひとは第1次で落ちているひとよりもっとまえの段階で落ちているに等しいことになります。

 まあ、新人賞に限らず、失敗することが怖いから行動しないということは往々にしてあるでしょう。行動さえしなければ「本当はやればできるんだ」とじぶんをごまかすことができますから。

 けれど、これは文字通りのごまかしです。どの分野でも、「やればできるけれど、やらない」と考えるひとは、一生やらずに終わるものです。失敗して泥にまみれる覚悟のある人間だけが成功を掴み取るチャンスを得るのです。

 そういう意味で「第0次審査」はある意味、それ以降の審査以上に高いハードルであるといえるでしょう。それはじぶんじしんという名の壁なのです。

 ぼくも長年「第0次落ち」していたようなものなのだけれど、ようやく最近踏ん切りがつきました。絶対安全な立場を捨て、リスクを背負うこと。すべてはそこから始まります。その覚悟さえあれば、とりあえず「第0次」を突破することはできるのです。

 仮につぎの第1次であえなく落選するとしても、なにもしない人間よりは前進しているといえます。なにもしないほど楽で安全なことはない。しかし、あたりまえですが、なにもしない人間は、なにもなしえない。

 種を蒔くものだけが、収穫を得られる。あなたがなんの分野で挑戦するとしても、「第0次」で落ちることこそが最悪なのだということは憶えておいていいでしょう。