2006-06-30
■こういうことだけは行動力を発揮する
体育着替え:公立小学校の6割強で男女同室 文科省調査−今日の話題:MSN毎日インタラクティブ
こういうことに使った時間と労力をもう少し違った、本当に必要な方面で使えばいいのにと思う。こういうのを見ると、文科省の無能さがよく分かる。これによって、教員などを不当に批判することだけは止めてもらいたい。そういう批判で教育が良くなることはない。
こういうのを「事実」と言うなら、全国の学校の何割に着替えのための設備が完備され、何割の学校で、着替える時間がきちんと確保されているのかきちんと示すべき。そういう「事実」もきちんと示さなければ、この記事にある数字だけで批判するのは妥当ではない。
■誰の「ニーズ」か
学力テストにしても食育にしても英語にしてもそうだが、そういうのは一体誰が求めているのだろうか。どれも、どこかの誰かがニーズを創り出すためにキャンペーンを行い、それがいつの間にか保護者や子どもの「ニーズ」なんだと言われるようになったもの。だから、そのニーズは実態から乖離する。
そのために場当たり的、短期的な対策に終始する。そうして本当に必要なところやものにはまったく目が向けられず問題はそこで深刻化していく。
そういうニーズは流行だからいつかは下火になる。そういうのに乗って国などが数年間の目標や行動計画などに取り入れてしまうと、流行が終わっても止められずに、いつまでやっているのかと批判を受けることになる。
現場などでそういう流行に流されないで、こつこつと実践している人たちが、時代に適応できないなどといって批判されたりもする。
今の教育改革は、実態をきちんと把握せずに行われているからそういう傾向はこれからも続く。一度聞いてみたらどうだろう。「学力テスト」「食育」「英語」それは誰の「ニーズ」なの?と。
■いいじゃない。こういうのがお客様の「ニーズ」なんだから。
都道府県の学力テスト、小中で対策“過熱” : ニュース : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
小3から中3までの全員を対象に毎年10月、学力テストが実施される岩手県。3回目の昨年、ある小学校で1か月前から連日、テスト準備が行われた。
10分間の朝自習の時間や授業の一部を使い、試験科目の4教科でテスト対策の学習をした。教材は「おさらいプリント」。教師が過去の出題から正答率が低かった個所を抽出し、市販の問題集を参考に対策問題を作った。
本番2週間前には「模擬テスト」も実施した。当初は一部の教師だけで行っていたが、未実施の学年と大差がついたため、いつの間にか全員が取り組むようになった。保護者に事前に知らせていたが、授業は押せ押せになった。
小5と中2の全員にテストを行う東京でも、放課後や授業中に、予想問題を繰り返し解かせた学校があった。一昨年には、テストと酷似した「予想問題」を直前に実施した学校のあったことが判明。都教育庁が関係者に事情を聞く事態になった。真相は未解明だが、同庁は問題用紙をギリギリまで学校に運ばないなど不正防止策をとることになった。
こんなことは最初から分かっていたこと。今さら問題だなどと言えるはずがない。それよりも、
こうした現状について、岩手県教委は「テストは健康診断と同じで、授業の問題点を見つけ、解決策を探るためのものだ。点数稼ぎのその場しのぎは姑息(こそく)だ」と困惑を示す。都教育庁も「事前指導がすべて悪ではないが、直前の指導ではなく、年間を通した学力づくりが望まれる」と話す。
という他人事のような教育委員会の態度。記事にあるような状況を自分たちが作っているのを棚に上げてこういうことがよく言えるものだ。
敢えて言うなら、「点数」を一点でも挙げて欲しいというのが「ニーズ」ならそれで良いではないか。それが「学力」だと考えられているのだし。その「学力」が下がったとマスコミも大臣も大騒ぎをしたではないか。そうしてこの記事にあるような本末転倒な状況が生まれている。
来年から実施される「学力テスト」でも全く同様の現象が起こる。しかし、そういう心配はないのだと楽観的な見方をする人は多い。そういう人たちにもう一度聞きたい。過去と同じことは本当に繰り返されないのかと。
以前、学力テストについて書いたものがあるのでリンクしておきます。よろしかったらどうぞ。http://blog.livedoor.jp/kaikai00/archives/50018676.html


