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2006-11-30

教育再生会議というごっこ遊びはもう止めにしませんか

教育再生会議「心の成長」策提唱 「30人31脚」など

asahi.com: 教育再生会議「心の成長」策提唱 「30人31脚」など??-??教育

 安倍首相直属の教育再生会議の「規範意識・家族・地域教育再生分科会」(第2分科会)は29日、来年1月に打ち出す第1次報告の素案をまとめた。「子どもの『心の成長』のために」と題し、「家族の日」を創設し、家族一緒に夕食を取ることや、協力・助け合い重要性を実感してもらうため体育の時間に「30人31脚」を行うことなどを提唱している。

 例えば、会社の企画会議に人の企画、それもたいした企画でもないものをコピペして、それを企画書ですと言って提出されたらどうしますか?例えば、既に知られているようなものを、あたかも自分が大発見したように書かれた論文を提出されたらどうしますか?人の書いた脚本、しかも駄作と言われているようなものを名前だけ変えて出してきたらどうしますか?おそらく、すべて否定されやり直せと言われるでしょう。それと同じことを教育再生会議では平気な顔をして、自分たちこそ教育を再生するんだと言って行っている。

 教育再生会議子ども騙しのようなことをやっているにも関わらず、これまで文部科学省や教員達の無能ぶりを嘆いていた方々は批判をしない。それはなぜなのか。まだ、発足して日が浅いからなのか。それとも、教育再生会議が何をやろうと関係ないからとあきらめているのか。

 教育再生会議安倍内閣の「重要課題」として教育を掲げ、その中核を担うために発足したはずだ。それが、こういう子ども騙しのような、国民をバカにしたような提言を行っている。それも、社会的には認められた素晴らしい肩書きを持った方々がやっている。子どもたちの教養の無さを嘆く前に、こういう方々の教養を嘆くべきだ。

 教育の問題をこういった方々が左右するとしたら、この国の将来はそれこそ危険ではないか。結局彼らがやっているのは「教育改革ごっこ」であって、教育改悪でしかない。そういうものをいつまでも許しておける余裕はない。教育再生会議というごっこ遊びはもう止めにして、本当に教育の問題を議論できる場をつくって、問題の解決を目指すべきだ。教育再生会議の委員の一人は、「いじめは100パーセント教師の責任である」と言った。しかし、そういう彼らは、教育に対して全く責任を果たしていないばかりか、自分たちの責任を他人に押しつけている。どうしても、教育談義をやりたければ、自分たちで資金を出し、自分たちだけでやればいい。こういうのは飲み屋や井戸端でやればいい。諮問機関などという公的な機関でやるような議論ではない。何度も繰り返して言う。教育再生会議は解散せよ。税金と時間をこれ以上無駄にしてはいけない。

【主張】いじめ緊急提言 問題児童に奉仕は良い薬

Sankei Web > 主張 > 【主張】いじめ緊急提言 問題児童に奉仕は良い薬(11/30 07:00)

 この社説のように、くだらないことを評価してしまうのが教育再生会議を後押ししている。

社説2 いじめ緊急提言、にじむ苦渋(11/30)

NIKKEI NET:社説・春秋 ニュース

 一体あの提言のどこが苦渋に満ちているというのか。苦渋に満ちていると言うよりばかばかしさが満ちているではないか。

いじめ緊急提言:厳しい教育現場の声 「アメとムチ」

いじめ緊急提言:厳しい教育現場の声 「アメとムチ」  ??教育:MSN毎日インタラクティブ

 一方、提言に文部科学省幹部からも批判の声が漏れた。内容の多くは、すでに同省が各都道府県教委などに指導・助言をしている。ある幹部は「なんで今ごろこんなものを(提言するのか)……。けんかを売られているような感じがする」と批判した。

 喧嘩を売られているのは官僚だけじゃない。国民にも喧嘩を売られている。

(追記)

 いただいたコメントにここでお答えします。

 私は、教育再生会議なるものが設置されるということが明らかにされたときから一貫してこのブログで主張してきたことがあります。それは、現在教育再生会議という形ではなく、中教審を改編して、専門家をきちんと委員として入れて、議論する場を設けてほしいということです。また、それは、これまでの中教審のように諮問がなければ議論しないのではなく、教育の問題について主体的に議論し、調査し、提言を行えるものをということです。

 また、いじめの問題が取り上げられて、教育再生会議の緊急提言が出されるまで日数がありました。もし、いじめの問題に限って議論をし、何らかの提言を行うとするなら、いじめの問題について中教審等でこれまでどのような議論が行われてきたかを調査すること。その後の実施状況がどうかを調査すること。いじめの問題について専門家からヒアリングを行うこと。現場に行って話を聞くこと。そういうことができたはずです。何も忙しい再生会議の委員の方々がやる必要はなく、官僚や研究者に依頼し、調査等をしてもらい、その報告をあげてもらって構いません。その上で議論し、まとめたものを提言として出すことはできたはずです。そういうことを教育再生会議はやってはいません。

 また、教育の問題を本当にやろうとするなら、常設の機関を設けることも可能なはずです。一つ例を挙げます。戦後間もない頃、前田多聞氏が文相のころ、今後必ず必要であるとして、大臣自ら行政法などの専門家を文部省に入ってほしいと依頼され、田中耕太郎氏などが文部省に入省された。その時入省された方々が教育基本法や戦後の教育の立ち上げを行った。前田氏は後に文相時代の自他共に認める功績はそういう方々を入省させることができたことだと語っています。

 前田氏がやったように、安倍首相自ら、教育重要課題であるからぜひ力を貸していただきたいとおっしゃって、文部科学省や中教審、国立教育政策研究所などを改編し、教育の研究者等必要な人材を迎え入れ、教育問題に対応できる常設の機関を創設することも可能だったはずです。

 今後可能な範囲でいじめ問題だけでなく、教育の問題について自分の考えを書いていくつもりです。それが「ごっこ遊び」と変わらないと思われれば批判してください。

nanashinanashi 2006/11/30 17:04 これはちょっとという案も出ていますが、まだまだ意見を絞る段階ではないと思います。
ところで、痛切な批判は書かれていますが対案が示されていません。是非「ごっこ」じゃない対案を示してください。

kaikai00kaikai00 2006/11/30 23:58 nanashiさん、コメントありがとうございます。
コメント欄ではなく、このエントリーの追記でコメントに返事を致します。ご了承ください。

taketyanntaketyann 2006/12/02 21:46 「家族の日」を作るだの「30人31脚」だの、どうしてこんなくだらない発想が出てくるのか?やはり委員のほとんどが「素人」だからでしょう。義家氏と陰山氏ぐらいではないですか?現在の教育現場を知っているのは。
あとの方々は実際にいじめに対処した事もないから、「テレビで子ども達が力を合わせて走ってたなあ、あれやってみたらいいんちゃう?」というような井戸端会議レベルの話し合いしか成立しない、まったくもって税金の無駄ですよね。

もう少しまともなメンバーで議論してほしいものですが、効果のある対案を出そうと思えば専門家による会議だけではなく、「人と予算」が必要不可欠です。先進国では日本ぐらいですよ、1クラス40人なんて大勢を教師一人で面倒見てるのは。お金をケチっていてきめ細かい教育などできるはずがないということにいい加減気付いてほしいです。
具体的には学級は25人以下にする、常駐のカウンセラーを各校に配置する、発達障害や不登校気味などの課題のある子を個別にケアする臨時スタッフの拡充などが私の考える対案です。非現実的だと言われればそれまでですが。

いじめの責任を教師に負わせて処分をちらつかせるといったやり方も、お金をかけたくない方法のひとつでしょうが、こんなやり方では絶対に事態は好転しないと断言しておきます。一部のひどい教師の存在を理由に、他の真面目な教師を追い込んでいけば、彼らはやがてモチベーションを失い、人材というお金で買えない貴重なものを失っていくことになり兼ねないと考えています。

kaikai00kaikai00 2006/12/03 00:40 taketyannさん、コメントありがとうございます。
taketyannさんがおっしゃるようなことは、非現実的だとは思いません。やろうと思えばできないことではないですから。それと同時に、学校の外部でも何らかの対策は必要になってくるだろうと思います。
彼らは、自分の責任を教師に責任を負わせよう、何かあれば教師を処分すればいいと考えているのだろうと思います。

七星 来人七星 来人 2006/12/03 08:33 全く賛成です。taketyannも書いてますけれど、人材確保が一番確実で効果的だと思っています。なぜなら家庭教育も社会教育も子どもの教育から手を引いてしまって、学校教育だけにすべての責任を持たせようとしているからです。
詳しくは私の「野球にたとえて」の(1)と(2)をお読みください。

kaikai00kaikai00 2006/12/03 23:15 七星来人さん、コメントありがとうございます。
七星来人さんのブログのエントリ読みました。私が言うべきことではないのかもしれませんが、外から見た感覚よりも現場は確実に変化していて、それも悪い方に変化している。でも、そういう変化を見ることなく、変われと一方的に迫ってくる。そういうことが現場にどういう影響を与えているか、彼らは知ろうともしないでしょう。だから、現場は一向によくならないだろうと思います。

swsw 2006/12/08 02:19 この会議にしても公務員制度改革にしてもそうなんですが、
待遇を下げ、身分保障を薄くすることを提言しておいて、
「優秀な人材の確保を目指す」とか言ってるのは何なんですかね?

彼等の頭の中では、締め付けが厳しく待遇の悪い職場ほど、良い人材が集まることになってるんでしょうか?
…まあ、霞ヶ関高級官僚の滅茶苦茶な労働環境に慣れちゃってるせいかもしれませんが。

kaikai00kaikai00 2006/12/08 10:12 swさん、コメントありがとうございます。
以前、ある議員が「給与が低くても教師になりたい、という人物を募った方が教育の質は向上する」というようなことを言っていたので、彼らの頭の中ではswがおっしやるようになっているのかもしれません。

ichi1ichi1 2007/02/10 22:21 はじめまして。
先日、教育再生会議第一回報告書というもの読む機会がありました。
中身は、、、ひどいですね。。
特に、最後まで現状の何が問題なのかが明記されていないため、最初から論点がまったく定まっていないのが非常に気になりました。
そもそも自分たちが問題と思っていることについて、調査している形跡はまったく見られませんでしたし。。。
私もよく会社に入りたてのころ、期日が迫っているのにまったく何も調べていなくて、あわててきれいごとや、当たり前のことを、あいまいにぼかして書いていたことがあったのですが、この報告書はまさにそんな感じでした。
問題が明確なら、それを改革することは悪くないのですが、あいまいなままなぜかうまくいかないから変えてみようじゃぁ先行きは不安ですよね。。。
そういう私も自分改革中ですが、何が問題かが明確にはなってません・・・笑。

kaikai00kaikai00 2007/02/11 00:01 ichi1さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
教育再生会議は、ichi1さんがおっしゃるように問題についてきちんと現状を把握するとか、これまでの経緯を調べるとか、他国のことを調べるとか、そういうことをしていません。そういうもので、何が問題か明らかになるはずがありませんよね。

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