時間が増えたってさ。偽装だけどね。

総合減らし、主要科目に振り分け 中教審中学教育課程選択

 授業時数の増やし方は教育委員会や各学校に任せるとしている。1時間の授業時間を現在の50分間から短縮させることで総授業時数を増やすほか、朝や放課後の読書活動、ドリル学習などこれまで授業数にカウントしていなかった時間を算入したり、夏休みや冬休みを短縮して増やすことも可能であることも明示する。

 「授業時数」という表面的なところだけにこだわるから,「授業時数増」という偽装を奨励する。ここにある授業時数の増やし方は,姑息なやり方であり,そんなものに何の意味があると言うのだろう。
 授業時数が増加しさえすればそれで子どもが学んでいると思いこむ。そんなことで「学力不安」が払拭できるなら,これほど楽なことはない。
 「家で夜遅くまで明かりを点けたままにするといいんだって。」「なんで?」「学校でもやってるじゃない。ドリルの時間は授業時数でカウントするって。」「分かった。明かりが点いているとそれは自宅での学習時間にカウントできるんだね。」「当たり。学校もやるんだから誰も怒らないよね。」「そんなことやって学力が付くはずもないのにね。」