梶ピエールの備忘録。 RSSフィード

2010-02-14

[][]中国短期金融市場に異変が?!

上海インターバンク市場金利(SHIBOR)のデータより。

オーバーナイト

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1週間物

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2週間物

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1カ月物

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 春節前で資金需要が一時的に上昇したという効果も考えられないではないが、これは明らかに2月12日に発表された預金準備率の0.5%引き上げの効果がモロに出たものとみるべきだろう。SHIBORのデータを観る限り、短期金融市場の資金需給の状況は2009年7月以来の大きな転換を迎えつつあるように思える。

 預金準備率の引き下げは過剰な銀行融資の伸びを直接引き締めるというよりも、市場の余剰資金を吸収することで金利の引き上げや直接の融資規制といった政策を効きやすくする効果、および市場へのアナウンスメント効果(これが効きすぎる危険性もあるが)を狙ったものと思われる。ただ、今回の決定が近いうちの利上げにつながる可能性は極めて低いのではないか。中国人民銀行には金融政策決定の独立性はない。昨年末の中央経済工作会議における「適度な金融緩和政策の持続」という決定がまだ生きている以上、それを覆して利上げを行うことはできないはずである。当面は準備率の追加的な引き上げでしのいで、利上げが行われるとしたら、今年の年末に新たに開かれる中央経済工作会議の結果を待ってから、ということになるのではないだろうか。

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