学校公開参観記①

5月25日(土)は今年度最初の学校公開でした。
この日は記念すべき日となりました。
なんと!全員の保護者が参観に来てくれました。
今まで、学校で常に最下位の参観者数だったのがうそのようです(笑)
あるときは、一桁、あるときは、保護者以外の他校の参観者のほうが多いときもあったのに!



とまぁ、それだけ関心が高かったということでしょうか。
「変なことやってそうだから心配だ…」ということもあったのでしょう。
今回も、そんな変な授業に何名かの参観者が来てくれたので、
ありがたいフィードバックをいただきました。
感想と質問に対して、さらに自分の考えを整理すると同時に、
また新たなフィードバックをいただけたらと思います。
よろしくお願いします。



ではまず、まこっちゃんです。

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甲斐崎学級の公開日参観

今日は、自分のクラスの作家の時間、なんとなく回っているようだし、子どもたちも楽しそうだし、でもどうなんだろう、まだ見えていないこと、そして自分でもうっすらと課題に感んじていることをしっかり考えてみたいと思い、KAIのクラスを参観しました。



事前の見てきたいことリスト
①カンファランスの様子
②一人一人の見取り
③KAIの立ち位置
④子どもの様子
⑤システムの工夫。手立て
⑥作家の椅子の時間
⑦これまでのミニレッスンについて
その他、子供同士のつながり、作家以外の授業、5時間目のPAのねらい、KAIと子どもたちの様子
それにそって振り返ってみたいと思います。


①カンファランスの様子
書いている子どもの中を回って、先ほどやったミニレッスンに絡めて「書き出しの工夫をしてみたら」というのだけ聞こえた。
一か所に2〜3分くらいだろうか回る順番とかはとくに決めていないように思えたが、なにかあの子に行こうという時の基準はあるのだろうか。
ちょっと余計なおしゃべりに見える子、消しゴムを投げている子がいてもそこに行ったりはしない。
そのうちにその子たちも、作品のことについて話し始めたり、遊びをやめて熱心に書いたりしていた。
カンファランスの記録のようなものはとっているのだろうか。



②一人一人の見取り
これについて具体的に今のクラスでどうされているのか聞いてみたいところだったが、公開日のため話しかけることははばかられた。
以前は進度表のようなものがあり、画鋲を動かす進度表があったが現在はどうしているのだろう。
私は今、だれがどうしているのか正直把握できていない。
作家のノートを回収して見るのがよいのだろうか。
KAIのクラスの子のノートに赤丸があるのが見えた。あれはなんなのだろう。
ノートチェック、そしてコメントなどもしているのだろうか。




③KAIの立ち位置
小さな声で回っている。
ミニレッスンの時はベンチに座っていて、立っていない。
一斉授業のような、先生が黒板の前でパフォーマンスしているような感じではなく、全体の一部のような感じで。
これは、昼食を食べに行った時もまっちゃんやタクヤと話していたのだが、あまり注意の言葉を子どもにかけていることがない。
作家の時間でも、図工でも、PAでも。
例えば、「静かにしなさい。」ではなく「しゃべっていい?」と子どもたちに問う。
「やめなさい。」ではなく「こういうのやめない?」と子どもたちにに問う。
PAでも、子どもたちを待つ。私ならどうするか、もっと焦って声かけてしまうだろう。
また、指示の出し方としてよく言われるきちんと子どもたち全員が静かになってから次の指示を出すという感じではなく、もしかして聞いていない子もいるのでは?というかんじ。
しかし、子どもたちはしっかりとKAIの言葉をキャッチしていて行動する。
ちょっと不思議に感じるとともに、自然だなあと思った。
PA「進化じゃんけん」ではKAIは子供達と一緒に楽しんで参加していた。その楽しさは自然なのかわざとなのかわからない。
進化じゃんけんはだんだん長丁場になり、はじめに人間に進化した子たちは少し冷めた表情。
そんな時私なら頃合いを見て途中で切り上げてしまうだろうなと思いながら見ていた。
KAIはなかなか切り上げない。それにもなにか意図があるのだろうか。
そしてパタパタ。
低学年、土曜日の5時間目ということもあってか、パタパタの時に座っている子が何人も寝っころがり始め、しまいにはある子が「昼寝したい〜」「のんびりしたいよ」と言い出す。
親も見ている。
「ちゃんとやって」という子もいる一方でダラダラ組の勢いはすごくなっていく。
KAIは黙ってそこにいる。


④子どもの様子
ミニレッスンなどの時、「集まって」と声はかけているが、列になったりすることはなく、わりと好きに座っている。
KAIのすぐ近くにいる子、中間層、そしてその外側、そしてまたその外側と何段階かに分かれている。
最後列はよく言われる聞く態度ではない。
無意識に寝っ転がっている子も。
しかし、ミニレッスンで話していることをキャッチして考えていることがなんとなくわかる。
聞くというのは、相手に対する態度面で評価しがちだか、どうやらそうではないようだということが、KAIのクラスのを見ているとわかる。
読み聞かせで一番後ろにいる子たちが、「ねぎを運んで」に反応したり、PAでもよく発言をしていた。



⑤システムの工夫、手立て
作家の時間の共有の時間で、全員が作家の椅子に座った子にファンレターを書いてその場で渡していた。
自分の教室では最近挙手によるフィードバックになっていて、アドバイスのようなことが続くとあまりよい雰囲気にならないことがあった。
付箋に書く時の言葉についてもミニレッスンが必要だと再確認できた。


⑥作家の椅子(共有)
どのような椅子なのか興味があったのだが、KAIの座る教員用の椅子


⑦これまでのミニレッスン
これについてはFacebookなどでも公開されているが、いろいろ聞いてみたかった。



⑧その他
保護者会も廊下からのぞき聞き。
作家の時間について丁寧にその価値を説明していた。
作家の時間をやるとなると、ここまで保護者の理解を得るためにしなければならないのかと正直思った。
私にはできるだろうか。
国語の学習指導要領の内容と照らし合わせ必要なことをやっているということを伝えなければならない。
今なら頑張ればできそう、でも、何年か前なら無理だっただろうなと思う。




何年か前にも参観させていただきましたが、その時とは違う思いがありました。
一日中見ていてもドキドキして目が離せない
そんな一日でした。
今日は東京都の教職員センターで書くことの研修に行きましたが、そこでもミニレッスンのヒントを得ることができました。
もうすぐ保護者会です。
なぜやるのか、しっかりと自分の言葉で伝えたいと思います。
ありがとうございました。


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ありがとうございました。
では、いくつかの質問に答えていきますね。


①カンファラン
回る順番は決めてません。
なんとなくです。
1週間のうちにすべての子にやろうとは思っていますが、特に記録を取ることもありません。
でも、記録を取ることをおススメします。
無理のない範囲で。
「書いている子」のところにいきたいので、書いていない子のことはあまり気にしていません。
そのうち書き始めると思いますのでそのときに行けたら行きます。



②一人一人の見取り
上にも書いたように、記録は取っていません。
コルクボードの進度表は、前回の高学年のときから使っていません。
書き出すと、もうどうでもよくなります。
先生も子どもも。
だれがどうしているのか、私も把握していません。
提出された清書原稿を読むくらいです。
やはり、カンファランスをこまめにやることだと思います。
ノートの赤丸は知りませんねぇ。
私はそんなものつけません。
赤ペンも使いません。
ノートの右側に書き込むこともありますが、青ボールペンです。
青ペンが好きなんです。
ノートの回収は、学期末にいつもやっています。
清書されていない下書きが山のようにある子もいますから。



③KAIの立ち位置
問い掛けは重要。
考える余地を与えるということと、最終的には学習者の自己判断、自己決定を促す意味で。
話す時には、ちゃんと聞く用意ができている子が損をしないようにしています。
授業の開始も、「はじめるよー」と言って、はじめる用意ができた子が「待つ」時間がないようにしています。
この子たちを「冷やす」ことをしてはダメです。
ここから崩れていきますから。
「ぼくたちはちゃんとやってるのに…」って。
それなりに時間がかかる子もいますが、一人一人切り替えにはかかる時間が違うのでしょうがないですよね。
その子のペースで。
でも、場を乱す行為は許しません(笑)
よく見ているとわかったと思いますが、始まりに追いついていない子や、話を聞いていない子、活動をちゃんとやっていない子たちを見ていると、ちゃんとやっている子の邪魔をしている子はいなかったでしょ?
さらには、そういう子を「注意」する他の子どもの声がなかったのに気付きました?
これが「自然な感じ」がする原因だと思います。
この、「注意する声」がないのが今のクラスをすごくよく表しています。
これは、前の高学年のときもそうだったなぁ。


アイスブレーキングは一緒にやっちゃいますね。
これは大人の研修でも一緒。
特に、進化じゃんけんは私、大好きなので😄
ゴリラまでいって負けちゃうのって、自分がやってても、子どもがやってても超笑える。
先に人間に上がっちゃった子も、見ているだけで楽しめるし。
なんで途中でやめないで最後までやるかというと、子どもが最後までやりたいというからです。
今度やる時に聞いてみるといいですよ。
絶対、「最後までやる!」って言いますから。


パタパタ、おもしろかったですねぇ。
黙って座ってたからあんなことが起こったんですね。
パタパタで起こったことは、もう自分にとって鳥肌ものの出来事だったので、別にブログに書き込みたいと思います。
しばらくお待ちください。
ちなみに、子どもたちは、1年生のときに、パタパタやっています。



④子どもの様子
うん、そんな感じです。



⑤システムの工夫、手立て
⑥作家の椅子
作家の椅子は、私の椅子です。
でも、作家の時間だけは「作家の椅子」です。
子どもたちは作家の椅子での共有の時間のことを、「作家大先生」の時間と呼んでいます。
私が、「今日の作家大先生は○○先生です〜」と言っちゃうからです(笑)
やる前に、作家大先生に、「何を書いてもらいたい?」って聞きます。
感想やアドバイス、このあとどう続けたらいいか、題名などなど。
聞いていた全員がその作品に関わることが大事です。
それでこそ「共有の時間」です。
でも、高学年では、後半はやってませんでした。
やっぱ、時間の問題は大きい。
付箋に書いてある言葉は、まだまだアドバイスにはなっていません。
感想も、「おもしろかった」「楽しかった」レベルのものがほとんどです。
でも、全員が関わること、関心をもつこと、作家先生と作品を大切にすることが大事です。



⑦これまでのミニレッスン
これは、一学期分をちゃんとまとめて、次回の西多摩PACEで報告します。
文書資料にしますので、参考にしてください。
今回はかなりまじめにやった(笑)



⑧その他
保護者会ではしっかりと目的と、意味と、意義を説明します。
文書でも、出版物の前書きにしっかりと残しておきます。
保護者の理解と協力は、もう何を置いても必須事項です。
一番の読者ですし。
管理職よりまずこっち(笑)
味方になってくれますよ😄



以上、思いつくまま書いてみました。
ありがとうございました。