『ドン・キホーテ』の主題というかテーマとは一体何なのか?


ドン・キホーテ 全6冊 (岩波文庫)



57 :吾輩は名無しである:2011/04/11(月) 23:44:54.66 ID:?
このセルバンテスの傑作と言われる文学作品、『ドン・キホーテ』の
主題というかテーマとは一体何なのか?
騎士道物語の読みすぎで、妄想に陥った年老いた下級貴族の主人公が、
自らを伝説の騎士だと思い込み、痩せた馬のロシナンテ
従者のサンチョ・パンサとともに遍歴の旅に出るという、
まるで主人公をバカにするような内容。
こんな人をバカにしたような作品は読みたくないよ


58 :吾輩は名無しである:2011/04/11(月) 23:51:26.39 ID:?
>>57は何と戦っているんだ?

64 :吾輩は名無しである:2011/04/21(木) 01:23:08.44 ID:?
>>57
>主題というかテーマとは一体何なのか?

理想を現実に適用する事は狂気と紙一重である
しかし、行為とはそれを踏まえつつ踏み出す事であり、
世間的には喜劇と捉えられる


66 :吾輩は名無しである:2011/04/21(木) 10:11:50.00 ID:?
たしかにドン・キホーテは喜劇的な人物かもしれない。
書物の世界から影響を受けて、妄想や理想を心に思い描き、それをそのまま現実に適用しようとする。
そして「行動する」とは畢竟、心の理想を現実に適用しようとすることに他ならないのかもしれない。
しかしそれを現実に実行する人は「まるでドン・キホーテのようだ」と狂人扱いされてしまうだろう。

きみはミュージカルの『ラ・マンチャの男』を観たことがあるか。
The Impossible Dream 〜「見果てぬ夢」――ピーター・オトゥール松本幸四郎の熱演で有名なこの曲のテーマは
年老いてもなお、夢や希望や、正義を胸に遍歴を続けていく一つの純粋無垢な精神のあり方。
作者セルバンテスが社会風刺や喜劇的な人物の描写の陰にしのび込ませていたもう一つのテーマが、これ。






→「本読みのスキャット!」TOPページへ