田中慎弥も衝撃を受けた川上未映子の詩
引用元:http://toro.2ch.net/test/read.cgi/books/1342365000/
番組で、ユリイカが好きで詩を載せたいのですがと打診したところ、では投稿してくださいといわれて投稿募集欄を見た川上さんが、
私の想像してるユリイカの詩と
投稿募集欄の改行の早さに違和感を感じてどうも気乗りしなかったらしく
そのままにしていた折にブログをみた編集者?が一編だけなら掲載しましょうという気になった氏の詩。
田中慎弥氏もこの詩には衝撃を受けてしまって、川上氏の魅力にノックアウトされたとか。
http://www.mieko.jp/blog/2005/03/post_3.html (未映子の純粋悲性批判より)
私はゴッホにゆうたりたい
春が煙っておる。なんか立ち込めている。
何でもないよな一面をさあっと塗ったようなこんな空も、
ゴッホには、
うろこみたいに、飛び出して、
それは憂う活力を持ち、美しく、強く、見えておったんやろうか。
春がこんこんと煙る中
私は、
ゴッホにゆうたりたい。
めっちゃゆうたりたい。
今はな、あんたの絵をな、観にな、
世界中から人がいっぱい集まってな、ほんですんごいでっかいとこで
展覧会してな、みんながええええゆうてな、ほんでな、どっかの金持ちはな、
あんたの絵が欲しいってゆうて何十億円も出して、みんなで競ってな、なんかそんなことになってんねんで
私はどうにかして、これを、それを、
あんたにな、めっちゃ笑ってな、
ゆうたりたいねん。
ゆうたりたいねん。
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田中 慎弥
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