本を毎月1冊読む《5月分》


「聞く力 心をひらく35のヒント/阿川佐和子
阿川佐和子さんのこの本は以前に読んだことがあります。なぜこの本を再読したかというと、今年の課題にスタッフとの面談回数を増やし、面談の質を高めることを掲げていたので、聞く力をつけようと思ったから。
毎週土曜日の朝、ゲストをお招きしてインタビューをする「サワコの朝」という好きな番組があり、この本のエッセンスが結構展開されていて興味深いです。
①面白そうに聞く
ただひたすら「そう」「それで?」「どうして?」とほんの一言を挟んで、あとは楽しそうに、穏やかな温かい表情で聞き続ける。相手が「この人に語りたい!!」と思うような聞き上手になることが大切。なるほど。良い質問をしなきゃいけないと思っていた私には目から鱗でした。
②質問の柱は三本
インタビューに臨む際、「質問は一つ」を基本のモットーにしつつ、聞きたいテーマをだいたい三本ほどに絞り込むことが大切。そっかぁ〜。当初、あれも聞かなきゃ、これも聞かなきゃみたいな感じで、メモに幾つも質問を書いてそれを見ながらの面談でした。次の質問を考えたり、メモをちらちら見てると、相手の話しに集中できない。。。
質問をする。答えが返ってくる。その答えの中の何かに疑問を持って次の質問をする。また答えが返ってくる。その答えを聞いて、次の質問をする。まさにチェーンのようなやりとりを続けてインタビューを進めていく。本気で相手の話しを聞けば、必ずその答えの中から次の質問が見つかるはず。面談でも同じことがいえるなぁ。とにかく一生懸命に聴くことが大事。
③相槌の極意
ある臨床心理学者の人の話を聴くことの大切さの話も唸らされました。
「ただ相手の話を聞くだけ。聞いて、うんうん、そうか、辛かったねえ、そうかそうか、それで?って相槌を打ったり、話を促したりするだけ。」
アドバイスはしない。自分の意見を伝えようとか、自分がどうにかしてあげようとか、そういう欲を捨てて、ただひたすら「聞く」。「ちゃんと聞いていますよ」「もっと聞きたいですね」という促しのサインがあれば、人は自ずと内に秘めた想いが言葉になって出てくる。「ただ聞くこと。それが相手の心を開く鍵。」
面談を始めてからこの「聞く」ことの難しさを体感しています。ついつい話の腰を折ったり、ついつい自分がしゃべりすぎたりで猛省中。相槌、うなづき、共感することの大切さを改めて痛感しました。
④先入観にとらわれない
⑤「オウム返し質問」活用法
⑥相手の気持ちを推し測る
⑦「あれ?」と思ったことを聞く