貴陽激変〜貴州再訪1

先週、2年半ぶりに貴州省へ行ってきました。
貴州省というのは九州の5倍近い面積があるのに
在留日本人が10人いるかどうかという、中国の片田舎。
重慶市の南、雲南省の東に位置しております。

貴州省修士時代から足掛け6年ほど通っていたところ。
今回はお世話になった方々に博士論文を渡しに行く旅でした。
先月の尖閣問題に端を発する暴動で周囲に止められて
しばし様子を見ていたのですが、
一応行ける程度と判断してえいっと行ってきました。

まあ、私現地では現地化が激しいですからね…。
(参考:2006年某日の私)


そんなわけで行ってきました貴州省
到着して3日ほどは省都である貴陽市に滞在。
花渓という貴陽市郊外にある大学内のホテルに泊まって
慣れ親しんだ街をゆっくりめぐる…と思いきや、
もうすっかり激変!
まず、花渓から直接貴陽の中心部に行く90路がない!
不便!
これは「郊外からの車を直接中心地に入れないようにすることで
渋滞を緩和するという定番の交通計画なのですが、とりあえず不便(笑)
しかも中型バスがほとんど消えてて、日本にありげな大型バスのみに。
ますます、貴陽が普通の大都市に…。
街中もこんなんですからね。

そして、昔は街中にあった長距離バスターミナルは
すべて郊外に新しくできた(前回行った時は開発が始まったとこだった)
金陽新区に移って、すんごい巨大なのができてました。

(すんごいでかいバスターミナル)

そんなわけで、交通事情が一変していたので
なかなかふらふら歩くというわけにもいかず。
貴陽では毎食違う友人と一緒に食べては帰るという
タッチアンドゴーな生活を過ごしました。
楽しい時間をありがとう!

(ミャオ族酸辣魚。激辛鍋でした)

あと、注目の変わりようと言えば、
人民広場がえらいことに。

かつてウォルマート(人民広場の地下にある)が
かっこいいピラミッド型入口を構えていたのに

その周りにあった噴水もろともきれいさっぱり消え去って
奥に超巨大謎の金ぴかUFOモニュメントが出来上がっていました。

うーなんなんだこれ…。
前の方がかっこよかったよ。

ちなみに中国各地で反日暴動があった日は貴陽でもデモ行進があって
この人民広場を出発点にメインストリートをそれなりの大人数で
行進していたようです。
貴陽には日本車以外とくに破壊するべきものもないので
何事もない(物理的には)平和なデモだったようですが。
写真は撮り忘れましたが、
たまーに「日本を追い出せ!」「釣魚島は中国のもの!」
ステッカーを貼った車とか
日本製品不買!」の横断幕を下げた中国ブランド車販売店
ありました。
(全部車関係やん…w)
これ以上雰囲気が悪化しないでほしいんですけど、
どうなることやら。