少年少女森のリースメイキング

17日(日)は、土曜日の日記:http://sns.city.morioka.lg.jp/blog/blog.php?key=37737で紹介した、岩手自然ガイド協会設立準備会の少年少女盗人森のリースメイキングに行ってきました。場所は盗人森。宮沢賢治の童話に出てくる小さな森が活動場所です。でもその前に、お気に入りの風景をちら見して。集合場所の姥屋敷小中学校前に到着すると、担当の方々が集まっていました。待つこと30分。ようやく子どもたち2人が到着し、例会が始まりました。まずは栗拾い。何でも取ってください、とのこと。トリカブトも見つけました。でも一行はすぐにそこを出て、いよいよ盗人森に向かいます。車1台がやっと通れるでこぼこ道の林道を登っていくと、やがて「盗人森」の表示が立っている場所に来ます。活動の拠点は、このすぐそばにある、石川さんの養魚場です。石川さんは、イワナの養殖をなさっています。養魚場のシンボルツリーはカエデです。雨が上がり、青空が広がりました。荷物を下ろして、まずは点呼と注意事項です。そして、今回はスペシャルゲストがありました。ニューヨークの大学で宮沢賢治を研究し、日本語を教えている。○×△さん。(爆)彼は日本語が堪能です。そして、賢治の心もよく理解しています。彼が推薦する賢治の「おきなぐさ」をみんなで読んで、賢治の視点に学ぶ活動を約束しました。活動は、リースの材料となる「つる」や、リースに飾る「木の実」を取ることから始めます。また、居残り班はかまどを作って、「芋の子汁」を作ります。まずは「ぶらぶら歩き」です。さっそく山ぶどうを見つけました。今年の山ぶどうは豊作です。1本のつるにこんなにたくさんのぶどうが生っているのは初めてみました。そのほか、赤い実や黄色い実、紫色の実、そしてホップの実までみつけましたが、今回は「サルナシ」や「やまなし」は見つけられませんでした。もちろん、ウルシには最大の注意を払って進みます。つるも集めて(僕はなんと、「サルナシ」のつるを切って集めてしまったではありませんか。これでは来年、「サルナシ」を取ることはもっと難しくなってしまいます。(涙)山に「取ってもいいかあ?」と聞かなかったせいだと思います。帰りに思いっきりたくさんのノバラの実(ローズピップ)を集めて帰りました。帰ったら、もう「芋の子汁」はできていました。取れたてのものはサトイモだけではありません。味の濃いハツタケ。ぬめりのあるアミタケ。味が最高マイタケ。キノコらしいボリ。ヤマノイモのムカゴもありました。で、僕のお目当てはこれなんです。イワナの塩焼きです。石川さんが愛情をもって育てたイワナを焼いてくれました。なんと11人の参加者に合計30匹。ぜいたくです。この20−21センチのイワナが一番おいしく、もっと大きくなると脂肪が増えてまずくなるのだそうです。焼き具合もばっちりで、とってもおいしかったです。今回は、初めての卵入りもいただきました。尻尾から頭まで、全部残さずいただきました。山は多くの幸を私たちに与えてくれます。この恵みは、人が自然の一員としていただくのが一番です。大量消費の犠牲になって捨てられていく動植物があるのは本当に悲しいことです。目の前にあるものを、感謝しながらみんなでいただく。そういう生活がしたいものだと思いました。各自雨のなか、タープの下でリースを作りました。出来上がった頃、やっと雨が止んだので、リースを外に出し、並べてみました。そういうことで、今回、そして今年度の例会は終わりです。代表の方から総括をいただき、ほんとうにそのとおりだなあ、と、しみじみと考える時間になりました。