10日の東京市場は、前日のNYの下げを受けて80円ほど安くはじまりました。

日経平均  15630.91円は25.68円安、TOPIX1582.88ポイントは4.45ポイント高で終わっています。

ここで、いつもはあまり細かい指数・指標には触れませんが、NY安をこなして比較的強含みで終わった東京市場の詳細分析をしてみたいと思います。
 
相場のエネルギーを示す、出来高概算は17億1977万株、売買代金概算2兆1973億円で売買代金は、一応2兆円をクリアーしていますが、出来高は活況の目安となる20億株を遥かに下回る水準です。

しかし、10日に売られたのはハイテク関連が主体だったため、値上り銘柄数は956銘柄、値下り銘柄数611銘柄と内容は極めて堅調です。更に、外国証券の寄付前の注文状況を見てみますと、売り2440万株 買い3600万株で、これもここ10日間では8勝2敗と外人買いも堅調です。

しかし、これだけの内容が伴っているにもかかわらず、どうも値幅を稼げない状態が続いています。

このような場合は、テクニカル的に一旦調整して下値支持と意識されるポイントを下回らずに出直ってこないと、ここまでの間に相当のエネルギーを使っているため(ここで言うエネルギーとは、現状の出来高と売買代金の中でという意味)上がりきれないということが心配されます。


11日にはSQ算出や4〜6月期の国内総生産(GDP)速報値の発表を控えており、その結果によって大幅高の目先新値の15710円を抜きたいところです。
反面、短期的な調整があれば次につながるエネルギーの蓄積となる可能性もあります。