『就活の法則』

就活の法則 適職探しと会社選びの10ヵ条 (講談社BIZ)

就活の法則 適職探しと会社選びの10ヵ条 (講談社BIZ)

波頭亮さんの「就活の法則」についての講演会に行ってきました。

波頭さんはマッキンゼー出身の戦略系コンサルタントの第一人者で、『プロフェッショナル原論』『戦略策定概論―企業戦略立案の理論と実際』『組織設計概論―戦略的組織制度の理論と実際』など著書も多数書いています。

今回のテーマは昨年末に刊行した『就活の法則』を元にしたものでした。

最近の若者は会社に入社して3年で3割も辞めてしまうとのことで、若者(学生)側も、それを採用する社会(企業)側もお互いに不幸であり、時間や金の大きな無駄が生じている現状を憂い、これを何とか解決したいという強い想いから本書を書いたとのことでした。

本書の骨子の「就活の法則」10箇条を簡単な表現に言い換えると以下の通りになるとのことです。

1. 就職ランキングで選ばない。
2. 自分の序列が上位1割になる企業に入った方が大事にしてもらえる。
3. 現在の就職ランキングは10年後は違ったものになる。
4. 就職ランキングや業種よりも、職種を重視する。
5. OB訪問やインターンシップは茶番劇。
6. 40〜50社も受けるな。5社に絞れ!
7. サークル、ボランティア、アルバイトの代表の話は陳腐過ぎる。
8. 自分のレベルを知る。身分不相応な会社は最初から受けない。
9. 会社に入ってから本当の就活が始まる。
10. 会社に入ったら5年は転職しない。

9と10が特に重要で、最低3年間は朝から晩まで仕事に明け暮れるくらい頑張って、圧倒的な努力をする必要があるとのことです。そこまでやれば、自分の適職が見えてくるばかりか、会社内でも一目置かれて適職への異動も実現できるし、出来なくても、努力する習慣が身についているのでどこにでも転職が可能とのことでした。

ちなみに波頭さんは、30代半ばになるまで、週に100時間は働き続け、2〜3日間の休みなんて取ったことがなかったそうです。

なかなか適職に就く道は厳しそうです。魔法の杖などは無いのです。
日頃の仕事に対する姿勢を見直して、少しでも頑張り続けるしかないです。

プロフェッショナル原論 (ちくま新書)

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