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玉城和美の描き絵空間

2018-08-07 恩師、田村先生に捧ぐ

京都造形芸術大学空間演出デザインコースで、学生一人ひとりの世界観を認めて尊重し、細やかに教え導いてくださった素晴らしい教師、田村教授が72歳の若さで慌しく逝ってしまわれました。

私は、2006年卒業制作で、パイオニア的ジャンルの描き絵作品でどのように空間演出したらよいのかなかなか形にならなくて、中間審査で教授陣に全く理解してもらえず自分を見失って途方に暮れたとき、「お前はこの三年充分頑張ったことを僕は知っている。このまま白旗一枚掲げるだけでも卒業させてやるから、自分を信じて初志貫徹しなさい。」と共に戦ってくださり、「玉城和美の空間演出」が誕生しました。

卒業式では、「君にはデザイナーではなく、ずっと絵描きでいて欲しい。」と笑顔で送りだされました。

個展デビューでプロとして作家活動を始めたときも誰よりも喜んでくださり、「定期的な個展開催は作家にとってとても大切。この一年半、自分の芸術とどう向き合ってきたか、会場で独り静かに作品と対峙して欲しい。」と常に父親のように応援してくださって、毎回どんなに忙しくても時間を作って観に来て下さり、その度に貴重なアドバイスをくださいました。

今年四月、いつものようにツーショット撮影で並んだとき、「お前、そんなに大きかったか?ああ、俺が縮んだのか・・」と笑って言われたとき、とても小さくしんどそうに見えました。帰り際に「これからはなんでもありやで。」と片手挙げて去っていかれた姿を思うと涙がとまりません。

いつも描きすぎる私に対して「やっと余白の美を覚えてくれたな。」など保守的なコメントが多かっただけに、最後の言葉はとても印象的でした。

お通夜で最期のお別れをしたとき、今まで随分迷っていましたが、先生の遺言のようなメッセージを励みに、来年秋11月26日〜12月1日の日程で、今までどおり個展を開催する事に決めました。ゆっくり夏休みを頂いて、秋から始動致します。

田村先生、本当にありがとうございました!玉城和美、これからはなんでもありで頑張ります!!

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2018-04-26

ありがとうございます!

造形大で愛用していた赤いつなぎ姿で、前日に仲良しトリオでディスプレイ格闘中、造形大の大野木先生がサプライズ登場!

「10年間ずっと継続してるのは凄い、飾り付け途中でも既にTAMAKIワールドできてるもんな。

図面まで作って、御前偉いわ!」って褒めていただきました。嬉しい!

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「第8回玉城和美の描き絵空間展」北山通りの画廊ギャラリー翔」にて無事にオープン!

卒業制作担当の田村先生が時間を作ってきてくださいました。「余白の美はどこへいった?」

「一年間一緒に暮らした蓮の輪廻転生を、服やスカーフ、器に描きまくってしまいました!」

ブルーを貴重にした華やかなウインドウの向こうから「すごい綺麗な色!」って大きな声が聞こえ、子ども達が口をあんぐりあけている風景は可愛らしかったです。

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京・寿司おおきに村田大将と女将さんが、オーダーされた50枚絵変わりコースターを観に来られました。

10センチ大のコースター50枚全て新作絵変わりは、デザインも含めると100号メイン作品二枚組みよりも時間がかかった、昨年一番の力作かもしれません。

いつかご縁があったら奉納させて頂きたいと願う私の夢「神社仏閣の格天井」風に額装した展示を気にいってくださって、コースターはしばらく使わずに、額装のままお店に飾って、御披露目してくださるそうです。

「用の美」の難しさ・・描き絵のもどかしさ「つかいたいけどもったいない。かといって、しまいこんでいても・・」

鑑賞だけでは本来の目的が達成されないモノなので、お店で役割を果たして、それで朽ちていくなら本望。そのはかなさも、描き絵という日本の古文化の美しさでもあります。

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メイン作品100号二枚組「春分清明」「穀雨立夏

京の山里や畑で、24節気の春分から立夏までかけて、あちこちで空間採集したモチーフを、絵巻物のように右から左へ時の流れにのせて構成、丁寧に描きました。

右端の蕗の薹から春が始まりました。子どものころ、ちぎって遊んだやつでの新芽はお化けのようです。

桜から飛び出た藤の新芽は、あっというまに蕾をつけて満開に。やがて、さやえんどうのような藤の実ができます。

木蓮が咲く頃は、まだ横向いていた渡り鳥のアトリたちも、春爛漫の桜の中では愛をささやき、恋が始まります・・やがて、葉桜にはさくらんぼ、葉脈をブランコのようにつたい降りて、一心不乱に青虫がお食事中。。

この世は全て輪廻転生。命の連鎖の美しさを感じます。

会場で、このようなストーリーをお話しすると「聞くと絵の観方が変わった・・これが玉城ワールドですね」と偶然居合わせた方々とご一緒に、共感を楽しんで頂くことが出来ました。空間演出展ならではの醍醐味です。

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恒例の「女川アートサポート活動」のチャリティコーナーでは、開運モチーフを描いたミニ額やポストカード、エコバック、髪飾りなどを販売、僅かな金額ですが¥10,500を女川えくぼハウスへ贈らせて頂きます。

えくぼハウスでは、年に二回のバザーをして運営資金を生み出そうと努力されています。

「いつまでも被災地ではないので・・」とおっしゃるお世話役の気持ちを受け止め、どういう形で贈るのが一番良いのか、今後のアートサポート活動とともに検討中です。

個展会場で、チャリティコーナーにご支援協力してくださった皆様には、えくぼハウス共々心から御礼申し上げます。

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閉幕して10日、まだ夢の中にいるようです。ご来場頂いた140名の皆様、葉書を配って宣伝してくださった商業施設の方々、ファンの皆様、搬入や飾り付けを手伝ってくださった方々、本当に色々な形での温かい応援をありがとうございました。

おかげさまで、私一人では、とうてい開催できなかったような素晴らしい盛会となりました。

感謝の気持ちで一杯です。

会場で繰り広げられた一期一会エピソードと、嫁入りしていった我が子同然の作品達を思い出しながら、もっと自由奔放に、もっと私らしく、あちこちスケッチ旅に出かけて、旬の美しさを切り取ったような野趣溢れる玉城の原点の絵を、好き放題に歌舞いて描いてみたい!!

そのためにもしばらくは、さらにわがままに、ゆっくりと充電休暇を取らせて頂くことをお許し下さい。

次回は二年後に・・ごきげんよう

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2018-04-07

いよいよ搬入

泣いてもわろてもあと3日!こういうバタバタしたお祭り前のハイテンション大好きです。赤帽トラック一杯、乗り切らないくらいの荷物を締め切りぎりぎりで梱包しています。明日は、作品だけではなく飾りつける什器や道具、キャプションパネル、お茶道具等を搬入、翌ギャラリー休館日に一日かけてディスプレイします。

実は、私が卒業した空間演出デザインコースの専門は描くことではなくディスプレィ。図面など多方面にわたって色々と勉強、泣く泣く商業施設士という資格も取りました。筆なら任せて〜ですが、定規やパソコンマウス持つと、なぜかまっすぐに線がひけなくて困った学生でしたが、今こうして、専門業者さんのお世話にならずに、私と素人の友達数人だけでなんとか個展空間を作り上げられるのは学びの賜物・・

最後まであきらめずに導いてくださった先生方には感謝の気持ちで一杯、いまだにご案内を差し上げると時間を作って観に来て下さるのは本当に有難いこと。恩師をがっかりさせないように毎回頑張ってしまう幾つになっても優等生気質の私です。

2018-03-27

桜満開

アトリエ自慢のひとつ、部屋から桜並木が視界一杯に楽しめるんです。

厳しい冬を超えた今年の桜は一段と美しい!さすがに筆はおきましたが、早朝6時から睡眠6時間で、模擬レイアウトなど搬入準備に大忙し。一年半に一度の私のお祭り、回を重ねるごとに工夫の種が難しくなるので生みの苦しみですが、やることが満載なのは嬉しい。

何よりも二度も拾った命と、公私共に付かず離れず支えてくれるパートナーやサポーター、家族や親友たちに感謝して、個展を待っていてくださるファンのために、芸術の高みを極めていきたいと思います。

2018-02-23

第8回玉城和美の描き絵空間展 DM葉書

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私が生まれ育った下鴨にある、北山通りに面したガラス張りのギャラリー翔さんで、近くの植物園鴨川半木の道の桜が満開の頃に、デビュー丸10年8回目の個展を開催いたします。葉書の写真は二枚組メインの右作品部分で、100号(襖大)パネル張り、もちろん布に描いています。

タイトルは「春分清明」桜から藤つるが1本、やつでの新芽に向かって伸びています。右すみは、女川町との思い出がある蕗の薹の花。蝶が蜜を吸っている菜花の根元は、トレードマークのかぶら。

時は右から左へ絵巻物のように進み、絵続きで「穀雨立夏」が並びます。京の里山で二ヶ月くらい何回もあちこちで春の旬を空間採集し、美を繋ぎ合わせて描きました。

会場で観て頂ける左作品には、桜と藤の輪廻転生と恋するアトリやカタツムリ

この二点は、昨年夏、京都造形芸術大学の公募展で入選しました。集大成ともいえる大好きな作品です。是非、会場へお越し下さい。

祇園割烹「たん義」さんへ

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心身ともに落ち着いたので祝杯をあげに2010年に襖絵お披露目展覧会をさせてもらったたん義さんへ、個展葉書を持って伺いました。

初個展で一目ぼれしてくださった女将さんと息子さんが温かく迎えてくださって嬉しかったです。先代の上品なお味とお客様のニーズにお応えする割烹の心意気を引継ぎ、居心地の良さを提供してくださるお店です。

メニューブックやコースター等、お店空間で健気に働いている描き絵作品達。

お料理が出てくるまでの間に、お客様が手にとってゆっくりと眺めて談笑してくださっている姿を見られて嬉しかったです。

個展葉書も飾って、興味を持ってくださったお客様に御繋ぎしてくださるそうで有難いです。

女将さんもお孫ちゃんのお世話が落ち着かれたので、寄せていただきますとのこと。

祇園は、基本日曜祭日はお休みですが、たん義さんでは予約すれば受けてくださいます。

平日はお昼から夜まで通しで営業されていて、町歩きの合間に立ち寄ることも出来きます。

一階は白木のカウンター、無病息災のひょうたん暖簾をくぐって二階に上がると、南天の絵がお出迎え。

舞妓さんの花簪をイメージした襖絵とお座布団のあるお座敷は、ゆっくりと過ごすことができます。

こどもさん連れでも大丈夫です。

私の作品が一番沢山観られる飲食店ですので、どうぞ075-561-0446へご予約の上お出かけ下さい!

若い大将から「気兼ねなくいつでも2階のお座敷を描き絵を生かした楽しいことにつかってください」と有難い申し出があったので、「お言葉に甘えて、来年の秋にワークショップをさせてもらおうかな。」と、、個展もまだなのに鬼が笑いますね・・