玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

第12回玉城和美の描き絵空間展 DM完成

 

 会期はGWが終わって新緑の美しい葵祭前後の2週間と少し先ですが、旅先でお出会いした遠方のお客様には順次郵送して参りますので、準備の合間に詳細をアップ致します。お問い合わせは第12回個展専用アドレス kakie2024@gmail.com 私まで、お名前とご連絡先を添えて送信の程、宜しくお願い致します。

 会場は2011年に襖絵を寄贈してお披露目会した祇園割烹「たん義」さん。当時は描き切れなかった四枚組に「葡萄と青い鳥」と、DM画像のような春の場面「聖護院蕪の菜花と舞妓花簪桜」等、計10面に、年越しで何日も現場に通って12年間大切に使われてきた無地の襖に新たに描き絵しました。

 こまめにアップするのが苦手なSNSですが、FB「玉城和美」(蕪のアイコン)ではイベントページとして全公開、インスタ「kakie613」には裏話エピソードや画像等もアップ致しますので、アカウントお持ちの方はフォローをお願い致します。メッセンジャーはあまり見ませんので、そちらのコメント欄でもスムーズにお問合せ対応できると思います。

<追記>早速お問い合わせがありました。

Q「飲食なしでもみられますか?」

A「はい。大丈夫です。私は連日二階会場におりますので観覧予約も不要です。」

Q「逆に食事する場合は予約がいりますか?」

A「はい、会期中は1階カウンターのみになりますので必ずHPでメニューや営業時間をご確認の上、お店へ直接ご予約下さい。また、祇園は日曜定休ですが、無理言って展覧会はやらせてもらいます。19日(日)と26日(日)の御食事は原則ございません。」

 

 

TAMAKI風に大島紬を着付けてもらって若冲さんに逢いに行く

相国寺承天閣美術館若冲と応挙」展

 無事に襖絵が一組完成したので、昨年から温めているオーダーと新しく舞い込んできたプロジェクトのためにもとりあえず一度息抜き。中休みを戴いて天神さんで2枚3千円でゲット&7千円で丸洗いしてもらった大島紬を、一乗寺の京都イブ2さんでTAMAKI 風着付けしてもらって、一緒に相国寺へ大好きな若冲さんに逢いに行きました。
 応挙さんの絵巻は怖かったけど、若冲さんの命の美しさを描いた動植綵絵五十幅の熱情はレプリカであっても充分私の心に響いてエネチャージ!嬉しかった。
 着用の描き絵作品に興味を持ってお声掛けくださった一期一会さんたちからも大きな力を戴く一日でした。「ああ、幸せ!」

 裄と袂の丈が短くて手元に合う襦袢がなかったので、白いレースタートルに裾だけ墨葡萄を描いたフレアースカートとブーツを履きました。キモノと半幅帯など軽く一袋ぶら下げ一乗寺の京都イブ2さんへ行き、初大島と作品が映えるよう私らしく着付けてもらいました。

 墨葡萄を描いたカシミアショールと描き絵の日傘、半幅帯に合わせて葡萄尽くしコーディネイト。

 この半巾帯は2005年?リコウ先生と行った北京の人呼んで泥棒市で購入した反物を自分で縫って延々4メートル表裏全通で葡萄と京野菜を描き絵。アラフォーやったから出来た貴重な作品。

 幼稚園からの親友が誕生日祝いで送ってくれたビニールショルダーにアクリル描き絵したバックを斜め掛けして、憧れの帯留めは珊瑚のブローチを母の帯締めに糸で縫い付けました。
 「完璧!」と自画自賛承天閣美術館に続く石畳を気持ちよく歩きます。ほんのり紅葉しかけた木陰と大島紬&描き絵たちがええ塩梅で映えたのでしょうか?一眼レフを首からかけたおばさま方に撮影を所望されたり、帰りの地下鉄車内でキモノ好きのN.F様に背中ツンツンされ「ラフなのに素敵な着こなしに感動して勇気もらったわ~、写真とってブログに載せてあげたいくらい!」とお褒め戴きお名刺交換させて戴きました。来春の個展に来てくださるそうで、私こそ励みになります(>_<)ありがとうこざいます!

 猛暑お盆に開催された洛北高校同窓会をきっかけにベリーショートに切ってから、不思議と良いお出逢いや新しい仕事のお話が増えた気がします。身も心も断捨離出来て隙間が生まれたのかもしれませんね。同じ手仕事の同志や「©玉城和美の描き絵空間」応援団さんに助けられながら、自分が心から楽しめる選択を継続中。絶好調で年を越しますよ~(^_-)-☆

来春の個展に向けて始動しました!元気です。

2010年作「祇園割烹たん義襖絵 秋の風景(一部)」©玉城和美の描き絵空間

 

 今月から土日はアトリエ訪問や体験レッスン再開。平日は1日おきに体験期間中のカーブスと「祇園割烹たん義」さんへ襖を描きに通い初めて半月がたちました。個展半年前恒例のアンニュイか?酷暑疲れか?調子が良くないというか鬱の波に飲み込まれそうでとても怖かったのですが、親戚のような温かい現場での制作と熱心に黙々と筋トレされている新しい場へ通って刺激を受けたのか、やる気スイッチが入ってきました。

 一人きりで密室で仕事する過酷さと、「同志と共に何かに没頭するってなんて素晴らしいのだろう、私に欠けていたのはこれだったのかも?」と改めて気づきました。

 嬉しいことに早くも足の筋肉が活性化しているのかな?地下鉄最寄り駅までタッタカスタスタ20分かからず♡五年前の速さで膝や股関節の痛みもなく到着。しかも、道中で久々に自然の命たちとお喋りもできました。
「お歯黒トンボさん😆こんにちは」
「コンクリートの割れ目から咲いてる根性彼岸花さん、すごいな~!」
「おおっ、街路樹の銀杏さん、木肌からワサワサと新若芽つけて逞しいねえ、流石、太古から変わらんDMAやわ。」等々、幾つも初秋の美をみつけることができ「今すぐスケッチブックあけた~い❗」と思えて…近所で見飽きた風景なのに新鮮な気持ちで感動している自分に気づけて凄く嬉しかった。

2010年第3回玉城和美の描き絵空間展DMより
 営業中のたん義さんで『京の食文化「割烹」と日本の古文化「かきえ」の出逢い~襖絵お披露目~玉城和美の描き絵空間展』と称して開催させて戴いたのは2010年の秋で、通算3回目の個展。2008年に甲状腺癌&術後鬱で中断してしまった作家活動を再開できたきっかけでもありました。以来、京都医療センターからの帰り道、乗り換え駅の「三条京阪」から近いので、健診結果で一喜一憂泣き笑いできる私の隠れ家となったり、大切なお客様をお連れして旬の美味しいもん戴いたり…都女将さんとよっちゃん大将とは家族のようなお付き合いを続けさせてもろてます。
 
「桜と蕪の菜花とアゲハ蝶」春の場面を
裏面の「祇園舞妓花簪」の丸紋モチーフに合わせて描き絵(制作途中)
祇園舞妓花簪」より 弥生と卯月 2010年作©玉城和美の描き絵空間

 

 前回に描き切れなかった春の場面と4枚組の表裏計12面を13年ぶりに新たに描いて来年葵祭が終わる頃に2週間、第12回個展としてお披露目致します。恐らく年末鬱と個展半年前恒例のプレッシャーからアトリエ籠り&ご機嫌ピリピリでSNSはご無沙汰するかも?ですが、こうしてブログはマイペースで時々でもあげてラインとFBでシェア発信していけたら良いなと思っています。寒い冬を無事に越して7か月間完走できますように応援宜しくお願い致します。
掲載画像の著作権は全て(C)玉城和美にあります。 「玉城和美の描き絵空間」は特許庁認可済(商標登録第5483574号)