from East Coast 24

昨日の加藤先生のお話より。

マラリアは途上国の蚊を媒介とする病気であるが、年間100万人が亡くなっている。計算していくと2秒(正確には1.8秒)に1人が亡くなっている。

有名教授の研究室を例に、女性の科学者がいかに冷遇されているか、そして有能な女性科学者がなぜ科学(science)を離れていくかを説明された。
1 出来の悪いボスに使われる(東大理科3類卒業の女性がバカな上司の元で働かなくてはならない。)
2 家庭と科学者は絶対に両立できない。(女性科学者の夫は6割の家事をこなさなくてはならない)(それほどの男性と結婚せねばならない)

結婚の際の男の「家事を手伝うよ」ということばは絶対にウソである。

皆さんは英語が大切とあちこちで言われたでしょうが、近々英語を勉強しなくても良いような時代が来るかもしれない。それほどスマホなどの翻訳機能の発達が目覚ましい。

高校生の50%は誰も知らない職業に就く。
今現在知っている知識なんて将来ほとんど役に立たない。
それほどに科学技術の進歩が目覚ましい。

Microsoft → ブラウザ → Yahoo → GoogleFacebook
誰にvisionaries(先見の明)があるかなんて言えない。
彼らの多くはここ(この研究所)から1キロ四方の中から出ている。

generalist(ハエ、ゴキブリ)になるか、specialist(パンダ、コアラ)になるか。
前者は何でも食べられる、後者は笹かユーカリの葉しか食べない。
将来どうなるかわからないので、出来るだけ広く土台をやりなさい。

ヒトの遺伝子は21,000であるが、コーンの遺伝子は50,000。
人の遺伝子解析は一週間以内で出来てしまう時代になっている。

頭脳流出(日本人がアメリカで働くこと)について、お聞きすると
研究や科学に国境を持ち込むべきではない。

先生は理路整然とユーモアを交えて話されたのですが、聞き手Mは、先生がなぜ今ここで働いているのかということをストーリーとして再現しきれず(この辺りはU先生のブログの方がはるかにわかりやすい)断片的な話と漠とした感動とがだけが残っています。今まとめておかなければ、先生はクイズで正解し、ジャンケンで勝った生徒にTシャツかカップ麺をくださった先生でしかなくなってしまうとの思いから、メモのまとめをブログ化する次第です。加藤先生、お許しください。

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