アイビスサマーダッシュ

前走の馬体重から「斤量比」を算出すると、11%以下はこの5頭。

  • 10.7 カノヤザクラ
  • 10.9 クールシャローン
  • 11.0 アルティマトゥーレ
  • 11.0 ゴスホークケン
  • 11.0 エイシンタイガー

他にも、当日の馬体重次第で十分11%を切る可能性があるのが5頭いる。

  • 11.0 エムオーウイナー
  • 11.0 シンボリグラン
  • 11.1 コウエイハート
  • 11.1 シャウトライン
  • 11.1 タイキジリオン

つまり今年はほとんどの人気馬が11%前後で横並びの状況。自信を持って消せる馬もあまりいない。土曜は何とか天気の影響は軽くて済んだけどそろそろ馬場も渋ってるだろうし、今年のこのレースは「斤量比」の効果は小さいかもしれん。


でも一応、本命は「斤量比」10.9%で全体2位のクールシャローン。
前走のバーデンバーデンCでは先行馬有利の馬場状態の中を大外から追い込んでハナ差の2着。スタート直後の立ち上がる不利がなければ勝っていただろう。同じような脚を使って追い込んだ3着サンダルフォンはその後の米子Sでも上がり最速の末脚で4着に健闘した。勝ち馬シャウトラインが今回2キロ斤量が増えるのに対し、この馬は今回1キロ増ですむ。今度は高い確率で先着できそうだ。
毎年夏に調子を上げるタイプで、500キロ近い恵まれた体格の持ち主。差しに回れば長い脚を最後まで使えるし、その気になればテンの3ハロン32秒台で先行できるダッシュ力も兼ね備えている。揉まれ弱いのでばらける直線コースも向くはず。このレースへの適性は相当高そう。


相手はアルティマトゥーレ。阪神牝馬Sで壁に当たってそのまま落ち込むかと思ったけど、前走スプリントに戻って格の違いを見せつける圧勝。もしかしたらスリープレスナイトを倒せる器ではないかと見ている。
サンデー系種牡馬は総じて直線競馬の成績がかなり悪いけど、唯一フジキセキだけは例外。テンシノキセキ、キタサンヒボタン、クラレットパンチ、アドマイヤフッキーなど活躍馬を輩出していて、全体でも10%近い勝率と180%の単勝回収率を誇る。母エアトゥーレも祖母スキーパラダイスも欧州の直線重賞で実績を残したので、血統的には直線競馬への適性は文句なし。この馬自身も馬体が大きく斤量比11%以下なので信頼度は高い。


◎クールシャローン
○アルティマトゥーレ
▲シャウトライン
△カノヤザクラ


他にも可能性がありそうな馬を挙げたらキリがないけど、前々走新潟直線圧勝のシャウトライン、去年の覇者カノヤザクラが本線。あとは馬体重と天気を見ながら。