函館スプリントS

コパノリチャードは逃げてこその馬だと思うので、最近のレースぶりは堅実ながら凄みが薄れた。ここは速い馬が何頭も揃ったし、うまくペースに乗れなければ惨敗もある馬なので信頼できない。あとダイワメジャー産駒はローカル競馬の成績が壊滅的に悪くて、特に函館と札幌では未勝利・500万下の下級条件戦を除くと( 0 2 6 26 )で一度も勝っていないのが気がかり。
アンバルブライベンは57キロの淀短距離Sで得意のスローに持ち込んだのに最後差されたし、やはり56キロに不安は残る。ここはペースも楽にはならないだろうし、例年逃げ馬がなかなか勝てないレースでもあるのでこの馬も軽視。


本命はマジンプロスパー。全盛期を過ぎて久しい8歳馬で、近走は全て二桁人気。今年も大敗が続いているけど、不良馬場で力を出せなかったのと、休み明けプラス14キロだったシルクロードSを度外視すれば、GIで0.3秒差9着、キーンランドC3着、シルクロードS4着などそれほど悪い成績じゃない。特に去年のキーンランドCでは半年ぶりのぶっつけで最後ローブティサージュとレッドオーヴァルに差されたものの先行して粘りこむ強い競馬だった。
北海道の戦歴はこの1回だけだけど、アドマイヤコジーン産駒は函館成績はかなりいい。この馬自身、中京で2度レコードを更新したほか、阪神1400でも1.19.9の勝ち時計があるように、力の要る芝コースで時計勝負になったときが1番強さを発揮しているように思う。開幕週でレコードも出そうな函館1200はベストに近いかも。
57.5キロ以上背負わされた時も重賞2勝含む( 3 0 0 3 )で4着が2回と見事な成績を誇っていて、大型馬だけあって斤量を苦にしない。もともと休み明けから走るタイプだし、追い切りからも調子良さそう。9番人気で単勝35倍なら期待してみたい。


◎マジンプロスパー
○サトノデプロマット
▲スギノエンデバー
△ローブティサージュ
△ティーハーフ
△アンバルブライベン


サトノデプロマットは芝に転向して2連勝。スタートセンスが抜群に良くて、そこからスッと下げてすんなり好位を確保できるし、直線を向いてからの瞬発力もかなりのもの。重い馬場と速い馬場の両方で勝っているし、たった2戦ながら隙がない。前走完勝したネロもスプリント戦線で通用してるし、この相手でも十分勝ち負けになると思う。


函館巧者ローブティサージュは斤量にも恵まれていて消せないけど、内に揃った先行馬の後ろにつけてしまうと直線詰まる可能性もあるし、レコードが出そうなほど速い馬場はこの馬向きではないかも。
時計勝負ならスギノエンデバー。前走で久々の復活勝利。1分7秒台の決着になるようなら突っ込んでくる。2年前のこのレースでは4角でとても届かない位置から大外をぶん回して5着まで突っ込んできたこともあるので要警戒。


追記。さすがに前も簡単には止まらないか。アンバルブライベンが楽に行けたケースを想定してティーハーフの代わりにヒモに追加。