試験運用中なLinux備忘録

2007/09/11

高速で透過的な圧縮機能を提供するLZOlayerFS

LZOlayer FileSystemは、FUSEを使用した、書き込みもできる圧縮ファイルシステム。圧縮には、LZOの他、zlibを使用することもできる。

(2014/9/26)既にこのソフトウェアの開発は終了している。

  1. インストール
  2. 動作方式
  3. マウント
  4. 圧縮の動作を確認
  5. マウント解除

インストール

安定しているとのことではあるが、マイナーなため、パッケージにはなっていないことがほとんど。直接ソースを落としてインストールする。ビルドには、FUSEとzlibのライブラリの他、lzoライブラリ(バージョン2。DebianやUbuntuでは「liblzo2-dev」)が必要。

$ tar xzf LZOlayer_fs-20060306.tar.gz
$ cd LZOlayer_fs-20060306
$ make
gcc -o lzo_fs LZOlayer_fs.c -g  -Wall -g -D_FILE_OFFSET_BITS=64 -I/usr/include/lzo/ -O2 -s -fomit-frame-pointer -lfuse -lz -llzo2
LZOlayer_fs.c: In function 'LZOlayer_getattr':
LZOlayer_fs.c:127: error: 'O_LARGEFILE' undeclared (first use in this function)
LZOlayer_fs.c:127: error: (Each undeclared identifier is reported only once
LZOlayer_fs.c:127: error: for each function it appears in.)
LZOlayer_fs.c: In function 'LZOlayer_open':
LZOlayer_fs.c:169: error: 'O_LARGEFILE' undeclared (first use in this function)
LZOlayer_fs.c:184: warning: cast from pointer to integer of different size
LZOlayer_fs.c: In function 'LZOlayer_read':
LZOlayer_fs.c:196: error: 'O_LARGEFILE' undeclared (first use in this function)
LZOlayer_fs.c: In function 'LZOlayer_packet_sync':
LZOlayer_fs.c:252: error: 'O_LARGEFILE' undeclared (first use in this function)
LZOlayer_fs.c:288: warning: integer overflow in expression
LZOlayer_fs.c:288: warning: integer overflow in expression
LZOlayer_fs.c: In function 'LZOlayer_release':
LZOlayer_fs.c:318: error: 'O_LARGEFILE' undeclared (first use in this function)
LZOlayer_fs.c: In function 'LZOlayer_mknod':
LZOlayer_fs.c:368: error: 'O_LARGEFILE' undeclared (first use in this function)
LZOlayer_fs.c: In function 'LZOlayer_truncate':
LZOlayer_fs.c:386: error: 'O_LARGEFILE' undeclared (first use in this function)
make: *** [lzo_fs] Error 1

ビルドしてみたところ、見慣れないエラーが出た。

[引用]MANPAGE of OPENより

O_LARGEFILE

(LFS) off_t ではサイズを表せない (だだし off64_t ではサイズを表せる) ファイルをオープン可能にする。この定義を有効にするためには、 _LARGEFILE64_SOURCE マクロを定義しなければならない。 (以下略)

ということらしいが、これを参考にして、以下の修正でビルドが通るようになった。ビルドエラーの他、バージョン情報の誤りも修正した。

--- LZOlayer_fs.c.orig
+++ LZOlayer_fs.c
@@ -7,13 +7,13 @@
     Use it at your OWN RISK
     Absolutely NO WARANTY
 */
+#define _LARGEFILE64_SOURCE
 #define FUSE_USE_VERSION 22
 #include <fuse.h>
 #include <stdio.h>
 #include <stdlib.h>
 #include <string.h>
 #include <errno.h>
-#define __USE_LARGEFILE64
 #include <fcntl.h>
 #include <dirent.h>
 #include <sys/types.h>
@@ -31,7 +31,7 @@
 #define max_packets 2048
 off_t block_size = 131072;
 #define __LZOlayer_DEBUG 0
-#define VERSION "20060202-2"
+#define VERSION "20060306"

 static char *srcPath;
 static int zlibCompression = 0;

下の警告の内容は多少気になるが...

$ make
gcc -o lzo_fs LZOlayer_fs.c -g  -Wall -g -D_FILE_OFFSET_BITS=64 -I/usr/include/lzo/ -O2 -s -fomit-frame-pointer -lfuse -lz -llzo2
LZOlayer_fs.c: In function 'LZOlayer_open':
LZOlayer_fs.c:184: warning: cast from pointer to integer of different size
LZOlayer_fs.c: In function 'LZOlayer_packet_sync':
LZOlayer_fs.c:288: warning: integer overflow in expression
LZOlayer_fs.c:288: warning: integer overflow in expression

ビルドが終わったら、生成されたlzo_fs/usr/local/bin/${HOME}/bin/などにコピーする。

$ sudo cp lzo_fs /usr/local/bin/
もしくは
$ cp lzo_fs ~/bin/

動作方式

Squashfsなどの読み取り専用圧縮ファイルシステムと違い、事前にファイルシステムイメージを作るものではない。マウントポイント以下にファイルが作成されると、それが圧縮されて、マウント時に指定する「ソースパス」のディレクトリに格納されるという形になっている。読み出す場合は、逆に、「ソースパス」の圧縮済ファイルを伸長して、無圧縮時のように扱える。

マウント

事前に、ソースパス(ここでは${HOME}/lzo_compressed)とマウントポイント(ここでは${HOME}/lzo)を作成して、

$ mkdir ~/lzo_compressed ~/lzo

下のようにすると、${HOME}/lzo/以下に作成されたファイルは、LZO圧縮されて${HOME}/lzo-compressed/以下に同名のファイル名で保存される。

$ lzo_fs ~/lzo_compressed ~/lzo -s

-sオプションは、現状では事実上必須。-o allow_otherを付けると、別のユーザがアクセスできるようにもできる。

zlibを使用する場合は-zlibオプションを付ける。

$ lzo_fs ~/lzo_compressed ~/lzo -zlib -s
zlibCompression Enabled

当然のことながら、LZOを使用してマウントしたときに作成したファイルは読めず、逆に、zlibを使用してマウントしたときに作成したファイルはLZOでマウントしたときには読めない。両方を使い分けるのなら、ソースパスとマウントポイントはそれぞれLZO用とzlib用を用意して、個別にマウントする。

圧縮の動作を確認

試しに、VirtualBoxのマニュアルを入れてみると、

$ stat -c %s ~/lzo/VirtualBox-manual-1.5.0.pdf
3286240
$ stat -c %s ~/lzo_compressed/VirtualBox-manual-1.5.0.pdf
3055918

のように、縮んでディスク上に保存されていることが分かる。PDFファイルは縮みにくいが、

$ stat -c %s ~/lzo/hibernate.log
2678725
$ stat -c %s ~/lzo_compressed/hibernate.log
123669

テキストファイルには効果的。

マウント解除

アンマウントは、FUSEのファイルシステム共通の形で

$ fusermount -u ~/lzo

のように、マウントポイントを指定する。

使用したバージョン:

  • LZOlayerFS 20060306

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