試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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Mandriva LinuxにおけるAdobe Readerとlibgtkembedmoz.soについて(2008/12/8現在)

  1. インストール
  2. libgtkembedmoz.soについて
    1. SeaMonkey 1.1系を使用
    2. Gentoo Linuxの「xulrunner-bin」を使用

インストール

インストールは公式サイトのダウンロードページからRPMパッケージを入手後

  • そのまま開き、認証後インストール
  • ローカル上のメディアへ配置してメディアを再読み込みする

のいずれかによって行える。個人的な好みは後者で、「メディア」の説明に関しては「Mandriva Linuxのメディア(パッケージリポジトリ)とパッケージの更新(メディアの追加と利用可能パッケージ情報の更新)」と「Mandriva Linuxのメディア(パッケージリポジトリ)とパッケージの更新(パッケージの区分と更新について)」、ローカルのメディアについては「Mandriva Linuxで手動ダウンロードもしくはソースからビルドしたRPMパッケージをパッケージマネージャ(Rpmdrake)からインストールできるようにする」を参照。

libgtkembedmoz.soについて

(バージョン8.1系の時点では)Adobe Readerはヘルプや操作ガイドなどにx86_32向けのlibgtkembedmoz.soを使用する(なくてもPDF閲覧に支障はない)が、Mandriva Linux 2009.0の時点では、このファイルを含むパッケージは存在しない。
このファイルは、古いGecko 1.8系を使用したアプリケーションを別途用意して使用するという形になる。単独のファイルでは動作しないため、配布されているファイルを展開してその場所を指定することになる。
(2009/12/25)その後のAdobe Readerではlibgtkembedmoz.soだけでなくlibxul.soも使えるようになり、新しいバージョンのXULRunnerライブラリが使用できるようになっているようだが、これを用いる場面はほとんどないので動作は確認していない。

SeaMonkey 1.1系を使用
SeaMonkeyのバージョン1.1系の中には、ビルド済みx86_32向けlibgtkembedmoz.soがある。
download.cdn.mozilla.net/pub/mozilla.org/seamonkey/releases/
にあるバージョン番号のディレクトリからseamonkey-[バージョン].en-US.linux-i686.tar.gzをダウンロード後展開し、作成されたディレクトリの場所(展開した場所から移動する場合は移動先)をAdobe Readerの「編集 - 環境設定 - インターネット - Web ブラウザオプション - ブラウザを選択」で指定後Adobe Readerを再起動する。

Gentoo Linuxの「xulrunner-bin」を使用
あるいは、Gentoo Linuxで配布されている「xulrunner-bin」パッケージ(x86_32向けのバージョン1.8系XULRunner)が

dev.gentoo.org/~armin76/dist/xulrunner-bin-1.8.1.18.tbz2

にある(上のURLはバージョン1.8.1.18のもの)。これをダウンロード後展開して同様に使用することができる。
このファイルはGentooのパッケージの関係で将来無くなる可能性がある。

使用したバージョン: