試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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Moonlight 1.0を入れてみる

JavaScriptXAML*1を用いてWebブラウザ上のアプリケーションが作成できるWebブラウザプラグインSilverlightと互換を目指す、自由なソフトウェアMoonlightが正式版のバージョン1.0となっている。
今回のバージョンはSilverlight 1.0と互換のエンジンとなっているようだ。

  1. 対象ブラウザ
  2. インストール手順について
  3. テスト
  4. 追加のコーデックについて

対象ブラウザ

x86_32とx86_64上におけるFirefoxのバージョン2と3のみサポートされている。
http://web.archive.org/web/20090106151341/http://mono-project.com/MoonlightSupportedPlatforms
にはサポートされているディストリが載っているが、x86_64版Mandriva Linux 2009.0では動作している。

インストール手順について

インストールは非常に簡単で
www.go-mono.com/moonlight (リンク切れ)
のダウンロードページを開いてx86_32版かx86_64版かを選択した後「Download the plugin」にあるリンクから通常の拡張と同様にインストール後Firefoxを再起動するだけとなっている。

インストール前の確認

インストール後
この拡張パッケージにはビルド済み*2プラグインが含まれている。
(2014/10/15)以前の配布ページからのインストールはできない(公式のバイナリ提供は終了している)。

テスト

http://web.archive.org/web/20090122023808/http://go-mono.com/moonlight/MoonlightStatus.aspx
にバージョン1.0向けのページ一覧がある。動作上の問題があるページもあるが、どの程度正しく動作しているかに応じた点数が付いているので、参考になる。
動作するとされているページであっても、リンクが切れていたり「Get Microsoft Silverlight」のバナーが出てしまったりするところが幾つかあった。

追加のコーデックについて

今回のバージョンでは既に動画の再生がサポートされているが、別途Microsoftが作成したコーデックが必要となる。
こちらもインストールは非常に簡単で、ライセンスに同意するとあっという間にダウンロード/インストールが完了する。

動画を処理しようとすると出るダイアログ

ライセンス

インストール完了
コーデックのファイルは、x86_64版では[ホームディレクトリ]/.mozilla/plugins/moonlight/silverlight-media-pack-linux-x64-5-1.soという場所に保存された。
インストールが完了したらそのページを再読み込みすることで動画が処理されるようになる。

使用したバージョン:

*1:ユーザインターフェース記述言語の1つでXMLをベースとしている

*2:今回のバージョンはC++言語で書かれていてMonoは使用されていない