Kalessin Action ― The Never Ending Endeavour ―

地震・火山専門の研究開発員のブログ。あららぎハカセ(理学)。つくばで高いところに行くモノ🛰の中身を作ってます。

論文2報目執筆中

性懲りも無く帰国後も色々あって、いつの間にか中期留学後帰国して半年ちょっとになります。なんとか(本当になんとか)必要な計算まで終わらせてあとは投稿と博士論文を書けば卒業は出来そうな感じになりました。

留学前はどうなることかといった感じでしたが、研究自体は予想以上の面白い出来栄えなので今から論文後の反響が楽しみです。

マネジメントと"嗅覚"

ここまで研究を続けてきて、タイムマネジメントというか研究の見通しとその修正、上手くいかなかった時の切り替えは研究には欠かせないなとしみじみ感じています。

留学先のボスと接している中で感じたのはとにかく彼は大事なテーマは何か、そのためにどんなデータが必要かをかぎつける嗅覚が図抜けているということです。ブレインストーミングというか、研究のアイデアをガンガン出すのも大事ですが、自分の限られた時間でどれだけ出来るかを見極めて、最大限リソースを費やすのはアイデアそのものよりもある意味遥かに重要です。

アカデミックとして意味があり、尚且つインパクトがあるつまりはアカデミアにとって重要性が高いテーマを設定して、研究を進めるには地味な論文の読み込みと興味関心がある研究者とのやり取りが欠かせません。

インプットとアウトプット

マネジメントと関係する内容ですが、研究にはマクロ的なインプット/アウトプットとミクロ的なインプット/アウトプットがあります。マクロ的なものでは

  • 特定の専門の論文読み
  • 基礎的な教科書的内容のベタな勉強
  • 論文書き
  • アウトリーチ

ミクロ的なものには

  • 作図/プログラミング
  • 専門が近い人との議論
  • ラボノート等への研究の細かい記録

研究はそもそも時間がかかるものなので、ある程度ミクロ的なベタな作業にリソースを裂かないといけないし、時には論文などではそうした部分が非常に見えにくいこともあります。が、僕の場合バランスがちょっと悪い感じがしていますので、論文にすべき内容がこれからどんどん増えていく中で、そのあたり上手く釣り合いをとっていかないといけないのかなという気がしています。

ポスドク

国内の公募には軒並み落とされて、国外では返事待ちの状況です。個人的にはちょっと厳しいかなという感触です。
国の火山関係予算が増額されて、公募もちょこちょこあっているのに引っかかりもしないのはなんとも言えない気がしています。
自分がやっている研究は一線の内容だと自負しているので納得がいかない部分はありますが、まぁ、研究職はそもそも数が限られていますし、重要性も有用性も非常に高い研究に予算はかならずしもつかないので、暫くは我慢して懲りずに応募していくしかないと思っています。

昨年中盤までは色々楽しすぎたので、今年はしばらくは辛抱といったところです。