窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

子猫

昨日の昼すぎころ、それまで物置の中で寝ていたアーニャが、外へ出てきてクルクルと甘えたような声で鳴き始め、陽の当たる腐葉土の上で転がったりして、何やら様子がおかしくなってきた。
タロウやぎいやんが代わる代わるそばに行って、アーニャの頭を舐めたりしていたのだけれど、そのうちタロウは遊び初めてアーニャに猫キックをお見舞いしそうになったので、私が引き離した。残ったアーニャはなんだか少し苦しそうな素振りだったので、代わって私が撫でてやると気持ち良さそうに眼を細めた。とはいえ、いつまでもそうもしていられないので私が立ち上がると、再びアーニャは物置の中に入っていき、続いてぎいやんも入ってアーニャの頭を舐めてあげたりしている。そのうち2匹は並んで寝てしまい、残ったタロウは又腐葉土の上で寝ていた。タロウは大きいので、物置に3匹入れないのだ。

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