中村浩之+カマウチヒデキ『叙情寫眞』

kamauchi2009-08-03

使い古された技法を厭い、しかつめらしい意味づけを拒み、自分の属するフレームそのものを逸脱し、境界を解体していく力。
反対に、写真が写真であるための求心力、そもそも写真が写真として撮られるための理由について考え、万象の愛(かな)しさに思いを至らせること。

融解を促す力と、それに逆らい求心する意志の葛藤が写真なのだ、と勝手に結論づけた我々は、さらに勝手に「融解に逆らい求心する意志」を「叙情」(仮)と呼ぶことにしたのです。

あえて古びた手管や情緒を拒まず、しかしただ古くさい感傷に縛られず、常に「新らしい叙情」を見つけ記録していく作業の中でのたうつこと。

カマウチヒデキと中村浩之が探るそれぞれの『叙情寫眞』をお楽しみに。

2009年9月6日(日)〜12日(土)
ギャラリー☆ライムライト
12:00-19:00
(9日水曜日は休廊/展示最終日は18:00まで)

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