カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

警察官僚出身議員とアルゼと「世界救世教」

id:axgxさんのブログから。

http://d.hatena.ne.jp/axgx/20050817
 ところで何時の間にか反ヲタ議員リストから1人のお友達がサヨナラしていたよ。警察官僚出身の阿南一成http://otaku.rulez.jp/kill_the_assholes/anan.html大先生(自民党参院議員)だ。で、どうなったのかというと、あの悪名高いパチスロメーカー・アルゼhttp://www.uwasanoshiokinin.com/aruze8.htmlの社長に就任していた(苦笑)。

 ■アルゼの仁義無き商魂(第1号〜8号)
http://www.uwasanoshiokinin.com/aruze.html
 ■アルゼ暴露記事の出版社社長を名誉棄損で逮捕
http://www.13hz.jp/2005/07/post_c405.html
 ■アルゼへの損害賠償請求、SNKプレイモア勝訴の中間判決
http://news.braina.com/2004/0121/judge_20040121_001____.html

 脱法賭博産業という新たな舞台でも是非是非青少年の健全育成に励んで下さいね、阿南社長!

「アルゼ」の社長となった警察OBの阿南一成
http://www.uwasanoshiokinin.com/aruze8.html
その後「MOA美術文化財団〔「世界救世教」の財団〕」の顧問を経て、元警視総監下稲葉耕吉の参議員枠を引き継いで「世界救世教」の強力な支援を得て当選した。

世界救世教」が支援した議員としては、過去に糸山英太郎尾辻秀久橋本聖子、依田智治などがいる。

世界救世教

http://park8.wakwak.com/~kasa/Religion/sekai-kyuseikyo.html
大本の幹部だった岡田茂吉(1882-1955)が立教した教団です。宗教ウォッチャーの間では「手かざし系」「真光系」などというカテゴリーが存在するほど、世界救世教の分派・派生教団は数多く存在します。
教義は大本の影響を受けながらも、岡田独自の手かざしによる「浄霊」(日本医術)がこの系統の宗派最大の特徴です。信者は「おひかり」という教祖の念(魂)が入ったお札みたいなものを所持し、これを首からぶらさげることにより誰でも手かざしによる浄霊儀式ができるようになるそうです。
世界救世教とその分派・派生教団では、おひかりを身に付けた人が行う手かざしによって、手のひらからでる光の玉(もちろん目に見えない)が魂を浄化し、悪い病気を退治できると本気で信じています。〔略〕
熱海市にあるMOA美術館箱根町強羅にある箱根美術館世界救世教(とMOA財団)が運営母体で、MOA美術館のすぐそばに世界救世教の聖殿があります。
世界救世教の関連団体である「MOA財団」は、岡田茂吉の死後、河合輝明・世界救世教総長により1980年に設立されました。MOA は Mokichi Okada Association の頭文字をとったもので、岡田茂吉の思想と実践を宗教団体の枠組みを超えて世界に伝え、その活動の母体となることが財団の設立主旨です。MOA美術館は財団により1982年に建設されたものです。
ちなみに、「救世軍」と教団名が似てますが、それとはまったく由来の異なる教団です。救世軍キリスト教の一派ですが、世界救世教は上述のとおり大本の流れを汲む神道系の教団です。

日露戦争を「啓蒙」する意味

面白かったので、保存しておく。

http://d.hatena.ne.jp/urasimatarou/20050811
日露戦争勝利百周年を祝う青年の集い

大学のゼミで日露戦争を日本が勝利した事実を知らない学生がいる等、誠に寂しい現象が出来している。そうした若者に楽しみながら日露戦争の意義を理解していただく。 本来国家が主催して祝うべき式典と思いますが、そういった動きがないことに憤慨しております。

これらの問題意識は良く理解できます。啓蒙活動の一種なのですね。日露戦争に一応勝ったことを知らない大学生、という存在自体が驚きです。その程度の学力の者が大学生である状況自体が問題ですし、そういう人を「啓蒙して」果たして真っ当な結果を得られるのかどうか、という根源的な疑問はありますが。

ポーツマス・ネットワーク」という若者のための勉強会を発会する

どのような勉強会でしょうか。ともかくきちんとした歴史を勉強し、今後の日本の進路に役立つような会となることをお祈り申し上げます。「兵も戦費も日清戦争の比ではないくらい使ったのに、それに見合わない講和条約だ」と愛国心だけは旺盛だけれども浅く単純に考えるナイーブな人々が日本国内で暴動を起こした(日比谷焼打事件など)こと、精神主義が対米戦という愚を生み結局数百万の兵を餓死・感染症死させた挙げ句大敗北したこと、などの日本の弱点を克服するような会となることもお祈り申し上げます。

なかなか皮肉な文で面白い。
とはいえ、塾講師としては、高校受験も国数英の三科だけ、大学受験も歴史選択せず、だと日露戦争を知らない大学生はけっこう量産されてしまうよな、と、思う。
日露戦争はイギリス資本の日本とフランス資本のロシアが、英仏資本の代理戦争をさせられた戦争でした。

アンチジェンフリ厨・高橋史朗と勝共連合

以下、高橋哲哉の講演から。

http://www.saizenji.com/page150.html
 高橋史朗という人は〔略〕「新しい歴史教科書をつくる会」の中心メンバーで、副会長としてずっと活動をしてきた人です。〔略〕
 この高橋史朗氏という人は、「つくる会」のメンバーですから「歴史教科書にいわゆる日本軍慰安婦の問題を書くのはけしからん。削除すべきだ」という主張から始まりまして、「自分たちの主張を載せた教科書を自分たち自身で作ってしまえ」という事で、扶桑社から教科書を出したわけです。同時に彼の一番のフィールドは道徳教育で、とりわけ性教育に関心が強いんです。
 〔略〕この高橋史朗氏がどんな活動してきたのか、という事で彼が出演しているビデオを上演したんですね。このビデオは「性教育過激派のねらい」というビデオです。それで私も初めて見てびっくりしたんですけれども、最初の部分にこういうナレーションが入るんですね。「社会主義国は崩壊したが、共産主義は今『性教育』という名の妖怪に形を変えて子どもたちと家庭に入り込んで来ようとしている」。非常に不気味なビデオなんですけれども、高橋氏がその中で現在日本で進められている性教育と言うのは、いかに過激なものであって人々の常識に逆らうものであるか、「性交教育」「性器教育」「煩悩教育」だというふうに決め付けて攻撃をしている。そしてまた最後が衝撃的な終わり方をするビデオなんです。
 当時、日本で広く使われていた性教育の中学校用と高校用の副読本が画面に現れまして、なんとそれに火が付けられ、燃やされるシーンで終わるんですよね。つまり焚書ですね。かつてナチスドイツが「ユダヤ人の書物が有害である」と言って鎧の広場にそれを集めて燃やしました。それと全く同じ感性でこの性教育を攻撃している、そういうビデオだった訳なんです。このビデオは高橋氏自身が表明しているところでは、勝共連合系の団体から依頼されて出演したという事で、実は彼はいわゆる統一教会系のグループと連動しながら、ずっと現在の性教育を過激だとして攻撃してきた、そういう人物だったんですね。
 そのビデオの中で燃やされている性教育の副読本の中学校用のほうをここに持って来てます。東京書籍のもので、中を見ますと、子どもたちが成長していく過程で、「性」というものを自分の中にどういうふうに統合していくかという事を中心にして書かれています。
 一番最後の所には参考資料として「子どもの権利条約」、それから「女性差別撤廃条約」、そして「世界人権宣言」というものが載っております。至って真っ当な性教育の副読本だと私などには見えるんですが、これが過激派になってしまう。共産主義者の陰謀だという事になってしまうんですよね。
 そういう性教育バッシングを進めると同時に、彼はいわゆるジェンダーフリー教育というものに対しても攻撃をしてきました。ジェンダーフリーと言うのは、「女性差別撤廃条約」というものを日本がようやく批准し、行政サイドでも「男女共同参画基本法」というものを制定して、敗戦後の日本国憲法の制定でようやく男女平等が日本に導入された訳ですけれども、にも拘らず実質的に様々な社会の場面で存在していた女性差別というものを行政サイドも含めて無くしていこうという、そういう試みがこの間あった訳です。それに対して非常に反論的な形でバッシングをする。ジェンダーフリーと言うのは、伝統的・固定的な性別役割分業、男らしさ、女らしさという伝統的なものを押し付けることへの批判から出てきた考え方で、21世紀においては、当然社会的な前提にならなければならないと、私などは思っています。これを攻撃し、そして教育現場では東京都の都教委がですね、これも昨年の暮れに決めましたように「男女混合名簿などももはややってはならん」というような動きを進めてきた中心人物、これが高橋史朗氏だった訳なんですね。