カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

米澤嘉博さんの通夜

■[オタク]巨星、墜つ。米澤嘉博死去http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20061002#1159720532 の続き。
米澤嘉博さんの通夜へ行ってきました。米澤嘉博さんはオタクの世界の精神的柱の一つであり、オタクの世界では希少な、包容力のある人でした。
ジャーナリストの長岡義幸さん、評論家の永山薫さん、山本夜羽音さん、コクラノミコンの寺西さん、宮台真司先生、みなもと太郎さんなども参列されていらっしゃいました。
画像は控室での、故人を偲ぶミニイベントの画像です。http://blog.goo.ne.jp/kamayan13/d/20061007
[04:37]
関連外部リンク http://d.hatena.ne.jp/pecorin911/20061006/1160154326
「同人誌」の人たちの参列で待つ間、落涙しました。米澤嘉博さんには初コミックのとき巻末鼎談をお願いしたり、私の同人誌に過去の米澤さんの文章を再録させていただいたり、コミケスペシャルに参加させていただいたり、逮捕されたとき色々優しく接していただいたり、マンガ規制反対活動に水面下で色々助力いただいたりしました。米澤さんとお会いする機会はそんなに多くはありませんでしたが、米澤さんは色々な意味で私の恩人の一人でした。
訃報を聞いて数日、米澤さんの柔らかい口調を思い返してました。…人は忘れてしまう生き物だから、絶対に忘れないと思っている記憶もやがて曖昧に消えていってしまうものだから、耳に今残っている米澤さんの口調も私の記憶から消えてしまうのだろうと考え、切なく感じました。私は人に甘えるのが下手な人間ですが、思い起こすと、米澤さんには幾度も甘えました。してみると、米澤さんは人に甘えさせることが巧い方だったのだろうと思います。人を束ねる能力というのはやはり稀有な能力で、オタクという世界においてはさらに稀有な存在だったように思います。…米澤嘉博という人物の重要さは同時代人でなければ分かりにくいものであるかとも考え、切なく思いました。
通夜は、秋雨と台風で、嵐のような雨の中で行なわれました。コミケスタッフが整然と人を捌いていました。コミケに雨が少なかったのは、米澤さんが最大の晴れ男だったからなのかもしれません。
…私は米澤さんの大学の後輩に当たります。

ぽちっとな