自衛隊イラク人道復興支援活動・一人の死傷者も出さなかった・現地サマワ住民と心の絆で結ばれた軍隊は日本の自衛隊のみ!日本が誇る自衛隊を世界が必要としている。

心で結ばれたイラクの住民と自衛隊


▲笑顔で日の丸を手に自衛隊を歓迎した親子


さて今日は自衛隊イラク派遣のお話です。
自衛隊によるイラク人道復興支援活動は2003年12月より始まりました。
この復興支援はイラク戦争によってサダムフセイン政権が倒壊し治安が悪化した事から、国連の平和維持活動として行われました。

しかし日本では憲法9条による自衛隊の海外派遣を良しとしない勢力が、ありとあらゆる工作でこの復興支援を妨害します。
その最たるものが新聞・テレビなどのマスコミでした。
当時のマスコミの偏向報道はひどいもので、自衛隊が米軍と同じ軍事作戦のために派遣されたかのような報道を繰り返し、挙句には現地住民から歓迎されていないかのような報道まで繰り返ししていたのです。

最初の画像を見てください。
これは自衛隊が派遣された先のサマーワの住民による、日本の自衛隊の支援デモ の時の写真です。
アメリカによる空爆などを受け、街に甚大な被害があり、これから先の不安は相当なものであったはずです。
しかしこの女の子の笑顔やお父さん希望に満ちた表情はとても戦争があったばかりの表情ではありません。
そうです、自衛隊の復興支援により、現地サマーワの人達は小さいながらも希望を見出すことが出来たのです。


しかしいくら自衛隊とは言え、他国の軍隊が街に来るわけですから、最初から歓迎ムードがあった訳ではありません。
日本の自衛隊の宿営地周辺にも銃弾やロケット砲が撃ち込まれたこともありました。
自衛隊はそうした危険な状況下でありながら、警備の際にイラクの人達が通り過ぎる時、銃身を体の陰に隠し出来るだけ怖がらないように配慮したりしていました。
そして現地住民の要望に耳を傾け、現地の人達と同じように汗をかいて仕事をしたのです。
これは先遣隊で派遣された佐藤正久一佐(現自民党参議院議員)の指導力が大きかったと言われています。
佐藤一佐の現地住民の信頼度は凄まじいものがあり、2004年7月の帰国の際には現地の部族長から部族衣装を贈られ、『サミュール・サトウ』のアラブ名まで贈られています。


更にもう一人、先遣隊の後に続いた第一次イラク復興支援業務群長であった番匠幸一郎一等陸佐の力もイラクの住民の心を掴みました。
番匠一等陸佐イラク到着時の訓示で次のように語っています。


我々はあなた方の友人としてサマーワに来た。

我々日本も60年前の先の大戦で敗れ、国土は焦土と化した。

すべてが無に帰し、食糧にも困る日々が続いた。

そんな廃墟の中から、私たちの祖父母、父母の世代は立ち上がり

大変な努力をして日本を復興させた。

そしてその結果、今や世界第2位と言う日本を築き上げることができた。

メソポタミア文明と言う、人類にとって偉大な歴史を有するあなたたちイラク人は偉大な国民だ。

あなた方に同じことが出来ないはずはない。

我々は友人として、あなた方が立ち上がるお手伝いに来たのだ。


何と言う素晴らしい演説でしょう。
言葉の端々にまで、イラクの人達への気配り、そして同じ目線での姿勢が見て取れます。

イラクの人達は日本の自衛隊に絶大な信頼を寄せて行きます。
夏場では60度にも達する灼熱の地です。
他国軍の復興支援は現地人だけに仕事を命令するだけであるのに対し、自衛隊は幹部隊員までもがイラクの人達と同じように現場作業をこなしました。
同じように仕事をし同じものを食べ、廃墟から立ち直ろうとする苦楽を共にしたのは、多くの軍隊はあれど日本の自衛隊のみでした。

ある時、自衛隊の周辺が攻撃された時がありました。
その時、サマーワの住民は部族長が集まり『日本の自衛隊を攻撃する者は許さない!』と言って、自衛隊支援デモを行ったと言います。
そして自衛隊が帰らないようにと署名活動まで行われた。

このイラク復興支援も含め、イラクの各地ではテロ攻撃が多発していました。
日本の同盟国である米軍はそのテロ攻撃によって4000人超の戦死者を出しているのに、日本の自衛隊は犠牲者ゼロなのです。
この違いは危険地帯であったかどうかでも差はあるでしょう。
しかし現地住民が他国の軍隊を守る為にデモまで起こしたのは自衛隊以外にはなかったのです。

日本のイラク復興支援は多大な成果をイラクサマーワ住民にもたらしました。
給水が述べ53,500t、自衛隊の医療支援により、新生児の死亡率が3分の1に減少、医療の技術指導は277回行われ、雇用総人数は49万人を数えました。

自衛隊サマーワの人達と同じ目線で接し、相手を尊重しどうしたら住民の人達が希望を持つ事が出来るかを最優先に考えて接した。
人と人が結びつく上で最も重要な事は如何に信頼関係を構築出来るかです。
今の日本の中はどうでしょう?
がれき処理の問題にしても、風評被害であるとか放射能であるとか、我が身の事ばかりを考えて反対をする人達ばかりです。
しかも安全だと言われているがれきに対しての反応です。
自衛隊イラク派遣では、危険な地域でいつ攻撃されてもおかしくなかった。
自衛隊の隊員にも家族がいるのです。
しかしその危険を承知で覚悟を決めて日本を旅立ち、異国の地で生死を賭けた任務を遂行したのです。
同じく、東日本大震災でも家族が被災し行方が分からない隊員が数多く居ました。
それでも自衛隊の任務を毅然と遂行したのです。
我々日本国民は、最近までこのような自衛隊の活動を全く知りませんでしたね。
本当に日本人はこんなんで良いのでしょうか?

最後に、おそらくこの地球上でもっとも崇高で優しく、人に対する思いやりを持っている軍隊があるとすれば、それは日本国自衛隊以外にはないでしょう。
そしてこれからも多くの人に優しく手を差し伸べられる軍隊があるとすれば、それは日本国自衛隊でしょう。
私達日本人は、このような自衛隊がある事を誇りに想い、天皇陛下を中心とした家族のような国家を守って行かねばならない。
それが日本と言う国なのです・・・。



自衛隊によるイラク復興支援